歯科衛生士や歯科助手にとって、
ドクターの指示は絶対です。
しかし
ドクターの臨床経験が乏しく
知識がない場合は事情が変わってきます。
ドクター自身の治療方針が
明確になっていないケースでは
患者さんへの説明が
曖昧になってしまいます。
そうなると
とばっちりを受けるのは
患者さんと歯科衛生士や歯科助手です。
うちのドクターは臨床経験が少なく、
自信がないからなのか、
患者さんへの治療方針の説明が
ちゃんとできないんです。
なんでも歯科衛生士任せで
説明を間違うことも多くて、
「あの先生大丈夫?」
と患者さんを
不安にさせてしまうことも… 。
ドクターに、
「もう少し明確な説明をしてください」
と言ったこともあるのですが、
泣いてしまって。
ドクターは
『私は自信がないから、
あなたが説明してほしい』
と言うのですが、
それは歯科衛生士の仕事では
ないですよね。
「治療方針は
ドクターが説明するものだ」
と伝えても、
『自信がないので決められない』
と、毎回どうすればいいか
聞いてくるんです。
もっと臨床経験を積んでほしい
と強く言うと泣いてしまうし…
どうすればいいのかわかりません。
こんな話あるの?と思いますよね。
でも実際にこのような環境で働く
歯科衛生士はいるのです。
そこで今回は
優柔不断で自信のない
ドクターに振り回されて
困ったときの対処法についてお話していきます。
院長に相談する
手っ取り早いのは、
院長に相談するという方法です。
自信をつけるためには
経験を積むのが一番です。
院長に相談して
診療の経験を増やしてもらいましょう。
歯科衛生士の立場でできるのは
院長へ問題を解決してほしいと
投げかけることだけです。
勤務している歯科医院だけでは
診療の機会が増やせないのであれば
他の歯科医院へ
バイトに行ってもらうのもおすすめです。
優柔不断で決められない人を無理に変えようとしない
患者さんへの説明がうまくできない
優柔不断で自信がないドクターに
ビシッと正しい説明ができるように
なってもらうのは難しい話です。
相手を変えようと
あれこれ進言するのではなく、
相手に合わせて
自分の質問や応対を変えてみましょう。
逃げ道を用意する
優柔不断で決められないのは
ミスを恐れていたり
責任を負うのを怖がっていたり
している場合が多いです。
そのような人に
無理に決断を迫っても
時間がかかりすぎてしまう
可能性があります。
たとえば
「同様の患者さんに、
院長は〇〇と言っていましたよ!」
など伝えてあげると
素早く決断してくれるかもしれません。
決定できる判断材料(情報)を与える
歯科衛生士は医療行為ができませんが、
長年やっていて
患者さんへの治療方針を
イメージできる人も多いでしょう。
それならば
臨床経験が少なく
自信がないドクターに
あなたから判断材料(情報)を
与えてみてはいかがでしょうか?
「このような流れで
問題ありませんか?」
など誘導して
YES・NOで答えやすくすると
いいですね。
自信がないドクターや
ミスを恐れているドクターも、
決定できる情報を与えることで
『決断しても大丈夫』
という気持ちになれるはずです。
このように
相手を変えるのではなく、
柔軟にこちら側が変わることで
スムーズに指示を得られやすくなるのです。
わかりやすく言えば
あなたがドクターをコントロールする
というイメージです。
患者さん優先で
あなたの経験、知識を活かしていきましょう。