報酬評価でスタッフから不満を買う院長が行ってしまう評価基準と離職を減らす考え方

報酬評価でスタッフから不満を買う院長が行ってしまう評価基準と離職を減らす考え方

歯科業界は院長も知っての通り、
離職率が高く人手不足でもある業界です。

スタッフを定着させるためには
給与面も考えないと
すぐにやめてしまうのではないか?

と考える院長も少なくないでしょう。

給与アップさせることは、スタッフの
モチベーションのアップにつながるので
もちろん大事なことなのですが、
あなたは、この報酬評価は
どのように行っていますか?

お気に入りで目をかけていた
スタッフを辞めさせないように、
そのスタッフの報酬をアップをしたら
他のスタッフからの不満があり、
結果的に目をかけていたスタッフは
他のスタッフとの対人関係が問題で
辞めてしまった。

ということもあるでしょう。

定着させるために
報酬をアップさせたはずなのに、
結果として内部の雰囲気が悪くなってしまう。

これは、
報酬体系を明確に決めていないことが原因
でもあります。

実はこのような評価は、
多くの歯科院長がやってしまっている
スタッフから不満を買う評価方法でもあります。

この記事では、スタッフも院長も納得し
定着につながる評価基準の考え方

お伝えしたいと思います。

目次

評価体系を間違ってしまう理由

多くの院長が評価体系を間違ってしまう理由は
2つあります。

  1. 採用目的
  2. 過大評価

この2つです。

間違ってしまう理由1.採用目的

なぜあなたの院では
スタッフが必要なのでしょうか?

忙しいから?
もっと売上を上げたいから?

このような目的で採用する場合は、
間違いなく「すぐに辞めてしまうスタッフ」
となってしまいます。

その理由は、
スタッフを雇う目的が明確ではないから
です。

なぜ採用をするのか?
その本当の理由は、
院長が掲げるヴィジョンの実現のためです。

そして、
トップである院長のヴィジョンは
組織の目標になるのです。

なので、採用目的は、
院長のヴィジョンの実現を叶えられる
スタッフを採用すること
です。

それを、
忙しいから…
売上を上げたいから…
で採用するから、
自院に合ったスタッフが見つからずに
すぐに辞めてしまうことに
つながってしまいます。

院長が目指すヴィジョンを明確にすることで
自院にあったスタッフを採用することが
可能になります。

間違ってしまう理由2.過大評価

技術職でもある歯科医院でも、
スタッフがいれば組織となります。

そして歯科助手、歯科衛生士、受付スタッフ、
歯科医師など様々なスタッフさんがいるでしょう。

それぞれにそれぞれの職務があります。

つまり組織とは、
院長のヴィジョンを実現する為の
「二人以上」の「分業」の仕組み
のことを言います。

この分業の意味をわかっていないと
人事評価はおかしくなってしまいます。

本来、評価というものは
分業(職務作業)の完遂に対し行われるもの
です。

ですが、多くの院長は
人を評価してしまい、
分業としての評価をしていない
のです。

日本は人物評価ばかりをしています。

積極的、明朗、責任感など、
人格や性格を重視した感情評価
となっているのではないでしょうか?

医院に対する貢献度は、
心構えや考え方ではなく、
職務の完遂度です。

あなたの医院では
感情評価によって好き嫌いで評価していませんか?
これでは不満が出るのは当然なのです。

離職を減らすための評価体系の考え方

評価の意味とはなんでしょうか?

評価とは、
命令によって出された「職務」の
完遂によって実現された成果に対して
行うものです。

※完遂とは?…「完全に果たした状態」を言います。

そう考えた時に、
スタッフの評価基準は
・できた
・できていない
という2つの判断基準しかありません。

ですが、多くの院長は
感情評価が入ってしまうので、
「この子は頑張っているから80%のできだけど…」
と評価してしまいます。

しかし、
100%できているスタッフから見れば
できていないのは明白です。

頑張っていても
できていないものはできていないのです。

マクドナルドは、
掃除、接客など作業項目の評価を
マネジャーが、できたか?できないか?
のみで評価します。

できる作業が増えると
給与が上がる仕組みなのです。

出来ていないのに評価しているのは
おかしなことですよね。

もしあなたが感情評価をしているのなら、
今すぐ感情評価をやめて、客観的にありのままを
・できたのか
・できてないのか
で評価することです。

どこまでできれば報酬はアップするのか
を明確に決めることで、不満もなく
対等な評価体系を作ることができます。

スタッフが辞める理由は
スタッフのせいだけではなく、
このような経営に関わるマネジメントの問題
もあります。

スタッフ不足でお困りの歯科医院は
ぜひお問合せください。

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