スタッフに長く働いてもらうためには
どうすればいいのでしょうか。
離職を減らすために
時給や給料のアップを検討している
歯科医院もあるでしょう。
しかし
資材費の高騰もあり
簡単に時給や給料を上げることは
できませんよね。
また、スタッフが働きやすい環境にするため
休みを増やしたり残業を減らしたりしたいけれど
人手が足りず難しい…
というお話もよく耳にします。
- 時給や給料が上がらない
- 休日出勤が多い
- 残業が多い
こんな状況では、常に
「スタッフが離職してしまうのでは…」
という不安を抱えながら
マネジメントの手綱を握っていくことになります。
しかし
歯科医院で働くスタッフにとって
気持ちよく働ける条件は
報酬アップや休みの取得、
残業削減だけではありません。
今回は、
歯科医院で働くスタッフから聞いた
「こうしてくれたら気持ちよく働けるのに」
というリアルな声をお届けします。
仕事に対して評価して欲しい
ある歯科衛生士のお話です。
うちの歯科医院は、
スタッフの人数がギリギリで、
予約も常にパンパンで
毎日忙しいんです。
他のスタッフの急な欠勤で、
休日出勤になることも
当たり前にあり、
残業なんて日常茶飯事です。
そして、
休日出勤手当や残業手当もつかない
ので言ってしまえば
超ブラックなんです。
今は、
残業や休日手当がもらえないのは
しょうがないと理解していますが、
せめて私たちの頑張りに対して
ちゃんと評価してほしい
と感じています。
お話を伺った歯科衛生士は
「落ち着けば残業代や休日出勤手当も
もらえるだろうけれど…」
と、大変なのは今だけだと
理解しているようでした。
しかし
何の労いもなくがんばりも認められず、
残業や休日出勤が
当たり前になっていることが
許せないと話してくれました。
確かに、
もらえるはずの手当ももらえずに、
何の労いもなければ
やがて不満は憎しみに
変わってしまいますよね。
スタッフのがんばりに対して言葉で労っていますか?
特に女性が多い職場では、
「言葉」でのコミュニケーションは
とても大切です。
うちは労いを兼ねて
毎月食事会をしている!
という歯科医院もあるかもしれませんが、
それだけでは
スタッフは労ってもらったと
思えないでしょう。
一人ひとりに、
「いつもありがとう」
「助かっているよ」
「ごめんね休日に出てもらって助かるよ」
「君ががんばってくれたおかげで今日も回ったよ」
など、言葉で伝えることが大切なのです。
仕事に対する評価は
何もお金だけではありません。
がんばりを院長が認めてくれる。
たったそれだけでいいのです。
言葉がなければ
どんどん不満が積み重なって
よりネガティブな気持ちになり
やがて離職につながってしまいます。
あの歯科医院で働いてたけど
残業代も休日出勤手当もなくて
当たり前のように
働かされた!
なんて言われてしまうかも
しれません。
そんなことをネットに晒されたら
最悪ですよね。
特に男性の院長先生は
相手に気持ちを言葉で伝えるのが苦手な方が
多いのではないでしょうか。
「小っ恥ずかしい」
と感じるかもしれませんが、ひとこと
「いつも助かっているよ、ありがとう」
と伝えてみてください。
その言葉を投げかけることによって、
「もう少し落ち着いたら
ちゃんと残業代や休日出勤手当も
付けられるようにするからね」
というこちらの事情を、
気持ちよく受け入れてもらえるでしょう。
もし、スタッフに対して
直接言葉で感謝を伝えていないと
自覚があるのであれば、
一度意識してやってみてください。
それだけで
良好な関係を築くことができるでしょう。