スタッフが意見を言えない歯科医院が抱える『見えないリスク』

今回は、
「自分の歯科医院なのだから
なんでも自分で決めるのが当たり前だ」
と考えている院長にとって
耳が痛いお話しをします。

朝は誰よりも早く出勤している。

診療の方針も、スタッフのシフトも、
器具の発注も、全部自分で決めている。

スタッフには丁寧に説明しているし、
困ったことがあればいつでも言ってくれ
と伝えている。

そうやって
なんでも自分で決める院長のことを、
スタッフはどう思っているのでしょうか。

うちのスタッフは、
みんな信頼してくれている。

スタッフは本当に、
あなたを信頼しているでしょうか。

もしかしたら、
信頼しているように
見えているだけかもしれません。

スタッフが院長を信頼しているかどうかは、
歯科医院経営において
非常に大きな意味を持ちます。

今回は、
スタッフが意見を言えない
そんな歯科医院にひそむ『リスク』
についてお話しします。

目次

なんでも自分で決める院長が見落としていること

決断力のある院長は、
スタッフから見ると頼もしく、
「この先生についていけば大丈夫」
と感じる瞬間もあるでしょう。

しかし、
それが長期間続くとどうなるか。

スタッフは考えることをやめていきます

自分で判断しない、
提案しない、
「先生が決めることですから」
という言葉が増えていく。

これは従順さではなく、
あきらめのサインです。

「先生が決めることなので」
という言葉が出てきたら、要注意
です。

静かな医院ほど、水面下で問題が積み重なっている

スタッフが黙っている歯科医院は、
一見穏やかに見えます。

トラブルも少なく、表面上は平和。

しかし院長の見えないところで、
こんな声が積み重なっています。

  • 「言っても変わらない」
  • 「先生に言ったら面倒になる」
  • 「どうせ自分には関係ない」

この空気が生まれた瞬間から、
スタッフの気持ちは
歯科医院の外へ向いていき、
離職が増えていくのです。

このケースの最大の問題は
なぜ辞めたのかが院長にわからないことです。

「突然辞めた」と感じるのは院長側だけで、
スタッフはずっと前から
決意を固めていたのです。

離職より怖いのは、問題が見えなくなること

怖いのは離職だけではありません。

歯科医療の現場で、
スタッフが意見を言えない状態が続くと、
小さな違和感が共有されなくなります。

小さなミスが報告されなくなり、
「これ大丈夫かな」が、
そのまま流れていくのです。

医療事故は突然起きるものではありません。
こうした積み重ねの先に生まれます。

問題そのものより、
問題が見えなくなることの方が

はるかに危険です。

これが、スタッフが意見を言えない歯科医院の
本当のリスクなのです。

必要なのは、「どう思う?」の一言だけ

では、どうすればいいのか。

会議を増やすとか、
アンケートを取るとか、
そういった話ではありません。

必要なのはたった一言、
「どう思う?」と聞き、
スタッフが話せる空気をつくることです。

  • 提案しても否定されない
  • 違和感を口にしても怒られない
  • ミスを報告しても責められない

それだけで十分です。

患者さんと日々接して、
表情などの微妙な変化に
最初に気づくのは、スタッフです。

患者さんの表情の微妙な変化に
最初に気づくのも、スタッフです。

その声を拾える歯科医院はどんどん良くなり、
拾えない歯科医院は静かに弱っていきます。

スタッフに愛される歯科医院が、患者さんにも愛される

患者さんは、
設備よりも空気を感じています。

スタッフが委縮している歯科医院の雰囲気は、
患者さんに伝わります。

反対に、スタッフが自然に動き、
お互いをフォローし合い、
院長と普通に話せている歯科医院の雰囲気も、
同じように伝わります。

これはきれいごとではありません。

スタッフが安心して働ける場所は、
患者さんが安心して通える場所になります

院長の仕事は、
すべてを決めることではありません。

スタッフが意見を言える空気をつくることです。

その空気こそが、
あなたの歯科医院を守ります。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアしていただけると嬉しいです!
  • URLをコピーしました!
目次