「予想以上に良いご縁が生まれています」ハノワで得た、人材不足解消以上の価値とは

歯科医師のスポット勤務が気になるものの「本当に安心してお任せできるのか」「医院の雰囲気に合うのか」といった不安から、なかなか一歩を踏み出せない院長は多いのではないでしょうか。

今回インタビューさせていただいた埼玉県志木市の幸町歯科口腔外科医院の宮本院長も、当初はハノワの活用方法がよくわからず、半信半疑でスタートされたおひとりでした。

しかし実際に利用してみると

宮本先生

失うものはほとんどなく、得るものが多いんですよ。

人材不足の解消はもちろん「新しい風を感じられる」「若い歯科医師との交流が勉強になる」など、予想以上の価値を実感したのだそうです。

11台のユニットを持つ同院で、宮本院長がハノワをどのように活用し、どんな魅力を感じているのか。スポット勤務に不安を抱く院長にとって参考になるお話をお伺いしました。

目次

院長先生プロフィール

宮本日出(みやもとひずる) 先生

幸町歯科口腔外科医院(埼玉県志木市)院長

幸町歯科口腔外科医院院長。愛知学院大学卒業後、県立病院勤務を経てオーストラリア・アデレード大学へ留学。顎関節症を専門とし、研究や臨床に長年携わる。開業後は『リアルライフステージ』をコンセプトに、患者さんが各ライフステージで健康な口腔機能を維持できるよう、予防医療にも力を入れている。志木市の行政と連携した口腔管理事業にも取り組む。

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■ 経歴

1990年 愛知学院大学歯学部 卒業、石川県立中央病院歯科口腔外科 入職
1994年 アデレード大学にて研修
1996年 アデレード大学口腔顎顔面外科 招待研究員
1999年 学位(歯学博士)取得
2000年 明海大学歯学部口腔外科学第2講座、明海大学病院顎関節疾患総合診療センター
2003年 明海大学病院顎関節疾患総合診療センター センター長
2005年 明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科第二分野 助手
2007年 同 助教、幸町歯科口腔外科医院 院長就任
2008年 同 非常勤講師
2015年 同 客員講師、埼玉医科大学麻酔科 非常勤講師
2017年 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 卒業、経営管理学修士(MBA)取得

■ 学術、所属等

日本顎関節学会 認定医/認定指導医
IATインプラント Certificate
Marquis Who’s Who
日本アンチエイジング歯科学会 認定医
オーラルプラセンタ医学研究会 認定医
日本スポーツ歯科医学会 マウスガードテクニカルインストラクター

インタビュアー紹介 

歯科衛生士・インタビュアーのわだやんです!

『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたときにハノワと出会いました。

ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われたことを覚えています。

  • 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
  • ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。

そんな想いでインタビューに取り組んでいます!

幸町歯科口腔外科医院について

わだやん

医院の理念やコンセプトを教えてください。

宮本先生

当院ではMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を設定しています。

まずミッションとして大切にしているのが『リアルライフステージ』という言葉です。

幸町歯科口腔外科医院
宮本先生

人には生まれてから幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、そして社会人になって結婚、子育て、介護といったライフステージがありますよね。

そのライフステージにおいて、体や心が病んでいたらライフイベントを満喫できません。

宮本先生

心身ともに健康で、各ライフステージでライフイベントを満喫できること

患者さんをリアルライフステージにお連れする、さらにスタッフも一緒にリアルライフステージへ進むことが当院のミッションです。

宮本先生

ビジョンとしては『100年経っても必要とされる歯科医院』を目指しています。

100年後、私たちは生きていませんが、その時代の地域医療をする、地域の方々の健康を願うという気持ちを継承していきたい。もっと身近な表現で言うと、自分の子供が大きくなった時に「うちのクリニックで働きたい」と胸を張って言える職場作りを、スタッフ一人ひとりと作り上げていきたいと思っています。

宮本先生

最後に『人として正しいことを正しく行う』が当院のバリューです。

ミッションやビジョンを叶えるために、スタッフには常に感謝の心や素直な気持ち、謙虚な姿勢を忘れないことを伝えています。

わだやん

素晴らしいですね!

宮本先生は顎関節症を専門とされているということですが、その経緯を教えてください。

宮本先生

大学4年生の頃に顎関節について学ぶなかで、目に見えない顎関節ではどんなことが起こっているのか想像し、無限の可能性を感じたのがきっかけです。

宮本先生

そして5年生のときには、顎関節の権威と呼ばれる歯科医師の診察を見る機会に恵まれました。

専門的に研究している人がほとんどいませんでしたので、顎関節はまさに未知の世界。自分が研究を進めることが世の中の役に立つのではないか、と感じたんです。

宮本先生

その後、大学を卒業してからは石川県の県立病院で診療と研究を続け、その延長でアデレード大学にも行くことができました。

口腔外科評論家として活躍する宮本先生

ハノワを使おうと思ったきっかけ

わだやん

現在11台のユニットに対して歯科医師4名、歯科衛生士が11名と伺いました。人数的には充足しているように思いますが、なぜハノワを使い始めたのでしょうか?

宮本先生

歯科医師は私を含めた4名ですが、1名は非常勤で私はあまり臨床に携わらないため、実質2名なんです。

まあ、特に忙しくて手が足りないほどではないですが、今後のことも考えて歯科医師を採用しようと考えました。

宮本先生

実は現在勤務してくれている歯科医師2名は私の元教え子で、20年以上の付き合いなんです。

そのため、新たに歯科医師を採用するという経験があまりなくて、探してみてもうまくいかなかったんです。

宮本先生

そんなとき、ある方から「すぐに採用するんじゃなくて、ハノワを利用してみたら?」と教えてもらって。

まずはいろんな情報を聞きながら、少しずつ若い人たちの今の状況などを知って、それから採用を考えたらどうか、というアドバイスもあり、ハノワに登録してみたのが最初です。

ハノワの魅力

わだやん

ハノワを利用し始めて約3ヶ月、ハノワのどんなところに魅力を感じますか?

①歯科医師とのご縁が広がった

宮本先生

一番の魅力は、歯科医師の方々とのご縁ですね。

初めは歯科医師のスポット勤務なんて、本当に大丈夫なのだろうかと思っていましたが、実際に利用してみるといろんな歯科医師とのご縁ができて。

宮本先生

特に若い歯科医師の話を聞けるのがいいですね。

「この歯科医師はこういう将来像を持っているんだ」「この人は患者さんにこういう思いでやっているんだな」と知れて、非常に勉強になっています。

宮本先生

ハノワを活用するためにはもちろん費用がかかりますが、失うものがほとんどなくて得るものが多いんですよ。

大きな負担もなく歯科医師の方々とつながれるのは魅力ですね。

②心に余裕ができた

宮本先生

あと、歯科医師は何でもできるじゃないですか。

歯科衛生士が足りないときには「ちょっとサポートしてください」とお願いできますし。オールマイティのカードを1枚持っているようなものです。

宮本先生

急患が来ても「ちょっと診てもらっていいですか」と言えるのは助かりますね。

急患はどちらも初対面ですから、いつもの歯科医師と違うということもないですし、そういうのは非常に心にも余裕ができます。

ハノワの活用方法

わだやん

どんなときにマッチングをされているのでしょうか?決まったルーティーンなどはありますか?

宮本先生

カレンダーにNGの日を入れています

歯科医師が欠勤している日や、研修会がある日以外であれば、基本的に受け入れています。

宮本先生

2〜3日前に突然連絡が来て…というパターンもありますよ。来ていただければラッキーぐらいの感じですね。

わだやん

パートナー側からのリクエストだけでマッチングができているのは、すごいですね!

宮本先生

こちらからアプローチすることはなく待っているだけなんですよ。

それで来てくれたということは、応募してくれた歯科医師が何らかの形でうちのホームページを見るなりして、好意的な気持ちを持ってくれているということだと思うんです。

そのため実際に会っても、高い確率で良い出会いができています

宮本先生

来てもらっている歯科医師にはいきなり診療をお願いするのではなく、当院に慣れることから始めてもらっています。

初めての場所だと、いつも通りに診療できない場合もありますから。どこに何があるかを確認したり、診療の流れを見てもらったりして、ある程度慣れてもらうことを最優先にしています。

院内の様子

ハノワを利用して変わったこと

わだやん

ハノワ活用前後でスタッフさんからの意見に変化はありましたか?

宮本先生

私はスタッフにハノワのことを一言も言っていないんですよ。「歯科医師が来るからね」としか言っていなくて。

だから最初は「なんでこの人来たの?」みたいな気持ちもあったと思います。

宮本先生

でもやっているうちに、「今度いついらっしゃるんですか?」みたいな感じでスタッフから声がかかってくるようになりました。

宮本先生

勤務医の歯科医師からも、「ハノワの歯科医師とこんな話をしたんです」という前向きな意見を聞きますよ。

私も、院内に新しい風を感じられるようになったと感じています。

宮本先生のお誕生日を祝うスタッフの皆さん

これからハノワを利用される院長先生へ

わだやん

ハノワはどんな歯科医院におすすめですか?

宮本先生

私はあんまり他の歯科医院のことはわからないのですが、世の中1人院長の歯科医院って圧倒的に多いと思うんです。

宮本先生

ハノワを利用すると、来てもらった歯科医師に臨床を手伝ってもらうだけではなくいろんな話ができるので、院長のメンタル面にプラスとなると思います。

1人で頑張ってる歯科院長ほど、ぜひこのご縁を使っていただきたいですね。

わだやん

スポット勤務で歯科医師に来てもらうことに不安を感じている歯科院長に、アドバイスをいただけますか?

宮本先生

僕も最初は、スポット勤務の歯科医師とどう接していいかわかりませんでしたが、何度か利用するうちに「こんなふうにすればいいんだな」と、ちょうどいい距離感が掴めるようになりました。

1回の利用で判断するのではなく5回ぐらいを目安にやってもらうと、ご縁の最大化ができるかなと思います。

今後のハノワの活用について

わだやん

今後ハノワをどのように使っていきたいとお考えですか?

宮本先生

目的は歯科医師の採用なので、ご縁があればもちろん『オメデトウ制度』を活用したいと思います。

宮本先生

歯科医師の採用ができたとしても、ハノワには歯科医師不足の解消以上のメリットを感じていますので、今後も継続したいですね。

もしかしたらカレンダーの枠を少なくするぐらいのことはあるかもしれませんが、ハノワを卒業することは今のところ考えていません。

今後のビジョン

わだやん

今後についてどのようなビジョンを描いていますか?

宮本先生

私は現在、志木市の行政と口腔管理事業を始めているんですね。これは全国でも結構先進的ですし、埼玉では1番早い事業展開なんです。これを今後展開していきたいと思います。

宮本先生

『虫歯』『歯周病』という2大疾患に対処するのが歯科医師の大きな役目です。

今後はそこに『口腔機能』を加える、というのが我々歯科医師の使命です。厚労省も今それをもっとも大事なことと捉えていますので、業界に浸透させる一助となるよう、この事業をぜひ成功させたいと考えています。

院内で活躍中の志木市のゆるキャラ「カパル」
わだやん

宮本先生の歯科業界に対する想いを聞かせてください。

宮本先生

時代の流れとして、今の医療は“治療”よりも“予防”に注目が集まっています。

そのなかで、我々歯科医療は歯周病を管理することで全身の内側から起こる100以上の疾患の進行と発症を抑制することができます。

宮本先生

人が老いていく、病気になっていく、あるいは寝たきりになっていく一番入り口を担っているのが歯科医療です。

予防医療の一番先頭にいるリーダーとして医療を牽引したいなと思います。

宮本先生

そうすると当然そこに世の中の注目が集まりますよね。

歯科医療業界がもっと周知されるようになる

歯科医療業界を目指す人が増える

報酬をしっかり確保できる

このような流れを作るのが理想です。

編集後記

今回お話を伺った宮本院長は、ハノワを採用のために始められましたが、実際に利用して「歯科医師の方々との良いご縁」「新鮮な刺激」「心の余裕」など、想像以上の価値を感じていらっしゃいました。

特に印象的だったのは、「5回ぐらいを目安に使ってみると、ご縁の最大化ができる」というお言葉です。最初は不慣れだったとしても、回数を重ねることで医院にとって最適な活用方法が見えてくるということですね。

ハノワは、単なる人材マッチングを超えて、歯科医院に新しい可能性をもたらしてくれるサービスです。まずは一歩、試してみませんか?

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