歯科医院の事業継承で重要なのは、誰に継がせるかではなく「何を継がせるか」

バトンの受け渡し

院長先生の中には
後継者問題を抱えている方も
多いのではないでしょうか?

  • 院長と次期院長の考え方が異なる
  • 後継者候補が複数いる
  • 経営状況をオープンにしたくない

後継者との間に揉め事が発生したり
実際に経営を引き継いだ後に、
後継者が苦労するのは避けたい——

事業継承について困っているのは、
歯科医院だけではありません。

大企業も含め、さまざまな会社にとって
大きな課題です。

事業継承がうまくいかない理由の一つとして、
誰に継がせるか?ばかりを考えて、
何を継いでもらうかを考えていない
というものがあります。

もちろん、
誰に継がせるかも大切なことです。

しかし、
本当にそれが一番重要でしょうか。

この記事では、
歯科医院でも今後問題になってくる
事業継承についての考え方
についてお話ししていきます。

目次

「何を継がせるか」とはどういう意味?

事業継承で大切なのは
「何」を継がせるのかということ。

この「何」とは、
院長が今まで掲げてきたビジョンです。

ビジョンは一代で実現できるとは
限りません。

何代にわたってでも
実現させることがビジョンです。

しかし、
多くの歯科医院は、
ビジョンを継承せずに
ただ経営だけを継承しています

その結果、院長が変わった途端に
歯科医院の雰囲気や経営状況などが
大きく変わってしまう…

ということになってしまうのです。

つまり、
後継者となるべきなのは
院長が掲げるビジョンに賛同し継承してくれる人
ということになります。

ビジョンが継承されることで
長く経営が続く、
多くの人に愛される歯科医院となっていくのです。

ビジョンの継承とは?

ビジョンを実現させるためには
いかに資本を増やし、人材を育成するか
という戦略が必要です。

  • 分院展開を目指す
  • 地域密着型の歯科医院を目指す
  • 広い場所に移転する
  • 後継者と一緒に診療をするためにチェアを増やす

などといった、
経営戦略を進めることは、
ビジョンの達成のために欠かせません。

そして最も重要なのが
ビジョンを継承者やスタッフ全員に浸透させ、
ビジョンに近づくために

「今何をしているのか」を明確にするということ。

歯科医院全体でビジョンを共有できれば
事業継承をスムーズに
進めることができるでしょう。

院長が今まで作ってきた想いを継承することが大切です。

歯科医院の経営において
大切なことはたくさんあります。

マーケティングや患者さんを多く集めること、
また技術力も重要になるでしょう。


しかし、
患者さんに長く愛される歯科医院になるためには
もっと大切なこと
があります。

  • 院長がどんな想いで経営しているのか
  • 診療方針
  • 院長の人柄(キャラクター)

院長の人柄をそのまま継承することは
できませんが、
想いや診療方針は継承することができます。

この想いこそがビジョンです。

誰に継がせるか?を考える前に、
院長がいつも心の中に描いているビジョンを
まずは伝えていきましょう

その想いを継承することができれば、
ブレない歯科医院の継承は可能です。

バトンの受け渡し

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