開業から半年で常勤スタッフが退職し、診療体制の危機に直面した『なおしデンタルクリニック』。
パートタイムの歯科衛生士だけでは患者さんの予約に対応できず、せっかくの問い合わせも断らざるを得ない状況でした。
そんななか、小原院長が出会ったのがハノワ。必要な時に必要な人材を確保できる仕組みを活用し、今では新卒2名を迎えて安定した診療体制を築いています。
人材不足に悩む歯科医院がどのようにハノワを活用し、理想の診療体制を実現したのか。小原院長にお話を伺いました。
院長先生プロフィール


小原 直 先生
なおしデンタルクリニック(大阪府 吹田市)院長
「愛・誠実・想いやり・上質」の4つのキーワードを理念に掲げる、なおしデンタルクリニック院長。カフェのような落ち着いた雰囲気の歯科医院づくりと、保育士常駐によるファミリー層への配慮が特徴。人材不足をハノワの活用で乗り越え、現在は常勤歯科衛生士2名を含む安定した診療体制を構築している。
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■ 経歴
吹田市立東佐井寺小学校 卒業
日本歯科大学新潟 生命歯学部 卒業
岡山大学 卒後臨床研修センター 歯科研修部門 修了
医療法人 たなか歯科
医療法人 健志会 ミナミ歯科クリニック
なおしデンタルクリニック開院
■ 所属学会
日本顎咬合学会 認定医 (咬み合わせ認定医)
日本臨床歯科学会
日本離乳食・小児食育学会
百歯会



歯科衛生士・インタビュアーのわだやんです!
『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたときにハノワと出会いました。
ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われたことを覚えています。
- 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
- ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。
そんな想いでインタビューに取り組んでいます!
なおしデンタルクリニックについて



なおしデンタルクリニックの理念やコンセプトについて教えてください。



なおしデンタルクリニックでは「愛・誠実・想いやり・上質」という4つのキーワードを理念として掲げています。



痛いときにだけ行く場所ではなく、痛くなくても通いやすい、カフェのような待合室や落ち着ける空間を意識しています。







実際に保育士さんがいらっしゃったり、お子さん専用のお部屋があったりと特徴的ですよね。どういったきっかけで取り入れられたんですか?



私自身も息子がいるんですが、子育て中は親御さん自身がなかなか自分の時間を作ることができないんですよね。



妻も「子どもが小さいと歯科医院に行きづらい」という話をしていたので、それなら最初から託児できる環境を整えようと考えたのがきっかけです。
保育士免許を持ったスタッフが在籍していて「お子さんも見るし、お母さん・お父さんもしっかり診療する」というスタイルを作っていこうと思いました。



患者さんの層としてはどのような方が多いですか?



開業当初は高齢者の方も多かったんですが、徐々にファミリー層が増えてきました。



お子さんから最初に来られて、その親御さんが後から初診で来られたり、その逆のパターンもありますね。
家族やご友人を紹介していただく、という形で増えていっている印象です。


ハノワを使おうと思ったきっかけ



ハノワを使い始めたきっかけを教えてください。



オープニングのときに正社員の歯科衛生士を2人、経験が8年ぐらいある方と、歯科衛生士として1年目でまだ経験がない方を雇用しました。



しかし、開業後3〜4ヶ月目ぐらいで経験がある歯科衛生士がご主人の転勤で退職し、経験があまりない歯科衛生士だけになってしまったんです。



その状況でハノワを使い始められたんですね。



はい。
まだその当時は患者さんもそこまで多くはなかったですが、それでも土曜日など患者さんが多くなるタイミングに問い合わせがあっても、人手が足りず対応できなかったんです。



せっかく開業して、うちに興味を持ってくれて問い合わせしてくれているのに、スタッフがいなくて断ってしまうのはいけないなと思って。
前々からハノワの存在を知っていたので、一回利用してみようかなというところから始めました。
ハノワの魅力



ハノワの一番の魅力はどんなところでしょうか?
①ピンポイントで人材を確保できる



子育て中のスタッフだと、どうしてもお子さんが熱を出したとか、土曜日に用事があって出られないという日はあるので、スタッフが足りない状況は避けられません。
そんなときにピンポイントでお願いできるのは大きな魅力だと思います。



今現在は常勤の歯科衛生士が在籍していますが、今年の3月まではパート勤務の歯科衛生士しかいなかったので、人手不足のときに入ってもらえて助かりましたね。



急な欠勤にも対応できるということですね。



家庭内で流行り病や感染症が出てスタッフが長期間出勤できなくなったときには、早めにハノワでパートナー歯科衛生士を探して、人材を確保できました。
②採用につながる可能性



ハノワを通じて人脈が広がることもあるとお聞きしました。



実際ハノワのパートナー歯科衛生士のご友人で、就職先を探している方の面接をしたこともありました。
採用には至りませんでしたが、普段は歯科衛生士と出会う機会が限られているので、ハノワを使うことで接点が生まれるのは魅力だと感じます。
ハノワの活用方法



なおしデンタルクリニックではどのようにハノワを活用しているのか教えてください。
①歯科衛生士業務をパートナー歯科衛生士に依頼



4月から新卒の歯科衛生士が2名入りましたが、まだ経験が浅いので土曜日などパート勤務の歯科衛生士が出られないときに、ハノワのパートナー歯科衛生士に来てもらっています。



ハノワを使い始めた時期は今よりもスタッフが少なかったので、平日の午後から来てもらうこともありましたね。



パート勤務の歯科衛生士が午後3〜4時上がりなので、午後からは歯科衛生士がいない状況でやっていたんです。
そうなると私が治療の患者さんを診ているとリコール患者さんを診られないし、お子さんのフッ素塗布すらも一人では難しかったので、ハノワに助けられました。



歯科衛生士業務をメインでお願いされているんですか?



そうですね。アシストではなくて、歯科衛生士業務をしてもらう形で来てもらっています。
②パートナー歯科衛生士の選び方



実際に来てくださる方はどのような基準で選ばれていますか?



まず最初は経歴とか経験年数を見ますね。
あとは、うちのスタッフの年齢層との兼ね合いもあるので、スタッフと同じぐらいの年代の人で、近場で来てくれそうな人にお願いしたりしています。



一度来ていただいた方にリピートでお願いすることも多いですか?



基本的には一回お願いした人に、できるだけ同じ人に来てもらうようにスケジュールを見てお願いしています。



器具の場所や片付け方など、新しい人が来るとスタッフがその都度教える負担もあるので、一回来てもらったパートナーのほうがスタッフの負担もだんだん減ってきます。
最初は私もスタッフも「パートナー歯科衛生士にどう接したらいいのかな」と戸惑うこともありましたが、リピートで来てもらっているうちに慣れて、よそよそしさはなくなってきましたね。
ハノワを利用して変わったこと



ハノワを活用されて、小原先生ご自身の変化はありましたか?



私自身も子育て中なので、お子さんの体調不良などで休む苦労がわかります。
もちろん休むなとは言えないですし、基本的に「休まなきゃいけないときは全然休んでいいよ」と言っているんですが、内心は「このアポどうしよう」と悩んでいました。



でも、ハノワという存在を知ってからは、困ったときには「ハノワで探してみよう」という選択肢が増えました。
一回利用したことある方にはメッセージを送ったりして「この日お願いできないですか?」とお願いできるようになったのが変化ですね。



スタッフが少なくてもアポを断わることなく、患者さんをお呼びできるというのが大きかったんですね。



そうですね。
定期検診を私が診ることもできます。しかし治療を急いで行い、定期検診も同様に急いで済ませてしまうと、結局医院の評価を落としかねないと思うんです。



それだったらハノワの人件費を割いたとしても、ちゃんとした医療を提供できる体制は整えるべきかなと思います。
今後のビジョン



なおしデンタルクリニックの今後のビジョンをお聞かせください。



今はチェア3台ですが、今年は1台増やして、入ってくれた常勤の子2人が歯科衛生士としてもっと活躍できるようなクリニックにしていきたいなと思っています。



理想的な雇用形態についてはいかがですか?



もともとは正社員を雇うというイメージしかなかったんですが、パート勤務の良さも実際に雇ってみてわかりました。
ただ、パート勤務は時間の制限があるので、そういう足りない部分をハノワで補っていけたらと思います。



時々ハノワの方が来てくださることで院内の活性化にもなります。
新しい風が入るような面もあるので、たまには来てもらった方がいいかなと思っています。
編集後記
小原院長のお話から伝わってきたのは、開業医が直面する人材不足の深刻さでした。
特に印象的だったのは、「患者さんの問い合わせを断ってしまうのはもったいない」という言葉。せっかく興味を持ってくれた患者さんを逃してしまうのは、経営的にも大きな損失です。
ハノワを活用することで、急な欠員にも対応でき、安定した診療体制を維持できるようになった小原院長。さらに、ハノワを通じて歯科医療従事者との新たな出会いや人脈の広がりも生まれているとのこと。
単なる人材補充の手段ではなく、医院の成長につながるツールとして活用されている点が素晴らしいと感じました。
人材不足に悩む歯科医院の院長先生にとって、ハノワは「必要なときに必要な人材を確保できる」心強いパートナーになるはずです。まずは一度、お試しいただくことをおすすめします。
※2025年6月インタビュー時点の情報です。