こんにちは、ハノワの新井です。
6月にご利用頂いた全国およそ1,050医院の
皆さまありがとうございます!
このお手紙は全国のハノワに
ご興味をお持ち頂いたおよそ5,000ほどの医院
全てにお送りしています。
本日は6月28日(土)朝、
子どもの習い事の最中の
大阪のスタバからお届けしています。
【リーダーシップと言行一致について考える】
今日もハノワの社長の思うことです。
少し前にSNSで匿名歯科系ユーザーさん達の
保険制度への不満を見かけました。
内容としては複数の匿名ユーザーさんたちが
「歯科の保険点数は低すぎる」
「ちゃんとやったら赤字にしかならない」
「この制度は劣悪だ」
「海外では使われない材料を使わされている」
「自分の家族にはこんな治療はやらない」
などなど、よく目にする内容です。
普段から毎月ハノワレターを
ご覧頂いているような
稀有で上位層の先生達には
馴染みのない世界かも知れません…。
こういった投稿を見るたびに、
一人の経営者として
「この不満は、どのくらい本気なのだろう?」
と思います。
というのも、
本当に現在の制度や仕組みに
我慢できないほどの不満があるなら、
人は通常その環境から
抜け出そうとするものでしょう。
確かに国家資格を取得し、
一定の時間やお金を投下した
サンクコストバイアスもあるでしょう。
しかし、
日本では職業選択の自由が保障されており、
歯科医師の資格は臨床以外にも
教育、研究、行政、企業など
様々な分野で活かすことができます。
それでもその場所に留まる選択をしている。
これは結果的に、
現状を受け入れているという
メッセージを発信していることに
なるのではないでしょうか。
私は無資格者ですし、
保険制度の理想や在り方、
医療政策としての妥当性については
専門外です。
ただ、
株式会社HANOWAを率いてきたリーダーとして、
リーダーが長期間に渡って
不満を抱え続けることが
持続的でないことは分かります。
組織を率い、人を魅了し、
リーダーシップを発揮する上で
最も重要なのは、
言っていることと行っていることの一貫性
だと思います。
ヒポクラテスの誓いを胸に
患者さんの利益を最優先に考えながら、
一方で「自分の家族には提供しない」と言う
保険診療を目の前の患者さんに提供する。
この矛盾した状況を
多くの先生方は日常的に
抱えていらっしゃるのかもしれません。
これは決して歯科医師の皆様を
責めているわけではありません。
むしろ、このような厳しい環境の中で
患者さんのために尽力されている先生方には
敬意しかありません。
私が言いたいのは、
リーダーシップを強固にするものは、
リーダーの言動の一貫性だということです。
これまで何名か、
100%自由診療で経営されている歯科医師に
お会いしましたが、
皆さん例外なくスタッフから尊敬を集める
魅力的な院長でした。
これは単純に技術が優れているだけではなく、
日々の言動に一貫性があるからだと思います。
「じゃあ一体どうしろというんだ」
という声が聞こえてきそうですが、
まずは現在の状況も含めて、
すべては自分の選択の結果なのだと
受け入れることじゃないでしょうか。
かつて炎の経営コンサルタント一倉定氏は
「ポストが赤いのも、空が青いのも、
全部社長のせい」
と言いました。
滅茶苦茶です。
ただリーダーをリーダーたらしめる本質は、
圧倒的な当事者意識なのだと思います。
制度への不満があったとしても、
そこで生きる選択をしたのは自分です。
その選択に責任を持ち、
その上で建設的な改善に取り組むか、
思い切って環境を変えるか。
中途半端に不満を言い続けることは、
組織全体のモチベーションを下げる結果しか
生みませんよね。
スタッフは我々リーダーの背中を見ています。
愚痴や不平不満からは何も生まれません。
まずは自分自身が選択に責任を持つ。
そこから真のリーダーシップが始まるはずです。
ハノワレターの読者さんには
無用な話しな気がしてきましたが、
SNSの保険制度叩きを見て
そんなことを思うなどしました。では。
株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平
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