歯科助手や受付の仕事は、
電話や来院患者さんの対応、
レセコンの入力、
書類の作成などが中心です。
さらに最近では、
HPの更新やSNSなどの広報活動など、
通常の業務以外の仕事をまかせる機会も
増えているのではないでしょうか。
新たな業務を頼むと、なかには
「それって
なぜ私がやらないといけないのですか?」
とスタッフが不満を感じることも…。
スタッフは不満を感じながらも
頼まれた仕事はしてくれるでしょう。
しかし
できれば納得したうえで
前向きな気持ちで
業務に取り組んでほしいものですよね。
そこで今回は、
新たな業務を頼むときに、
スタッフに不満を感じずに
納得してもらうための指示の仕方
についてご紹介します。
スタッフが業務への指示に不満を感じるのはなぜ?
〇〇さん、
ミーティングで言ってたアレ、
やっておいてね!
と、院長がスタッフに軽くお願いする。
こんなシーンは
珍しくありませんよね。
普段からよい関係性を築いているスタッフなら
快く引き受けてくれるだろうと、
院長は思っているでしょう。
しかし、依頼されたスタッフ側は……
通常の仕事だけでも大変なのに
なぜ私だけ仕事が増えるんだろう?
仕事が増えるだけで
給料は上がらないのに…
そもそも、私がやる理由って何?
と疑問に感じているかもしれません。
そして、疑問はやがて不満となり、
院長からの頼みごとに対して
嫌な顔をするようになってしまうのです。
スタッフの不満そうな印象を感じると
「やる気がないのか?」
と判断してしまいがちですが、
実はそうではありません。
本人は、やりたくない!
と言っているわけではないはずです。
あくまで、
自分がやる理由がわからないから不満
なのです。
院長は、そこを理解したうえで、
スタッフへ仕事の依頼をする必要があります。
スタッフにお願いする理由を明確に
相手にお願いをするときには、
その意図を明確にしなければ
納得して快く引き受けてもらえません。
なぜ、やってもらう必要があるのか、
どうしてあなたに依頼するのかを
丁寧に伝えましょう。
たとえば、
今後5年先を考えたときに、
うちの医院も若い患者さんを
集患していく必要があるので、
そのような患者さんに届く媒体での
情報発信も必要だと考えています。この話には、
以前のミーティングで
皆さんも必要性を
話してくれましたよね。そこで、〇〇さんにこれから、
広報の仕事として、
インスタの更新をお願いしたいです。〇〇さんは、
論理的な考え方を持っていて、
読み手に対して
短い文章でも
伝わりやすく発信することができるし、
また、
普段からSNSを使い慣れているので
適任だと思っています。通常業務の負担になるような
更新ではなく、
週に1回程度でもいいので、
ぜひお願いしたいのですが、
やってもらえますか?
とこのようにお願いすると
どうでしょうか?
- なぜやらないといけないのか
- なぜ自分が頼まれたのか
という2点が伝われば
相手も悪い印象は持ちにくいはずです。
スタッフが
「これは大切な仕事で、
自分が必要とされている」
と感じることができれば、
不満を持たずにやってくれるでしょう。
後から説明しても
ただの言い訳のようになってしまいます。
新しい仕事をスタッフに依頼するときは、
先に明確な意図を伝えるように
してみてください。