こんにちは、ハノワの新井です。
4月にご利用頂いた全国533医院の皆さま
ありがとうございます!
このお手紙は全国の
ハノワにご興味をお持ち頂いた
およそ3,000ほどの医院全てに
お送りしています。
【歯科医院経営を辞めたい、
引退したい先生は
どれくらいいらっしゃいますか?】
何を藪から棒に…
と思われるかも知れませんが、
新井の素朴な疑問です。
少し概念の話ですが、
この国では「穢れ」の思想からなのか、
長幼の序を重んじる儒教の流れなのか、
人が死ぬこと。人生の終わり方。
などの議論を避けるような傾向が
ある気がします。
ただ、厳然たる事実として、
人はいつか死にます。
そして限られた社会資源の中で、どこまで
生産活動能力が低下していく人に
その限られた資源を割り当てるのか?
はとても書いててドライな、
嫌になってくる表現ではありますが、
目を背けることは出来ない
議論のはずです。
終わりを考えるというなら、
それは歯科医院経営も同じことです。
そして終わりは何も
60代、70代、80代の経営者のみならず、
30代でも40代でも
実はすぐ隣にあるものです。
確率が低く顕在化しないだけで。
「人が足りない!」「深刻な人材不足!」
という声と共に、
ハノワを始めて5年の月日が経ちます。
今となっては
年間で10億円近い人件費が流通する
プラットフォームになって来ました。
その景色を最前列で見てきて、
今思うことは
「人も足りないけど、
生産性の低い大量の小規模事業体が
中途半端なサイズで活動しようとし過ぎている」
です。
うるせぇ、まじで余計なお世話だ、
と思われると思います。
ただ、
愚直に「人不足」を解消しようと
活動を続けて、
課題のさらに深淵にある見えて来た
本当の課題は、
一次情報としてきっと価値あるものだと
私は確信しています。
そして厄災が出尽くした
パンドラの箱の中には
一縷の希望が残されていると思います。
合理的な結論としては、
医院の統廃合の加速が
解決策になるでしょう。
ただし、言うは易しで、
1分の1で事業をやっている人に
「おたく生産性が低いんだから
廃業するかどこかの傘下に降りなさいよ」
と言われたら私だったら
目の前のそいつをぶん殴ると思います。
なので、
とてもとても時間がかかるかも
知れませんが、
慎重に、丁寧に、
感情やプライドにも配慮し、
何よりその地域の患者さんにも
悪影響を及ぼすことなく、
最後には譲るor売却するor雇われ院長に戻る
先生の経済的メリットにも繋がるような、
インセンティブ設計が
求められるのではと思います。
果たしてそれが本当に可能かどうかは
置いておいて、
やはりスタッフ数5人の医院と20人の医院とでは
経営上の安定感や生産性は
変わると言わざるを得ません。
また、専門職あるあるですが、
極端にキャリアパスの幅が狭く、
実質サラリーマンか個人開業かのほぼ2択です。
「経営する」ということの現実を、
もし事前に知っていたなら、
こんな道は選ばなかった…
と仰る方もいらっしゃいます。
「開業医ってこんなに大変だったのかー…」
と思っている先生が、
明るくハッピーに勤務医に戻れて、
自分の強みを活かしながら、
自分の職能を通じて社会に還元できる。
そんな明るく新しい
第三者承継やM&Aの形を実現できないかと思う
今日この頃です
(その為には
無理やり新規開業に誘導しようとする
闇の勢力との全面戦争が待っているのですが…
ここはまたどこかで書きたいと思います)。
よければメールで
先生のご意見をお聞かせください。
今月もありがとうございました!
株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平
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