歯科業界は、人手不足と言われています。
大きく話題になるのは歯科衛生士の人手不足ですが、
歯科助手も離職が多く
なかなか続かない仕事だと言われています。
そんな歯科助手の仕事。
資格などは不要なので
未経験の人も多くいます。
未経験の仕事は
覚えるまで不安もありますし、
慣れない仕事を毎日集中して
覚えながらやっていくので
疲労感も感じるでしょう。
そのため
せっかく正社員として
働くことができても、
入ってすぐに辞めたいと
思ってしまう人が後を絶たないのです。
今日が初日で、
半日働いたのですが
もう既に辞めたいです。勤務を始めて15分で
「ああ自分には向いていない 、
絶対続かない」
と悟りました。想像の何十倍も
仕事がキツいです。正社員歯科助手で雇用されましたが
辞めたいです。
辛くて逃げたいです。
このように
すぐに辞めようと考える人が多いのは
どうしてでしょうか。
歯科助手が続かない原因
実際に歯科助手の方が感じている
仕事が続かない原因を見ていきましょう。
①給料が安い
地域によって差がありますが、
平均月収は16万円くらいと言われています。
(新東京歯科衛生士学校調べ)
相場が高いと言われる東京でも
月収18万円くらいです。
ベテランになると
月収20万円超える程度になる
と言われていますが
仕事の大変さに対して給料が安く、
歯科助手の仕事が続かない原因の
ひとつとなっています。
②休みが少ない
完全週休2日制の企業が多いなか、
歯科医院は週休1日か1.5日休みの場合が
多いです。
人手不足で休みが取りにくかったり
正月やお盆でも3日くらいしか
休みが取れないケースも珍しくありません。
有給が取りづらい歯科医院では
葬式や結婚式への参列にすら罪悪感を感じる
といいます。
③労働時間が長い
昼に2時間の休憩がある歯科医院でも、
午前の診察が確実に長引くため
結局昼休憩は長くても1時間しかとれない場合も。
休憩が30分以下だったりナシだったり
することがあり、
朝から晩まで休みなく働いていた…
という日もあるといいます。
④人間関係
歯科医院は女性スタッフが多く
人間関係の難しさを感じる人が多いです。
小規模の歯科医院の場合、
スタッフが医師を含めて数人しかいないため、
愚痴も言えず、息が詰まってしまいます。
また個人の歯科医院で
「院長に雇われている使用人」みたいに
なってしまうケースだと、
歯科に関係ない院長の家のことまで
やらされてしまう場合もあるようです。
⑤治療に関する無茶な要求
未経験者なのに
アレコレと無茶な要求を
たくさん押し付けられると、
仕事を続けるのが辛くなってしまいます。
歯石取ったり、歯を削ったり、
詰め物の調整、
レントゲン撮影など
法律違反の範囲までさせられることも。
このような違法行為を
知らずにやらされている人も
結構いるのではないでしょうか。
⑥新人でも仕事を教わる機会が少ない
歯科助手は人の出入りが激しい職業で、
なおかつ
人数ギリギリでやっている歯科医院も多いです。
そのため初めての人でも
しっかり教えてもらえないことがあります。
教えてもらっていないのに
「出来ない!」と怒鳴られるといった
理不尽な目にあう人も珍しくなく、
耐えられずにすぐに辞めてしまうのも納得です。
参考:Yahoo!知恵袋
まずは仕事を覚えよう
忙しい職場なので、
右も左もわからなければ
「辛い」
「辞めたい」
「向いていない」
と思うこともあるでしょう。
また、
働いてみてなんか違う、
向いていない
と感じる場合もあると思います。
もし、今働き始めて
辞めたい!と感じている人は、
なぜ辞めたいのかを
明確にしてみてください。
未経験であれば
最初は仕事がキツく感じるのも
無理はありません。
ずっと緊張状態の中で
仕事をするのですから
疲労感もあるでしょう。
仕事を覚えていない状態では
わからないことが多く、
不安で逃げ出したくなって
しまうかもしれません。
もし
もうちょっと頑張ってみようかな、
と思えるようなら
まずは仕事をしっかりと
覚える努力をしてみましょう。
努力と根性で頑張ることを
推奨しているわけではありませんが、
0から1へ行くためには、
努力は必要です。
まずは3か月。
もしくは試用期間の間は
仕事をしっかり覚えてみて、
それでも向いていないと感じたら
退職を考えてみてはいかがでしょうか。
ただし、
理不尽な職場、
違法行為を強制するような職場は、
すぐに辞めてもいいと思います。
本当に辛いと思っている時は、
逃げてもそれは悪いことではありません。
あなたに合う歯科医院は必ずあるので、
色々な歯科医院を見て
自分が働きやすい職場を見つけましょう。