人柄で採用すると失敗する理由!

求人

歯科業界は離職率が高く
採用難とも言われています。

採用を成功させるための考え方などは
様々な媒体でも言われているのですが、
採用する際に何を重視するのか
を間違ってしまうばかりに、
高額な採用コストを払っても
すぐに離職されてしまう歯科医院も多い

のではないでしょうか。

その代表例が、
人柄で採用しましょう!
という採用基準です。

求人サイトなどで
「能力や経歴以上に、
人柄で採用することが最も効率の良い採用」
と謳っているのを見たことがある院長先生も
多いのではないでしょうか。

その言葉に惑わされて
人柄で採用しようとすると失敗してしまいます

今回は
その理由をこの記事でお伝えしていきます。

目次

人柄で採用することがなぜダメなのか?

そもそも
人柄の意味とは何でしょうか。

人柄とは、

その人に備わっている性質や品格。

goo国語辞書

とあります。

人柄は
自然に感じ取られる性質です。

「人柄良さそうに感じる」
「あの人は人柄が良いから」
など日常でも使う機会があると思います。

人柄とは、
表向きの性質を表すということで、
見たままの特徴を表します。

見たままということは、
見る人の主観によって
見え方、感じ方が違う
ということです。

そして、
人柄は、あくまで見たままの特徴ですから、
その人の本音や性根などといった、
本質の深い部分ではない
ということです。

この説明だけで
人柄での採用評価は危険だ
と思ってくださる院長先生もいると思いますが、
なぜ人柄採用はダメなのかというと、

  1. 明確な決まりがなく、見る側の主観次第で評価が変わる
  2. 本音や性根、性格までは人柄では見抜けない

からです。

1.明確な決まりがなく、見る側の主観次第で評価が変わる

面接は院長が行うことが多いと思いますが、
人柄重視になってしまうと、
院長の主観での採用になってしまいがち
です。

そうなると
「本当に必要な人材かどうか」とは
別の基準で採用を決めてしまうことに
なりかねません。

本来は
採用する基準や理由、
目的などが明確になっていて、
採用計画などもあるはず
です。

どんな人材で、どんなポジションを任せたいのか?
どのように働いてほしいのか?
など
院長の要望も当然ながらあるはずです。

ただ採用できればいいという訳ではないですよね。

人柄で採用することは、
これらの計画や目的などを

一切無視した形になり、
主観での判断になりがち
です。

採用こそ客観的に判断しないと失敗します。

2.本音や性根、性格までは人柄では見抜けない

人柄は見たままの特徴です。
採用してほしくて面接に来るのですから、
人柄をよく見せようとします。

そのため
ほとんどの人の人柄が
よく見えるのは当然でしょう。

しかしここで
印象の良い人だな!と思って採用したら、
実はモンスタースタッフだった
という可能性もあります。

人柄は、性格ではありません。

そして、
面接の短い時間で
その人の性格までは見抜くことはできません

皆さん採用されようと、
行儀よくしているのですから、
15分、20分で性根や本音を引き出せないのは
当たり前です。

だから、
見たままの印象で採用したけれど、
結局思った人材ではなかった…

と後悔してしまうことが多いのではないでしょうか。

詐欺師って大体、人柄がいいですよね。
ニコニコしながら、ソフトな口調で、
優しくて話もうまくて、
距離感も近くなってきます。

その結果信用して騙される。

人柄を重視するということは、
誰でもいい!と言っているのと一緒
です。

人柄で採用したスタッフがあなたの医院の売上を上げてくれますか?

ニコニコして、感じがよく見えるスタッフがいれば
売上って上がるのでしょうか?

人柄は
売上や患者さんの評価と
全く関係ありません。

それよりも、
どんな人を採用したいのかが大切です。

そして、
自分の治療方針を伝えて、
院長が作ってきた医院のカラーにあった人を

採用することが大事。

そのために重視するのは、
人柄ではありません。

重視すべきところは、
新卒と中途採用では異なります。

採用する際のポイント

面接で重要視するのは、
性格や協調性、コミュニケーション能力

などとよく言われますが
コミュニケーションや性格などは
採用してからではないとわかりませんし、
既存スタッフとの相性なども
採用してからではないとわかりません。

必要な新卒での採用ポイントは、
院長の治療方針をどこまで理解しているか?

そして、
仕事を覚えるスピードがどれくらいあるのか?

つまり、
ちゃんと勉強してきて、
歯科スタッフとして本当にやっていきたいと
思っているのかどうか?

ではないかと思います。

中途採用では、スキルや経験
さらに前職の辞め方も面接でチェックする
ポイントとなります。

そして、新卒採用と同様に
院長の治療方針への理解度も重要です。

経験やスキルが高い人の中には、
院長が考えている治療方針と
異なった考えを持っている人もいます。

経験やスキルだけを見て
そのような人を採用してしまうと、
お互いに不満が生まれてしまいます。

自院の治療方針を伝えて、
そこに賛同してくれるのか?

などを見極めた方が
長く働いてくれるスタッフを
獲得できるのではないでしょうか。

院長先生には、
人柄という言葉に騙されずに、
本当に必要な人材を見つけてほしい
と思っています。

求人

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアしていただけると嬉しいです!
  • URLをコピーしました!
目次