歯科医院を運営する院長の役目は、
治療だけではありません。
特に個人経営の歯科医院の場合、
院長は
スタッフの教育や経営、マネジメントなど
さまざまな役割や責任を抱えています。
- 意見が合わないと
すぐ反抗的になったり、
感情的な態度をとるスタッフへの
対応が難しい - すぐに威圧的な態度をとるスタッフ
がいて、マネジメントがうまくいかない - ヒステリー状態になり、
他のスタッフに当たり散らす人に対して
どう対応すべきかわからない
このようなスタッフがいると
対応に困ってしまいますよね。
そこで今回は
すぐに感情的になってしまうスタッフへの
対処方法について、お話ししていきます。
感情で周りをコントロールしようとしている
すぐに感情的になるスタッフは、
その強い感情で
周りをコントロールしようとしています。
感情で人をコントロールするなんて、
できるの?
そう思うかもしれませんが、
実際には、身近によくあることなのです。
たとえばSNSで、
声の大きい一部の人が感情的に騒ぎ立てて、
大きな騒動に発展するのを
見たことはありませんか?
- あちらが間違っている!
- 自分は正しい!
と、自分の要求を押し付けてくる。
自分の感情を全面に出して主張すると、
周りが「面倒なことに巻き込まれたくない」
と思って要求を飲んでしまう…というケースも
あるでしょう。
このようなロジックで
スタッフは職場を自分の思い通りに
コントロールしているのです。
いつかはわかって変わってくれる!
なんて思っていたら、
どんどんエスカレートして
リスクは大きくなってしまいます。
感情を武器にしているスタッフに対しては、
「周りをコントロールしようとしているな!」
と判断し、備えましょう。
相手の怒りなどを抑えるために説得するのはNG
同僚のミスについて、
スタッフや院長に「指導不足だ!」と
怒り散らすスタッフがいたとき
「ミスは誰にでもあることだから」
「指導はちゃんとしていくから」
と説得を試みたとしましょう。
その結果は…
残念ながら、
同じことが繰り返されてしまうのです。
なぜなら
「スタッフが同僚のミスに不満を持った」
という事実だけが院長に伝わり
「スタッフが不満を持った内容」
について、届いていないからです。
感情的になって怒っているスタッフに
院長がすべきことは
まず「不満を伝えてくる手段」を正すこと。
そうすることで、
怒っているスタッフが
『何』に腹を立てているのかがわかり、
正しい対処法を考えられるのです。
すぐに感情的になるスタッフへの対処方法
不満を相手に伝えるときに
感情的になる必要はありませんよね?
ですから
感情的になって怒っているスタッフにも
「感情的にならずに、
不満に思っていることを伝えてほしい」
と指導しましょう。
あなたが不満を感じているの
はわかりました。
でも、職場で感情的になって
不満をぶつけるのはやめましょう。
冷静な話し合いをして
不満を解消するために、
落ち着いて不満に感じていることを
教えてください。
このように伝えるときに
「いつも感情的になるよね」
と言ってしまうと
余計に怒らせてしまうかもしれません。
- 私は、あなたが感情的になっていると
怖く感じてしまう - 私はあなたと冷静に話し合いをしたいけれど、
感情的になっていてできないのが悲しい
など、『私』が
どう思っているのか、どうしたいのか、
を伝えると良いでしょう。
スタッフへの対応は大変ですが、
ぜひ参考にしてみてください。