結婚・妊娠・出産・育児など、ライフイベントに応じたスタッフの長期の休みや退職は、歯科医院の運営につきものです。
しかし、人手不足が発生する度に「新たな人材を探さないと…」ともどかしさを感じる院長先生は多いのではないでしょうか。
- 今は人手が足りないけれど、常勤スタッフを雇うほどではない
- 数か月後にはスタッフが戻ってくるし、困っているのは今だけ……
- すぐにスタッフを補充したいのに、求人募集してもなかなか見つからない
このようなお悩みを抱えていた玉利歯科医院の玉利秀樹先生は、スタッフ2名の産休・育休に伴う人手不足を解消するためにハノワを活用し始めたそうです。
スタッフが復帰するまでは、このまま常勤のスタッフを増やさずハノワを積極的に活用して乗り切るという玉利先生。
今回のインタビューでは、人手が足りないからと言ってすぐに常勤のスタッフを増やすのは難しい……と感じている院長先生にとって参考になるお話をたくさん伺うことができました。
ぜひ最後までご覧ください。
動画も配信しています
動画では、玉利先生が実際にハノワを活用して感じられた魅力などについて詳しく教えてくださっています。
「すがる思いでハノワの利用を始めました」と語ってくださった玉利先生が、近々の人手不足という課題をどのように解消されたのかは必見です。本記事と合わせてぜひご視聴ください。
院長先生プロフィール
玉利 秀樹 先生
玉利歯科医院(大阪府大阪市淀川区)院長
大阪大学で顎関節に関する研究に従事。
大阪大学歯学部附属病院での勤務を経て、2005年に玉利歯科医院の院長に就任。
一生ご自身の歯で快適に暮らせるよう「できるだけ痛くない治療」を目指し、クリーニングなどの予防処置にも力を入れる。患者様との十分なコミュニケーションと信頼関係を大切に日々診察に取り組んでいる。
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■ 経歴
1996年 大阪大学歯学部卒業
2000年 大阪大学大学院歯学研究科修了
大阪大学歯学部附属病院勤務
2005年 玉利歯科医院院長就任
■ 所属学会
日本補綴歯科学会員
IADR会員
日本スポーツ歯学会員
日本顎関節学会会員 専門医
歯科衛生士&動画編集者のわだやんです!
『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたところにハノワと出会い、ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われました。
- 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
- ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。
そんな想いでインタビュー&動画制作に取り組んでいます!
玉利歯科医院について
まず最初に、玉利歯科医院の診療方針や先生が歯科医師として大切にしていることを教えてください。
当院では患者さんとの信頼関係を大切にしていて、丁寧なカウンセリングや説明を心がけています。
できるだけ専門用語を使わず、分かりやすい言葉で伝えることを意識しているんですけど、これは患者さんに限らずスタッフに対しても同じことが言えますね。
スタッフさんと接する際は、どんなことを意識されているんですか?
女性が多い職場でもあるので、トラブルなく少しでも気持ちよく仕事をしていただけるよう、できるだけみんなに等しく声をかけるよう心がけています。
あとは、感謝の気持ちもしっかり伝えるようにしていますね。
ハノワを使おうと思った理由
ハノワを使おうと思ったきっかけを教えてください。
2名の常勤スタッフがほぼ同時に産休・育休を取得することになり、代わりに採用した常勤スタッフも家庭の都合ですぐに辞めることになったんです。
新たに募集するにもすぐに決まらないだろうし、どうしよう…と周りに相談したときに、知り合いの先生からハノワを教えてもらったのがきっかけです。
お休み中のスタッフさんは、2名とも復帰される予定なんですね。
ありがたいことに、2名とも「必ず復帰したい」と言ってくれています。
あと、歯科助手としてパートで働いてくれている歯科衛生士学校の学生さんがいるんですけど、その方も「卒業後はここに就職したい」と言ってくれているんですよ。
そうなんですね。
ということは今は人手不足だけれど、ここで常勤のスタッフを増やしてしまうと将来的に余ってしまう…。
はい。
うちの規模で常勤スタッフを新たに1名採用するのは経営的にも厳しいので、スポットで来てもらえるハノワの仕組みを知ってすがる思いで登録しました。
ハノワの活用方法
現在、ハノワをどれくらいの頻度で活用されていますか?
診察をしている月曜日〜土曜日のうち、週4日くらいのペースで複数のハノワのパートナー歯科衛生士さんに来ていただいています。
メインテナンスの予約は3ヶ月先まで埋まっているので、2〜3名の方がリピートで安定的に来てくださっているのはありがたいです。
まさにハノワをフル活用されていらっしゃいますね。玉利先生から直接オファーされることも多いようですが、オファーする際に重視されているポイントはありますか?
登録したての頃は、私の知っている歯科医院で働いた方の『アリガトウ』の評価をチェックして、「この先生のところで2〜3回マッチングしているなら安心してお願いできるな」と感じた方に依頼をしていました。
今だと、過去のマッチング数やリピートの有無もチェックするようにしていますね。
ハノワには『お試しマッチング』という制度もありますが、利用されたことはありますか?
1度だけ利用しましたが、基本的にはハノワのメッセージを通じたやりとりと、当日来ていただいた際の説明で事足りています。
メッセージでやりとりをしていると、その方の雰囲気はなんとなくつかめるので、「この方は細かく説明してあげた方が安心するだろうな」と想像しながら、一人一人に合わせたアプローチを心がけていますね。
玉利歯科医院の『アリガトウ』の評価でも「先生やスタッフさんがとても優しかった」という内容が目立っていたのには、そういった心がけがおありだったんですね。
患者さんへの説明と一緒で、声かけや依頼のメッセージの言葉選び一つで、常勤のスタッフと同じような信頼関係が築けるのではないかと感じています。
うちに来てくださっているハノワのパートナー歯科衛生士さんも、ハノワを活用されている理由はさまざまだと思うんです。
せっかく来てもらうのなら、少しでもストレスなく働いていただきたいという思いがあるので、良い関係が築けるよう聞きすぎない程度にコミュニケーションは取っていきたいです。
ハノワの魅力
玉利先生が感じていらっしゃるハノワの魅力を教えていただけますか?
①通常の募集よりも早く人材が見つかる
1番の魅力は、通常の募集よりも早く必要な人材が見つかることです。
人手が足りなくて困っているタイミングでオファーをかけると、ピンポイントで助けてもらえるのは非常にありがたい仕組みだなと思います。
それに求人媒体を使った通常の募集でお金と時間をかけて常勤のスタッフを採用したからといって、ずっと働き続けてくれるとは限らないですからね。
たしかにそうですよね。
これまでハノワでマッチングできずに困った…みたいな経験はありますか?
直近2ヶ月くらいは「この日は絶対来てほしい」という日には100%の確率でマッチングできているので、非常に助かっています。
②訪問歯科部門での活用
玉利歯科医院では、ハノワを使って訪問歯科ができる歯科人材も募集されていますよね。
はい。
訪問歯科は現在のスタッフ数では回せないので、すべてハノワのパートナー歯科衛生士さんに行っていただいています。
ハノワを活用してくださっている歯科医院さんから、「訪問歯科は慣れない環境だからハノワではお願いしにくい」といった声をよくいただくのですが、玉利歯科医院ではどうですか?
外来で来てくださったハノワのパートナー歯科衛生士さんでも「未経験だけど行ってみたい」と言ってくださる方もいらっしゃいますし、ハノワでは頼みにくいというような印象はあまりないですね。
訪問歯科が初めての方でも、問題なくこなされている印象ですか?
実際に現場に行っているのは私の妻ですが、パートナー歯科衛生士さんたちからは「意外と楽しかった」とか「想像よりも取り組みやすかったです」といった声をいただいています。
私たちが助かっているのはもちろんですが、ご自身の経験として取り組んでいただけているのは嬉しいですね。
ハノワを活用して変わったこと
ハノワを活用することで、玉利歯科医院のスタッフさんに変化はありましたか?
ハノワのパートナー歯科衛生士さんとの会話から、たくさんの学びを得られているのではないかなと感じています。
特に今はコロナで勉強会にも参加できていないですから。
ハノワのパートナー歯科衛生士さんがどんな理由でハノワを利用されているかや、どんな勉強をされているかについて詳しく話が聞けるのも、経験の浅い若いスタッフたちにとって刺激になっているようです。
スタッフさんの学びや成長につながっていると感じられるのは、玉利先生としても嬉しいですね。
あとは、複数回来てくださっているハノワのパートナー歯科衛生士さんから「こんなにマッチングできている歯科医院あまりないですよ!」とか「すごく働きやすい環境ですね」といった評価をいただくこともあるんです。
そう言ったことも、スタッフの自信につながっているように感じています。
外部の方からお褒めの言葉をいただけるのは、スタッフさんたちも誇らしいでしょうね!玉利先生ご自身は、ハノワを活用して変化を感じていることはおありですか?
リピートで来てくださる方がいることが「今のやり方で間違っていない」という確認になるので、私の自信にもつながっています。
また、経験が豊富なパートナー歯科衛生士さんから他院でのより良い仕組みを聞くことで、自院の改善ポイントが見えてくることもあります。
これからの業務改善のチャンスだと捉えて、積極的に取り入れていきたいですね。
今後のハノワの活用方法
最後に、今後どのようにハノワを活用していきたいかお伺いできますでしょうか?
休んでいるスタッフが戻ってくるまでは、今の頻度でハノワを活用させてもらう予定です。
産休・育休中のスタッフが復帰した後も、スタッフが有給を取る際や体調不良、結婚、出産など、ピンポイントで人手が足りないと感じたタイミングで、スポット的に活用していきたいと考えています。
私たちの規模の歯科医院だと、スタッフが1名有給を取得するだけでも運営が厳しくなるので、今後も「常勤を雇うほど人はいらないけど助けてほしい!」といったタイミングで、うまく活用していきたいですね。
編集後記
玉利歯科医院では、一時的な人手不足を解消する手段として、常勤スタッフの採用に頼らずハノワの仕組みをうまく活用されていらっしゃいました。
スタッフさんからの「産休・育休後は必ず復帰したい」という声は、院長先生としても嬉しいものですよね。
そんなとき、目先の人手不足を気にすることなく「復帰を待っているよ」と温かい言葉をかけてあげるためのお守りとして、ハノワという人材募集の選択肢を加えてみませんか?
玉利先生のように、一度利用してみることで「スタッフが有給を取得する際にも使っていきたい」と、新たな活用の可能性が広がっていくかもしれません。