ハノワレター for 歯科医院 2026年4月号(vol.46)

こんにちは、ハノワの新井です。

2026年3月にご利用頂いた
全国およそ1,452医院の皆さま
ありがとうございます!

このお手紙は
全国のハノワにご興味をお持ち頂いた
およそ7,000ほどの医療施設全てに
お送りしています。

弊社では、
四半期に1度の全社合宿を開催しています。

3月下旬の先日は
伊勢神宮に全社員が集まって
御垣内参拝をしてきました。

普段フルリモートのメンバーが
礼服で集うのは新鮮で神聖な経験でした。

伊勢神宮には式年遷宮という、
20年に一度社殿をまるっきり建て替える
伝統的な文化があります。

今回我々は持続的なチーム作りの観点から、
式年遷宮を学ぶことに焦点を当てて
研修プログラムを組みました。

知ったら驚くことばかりです。

1300年以上続くこの伝統を
今後も続ける為に、
社殿に使われる木材を得るべく
200年単位で森林を育てたり、
各所の専門職人の事業承継と教育が
一連の20年のサイクルの中に包摂されていたり。

持続可能性を担保する
あらゆる先人達の叡智に触れ、
社員一同たっぷり刺激を受けて帰ってきました。

【生態系を育むか、滅ぼすか】

ニホンウナギ、太平洋クロマグロ、サンマ。
これらの共通点が分かりますか?

冒頭の数百年単位で森林を育成する精神とは
全く逆で、
日本人が「獲れる限り獲り尽くす」
乱獲マインドを発露した結果、
漁獲量を激減させた水産物たちです。

あまりの節操のなさとルールを守らない様から、
国際会議でも日本は名指しで批判されています。

この短期の利益に従った結果、
生態系がぐちゃぐちゃになる話に触れる時、
いつも思い出すのが歯科技工士のことです。

もちろん大枠では国の保険制度の中の話なので、
発注者である歯科医師に
できることできないことは多分にあります。

数字だけで見れば、
2000年頃の就業歯科技工士3.7万人をピークに、
2026年は2.9万人で着地する見込みであり、
同じく2000年には
技工士専門学校の志望者も2,100人いたのが
2025年は700人程度に激減しています。

就業歯科技工士の年齢層のボリュームゾーンも
65歳以上が大半と言われており、
減少数自体は近年加速度的に大きくなる一方です。

乱獲の話から続けてしまっているので、
さも節操のないダンピング/値下げ圧力批判の様に
映るかも知れませんが、
新井個人的には
正直どうすりゃ良かったんだろうと
提案も解決策も全く分かりません(すみません)。

たとえば、我らが日本のトヨタ自動車などは、
自社の利益の最大化の為に
仕入れ業者を安く買い叩くようなことはせず、
むしろ仕入れ業者達に対して
トヨタ生産方式を無償で伝授したり、
関連業者さん達の労務費の上昇を
価格に転嫁することを広く受け入れると
宣言していたり、
「協豊会」という業者さん達の
相互扶助ネットワークを運営して
助け合いのイニシアチブを
トヨタ自身が率先しています。

これは慈善活動というよりも、
仕入れや下請け業者のラインが止まることが、
トヨタの長期の業績にとって死活問題だという
圧倒的な未来に向けての
当事者意識と危機感がある為です。

ひるがえって、
歯科業界と歯科技工士に目を向けた時、
確かに
「もっと歯科医師会がイニシアチブを握って
早くから手を打つべきだった」
との発言はもちろん出てくるとは思います。

でも歯科医院の側も、
平均年商が4,000万円程度の
極小規模事業主が6.7万件の8割を占める集団です。

この年商規模で
10年20年先の業界の為に
誰かがイニシアチブを発揮するということが、
構造的に再現可能でしょうかね。
かなり難しいと思います。

それでも、
きっと伊勢の森を育てた人たちは
自分の代でその木を使うことはないと
知っていたはずです。

200年後の知らない誰かの為を想って今、
自分の仕事をした。

おそらく歯科技工士の生態系を
育て直せるとしたら、
同種の覚悟を皆が持てるかどうか
じゃないですかね。

自分も今の仕事が200年後の誰かに
感謝されるかどうか、
胸に手を当てながら働きたいと思います。

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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