「小規模の歯科医院の場合、常勤で雇える歯科衛生士の人数が少ないのが課題だ。」
このようにお考えの院長先生は多いのではないでしょうか。
今回インタビューした『そらいろ歯科クリニック』の院長である小林 衛 先生も、少ない人数のスタッフで回しているために患者さんに満足してもらえる治療ができない、という状況に頭を抱えていらっしゃいました。
もともと「ハノワを利用し始めたのは、常勤の歯科衛生士さんのお休みをカバーするためだった」とのことですが、現在は単なる歯科衛生士不足の穴埋めだけでなく、ハノワを利用することで自院のスタッフが勉強できる時間を確保するなど、積極的に活用されています。
より患者さんに満足してもらえる治療をするためにも、歯科衛生士のレベルアップを図りたいという先生に、小林先生のお話はとても参考になる内容となっています。
歯科衛生士不足の補完だけにとどまらない、積極的なハノワの活用方法についてぜひご一読ください。
動画も配信しています
動画では、小林先生がハノワを使って感じた魅力や小規模歯科医院ならではの活用法などについて、詳しくお話しくださっている様子をご紹介しています。
子ども好きで優しい小林先生の魅力が伝わる動画も、ぜひご一緒に試聴してみてください。
院長先生プロフィール
小林 衛 先生
そらいろ歯科クリニック(埼玉県上尾市)院長
2015年8月にそらいろ歯科クリニックを開業。子どもからご年配の方まで「幅広い層に安心して通ってもらえる歯科医院」がモットー。口腔内写真を使って、患者様にとって最善の治療方法をアドバイスすることを強みとしている。
歯科衛生士&動画編集者のわだやんです!
『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたところにハノワと出会い、ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われました。
- 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
- ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。
そんな想いでインタビュー&動画制作に取り組んでいます!
そらいろ歯科クリニックについて
まずはじめに、そらいろ歯科クリニックの理念やコンセプトをお聞かせいただけますか。
「そらいろ歯科クリニックに来る患者さんのお口の中を、一生かけてサポートする」ということを理念にしています。
当院ではすべての患者さんの口腔内写真を撮るんです。
たとえば、単発とか急患の方でも「その日限りでもう来ない」ってことではないので、再診の際や電話があったときに写真を見て対応できるようにしています。
すべての患者さんの口腔内写真を撮っておくことは、治療にも影響しますか?
そうですね、やはり口腔内写真があると「あぁ、この患者さんね」と詳しく思い出せるのは自分の強みになっていると言えますね。
あと、患者さんに治療について説明をするときも写真があるとないでは反応が違うから、うちはスタッフ全員が口腔内写真を撮れるようにしています。
ハノワを使う前の悩み
ハノワを使われる前は、どんなことで悩まれていましたか?
当院はユニットが3台で、基本的にはドクターが僕1人で常勤の歯科衛生士さんが1人、あとはパートの歯科衛生士さんで回していました。
通常は問題がないんですけど、スタッフの有給休暇や、お子さんの都合などで急にお休みになったときに予約の調整が難しい状況だったんです。
患者さんもどんどん溜まっていってしまうし、どうしよう……と予約を調整する以外に良い方法がないかな?と思っていたときに見つけたのがハノワです。
ハノワのような、歯科衛生士にスポットで勤務依頼ができるサービスのご利用は初めてですか?
いえ、他社で似たようなサービスができたときに、そちらを利用したことはありました。
おひとり採用したので、分からないなりにマニュアルを作って受け入れ態勢を整えていたのですが、勤務開始の1週間前に「私は歯科衛生士なので、衛生士業務以外の片付けなどはしません。」と言われ、断りの連絡が入ったんです。
「歯科衛生士業務以外はしない」というタイプの衛生士さんだったのですね……。
ハノワを利用する前で良かったかも知れません。
その経験を糧にマニュアルを改良し、今では「片付け業務などがないマニュアル」も用意しています。
今のところ、ハノワでこのマニュアルが必要な歯科衛生士さんには出会っていませんが(笑)
ハノワの活用方法
では具体的に、現在はどのような感じでハノワを活用されていますか?
常勤の歯科衛生士さんが休みになる週に1回はハノワの歯科衛生士さんに入ってもらいたいなと思っているので、必ず募集をかけるようにしていますね。
毎回、違う歯科衛生士に来てもらっていますか?
実際に働いてもらって、当院とフィーリングの面で問題がないと思いましたら、その方にスケジュールを先に聞かせていただくことはあります。
たとえば、都合が合えば早めに教えていただけるようにお願いをするなど、続けてリピートできる方をハノワで探しているところです。
ハノワの魅力
実際に利用してみて実感されている、ハノワの魅力はどこでしょうか。
① 歯科衛生士のプロフィールが見れる
ハノワのサイトで歯科衛生士さんのプロフィールが見れるのは、当院とマッチする方を探すときに助かっています。
あと、プロフィールページのカレンダーで「この日は出れますよ」というスケジュールが確認できるのは便利ですね。
さらには、『アリガトウ(※)』のレビューも必ず見させていただいています。
実際に治療を一緒にやる前に、どんな歯科衛生士さんなのかということを知れるのがすごくありがたいです。
来てもらう前になんとなく人柄や技量がわかるのは、迎える側としても安心感がありますよね。
そうなんです。
だからこそ、来てもらった後はこちらからも「一緒に働いてもらってありがとうございます」などといったメッセージを送るようにしています。
② 気持ちが引き締まる
(外部の人が自院に入るので)“見られている”という状態になることから、気持ちが引き締まる感覚がありますよね。
見られている以上こちらも意識しないとダメなので、いい意味で緊張感が出るようになりました。
常勤のスタッフも「刺激を受けてすごくやる気が出る」と話しています。
それは嬉しい反応ですね!
はい。自主的に「マニュアルはこうしたほうがいい」と作り直してくれたりしています。
③ 自院のことを多角的に知ってもらえる
歯科医院って“ブラックボックス”のようなところがあって——。
歯科衛生士さんが「働きたいな」と思ったときに、歯科医院の中に入ってみないと分からないことが多いんですよね。
たしかに、既存の求人募集は歯科医院側から発信しているので、内容が偏る場合がありますよね。
それがハノワのレビュー(アリガトウ)などを通じて、外からでも多角的に知ってもらうことができるのは良いな、と思います。
ハノワの『アリガトウ』は誰でも見れますし、勤務した歯科衛生士と依頼した歯科医院、双方のリアルな声が知れるのは貴重ですね。
ハノワの歯科衛生士の印象
スポットで歯科衛生士に来てもらうのは不安な面もあったかと思うんですが、ハノワの歯科衛生士の印象はいかがですか?
来ていただいた方は全員、本当に何でもできるような方ばかりで、「掃除とかまでしていただいて、ありがとうございます!」という気持ちになることが多いですね。
常勤の歯科衛生士さんも「すごく勉強になりました」と言うほど、ハノワの歯科衛生士さんの話し方とか、どんな治療をしているかを患者さんに説明する技術についてとか、見ているこちらが学べる部分があります。
反対に、常勤の歯科衛生士さんがやっていることをハノワの歯科衛生士さんが見て学ぶこともあるでしょうし。
お互いが刺激を受け合って吸収できるという点がいいな、と思っています。
そらいろ歯科クリニックからパートナー歯科衛生士への『アリガトウ』も拝見しました。細かい部分まで見てくださっていることが伝わるメッセージですね。
『アリガトウ』のメッセージは他の歯科医院さんも見る部分ですし、「こういうところがすごく良かったですよ」と丁寧に書くほうがいいかなと。
やっぱり心がないと、ずっと長く続かないですから。
歯科衛生士さんたちには、こういう実績を活かしてもらえるといいなと思っています。
ハノワはどんな歯科医院におすすめ?
小林先生から見て、ハノワはどんな歯科医院におすすめだと思いますか?
間違いなく言えるのは、大規模な歯科医院より小規模歯科医院におすすめということですね。
ユニットが3〜4台の歯科医院の方がハノワは使いやすいんじゃないかなと。
小規模の歯科医院の場合、2〜3人の常勤の歯科衛生士さんを抱えるのって難しいんですよね、経営面を考えると。
だから、常勤の歯科衛生士さんがお休みのときだけスポットで来てもらえるようなハノワのサービスを活用すれば、歯科医院経営の幅が広がると思っています。
あとは繰り返しになりますが、ハノワから歯科衛生士さんに来てもらったら、こちらも刺激になっていろいろと吸収することができますよね。
お互いに切磋琢磨していけるので、そういう意味ではマンネリ化してきた歯科医院にもおすすめですね。
今後のハノワの活用方法
それでは最後に、今後のハノワの活用方法についてお聞かせいただけますか。
ハノワを通して自院のスタッフをもっと大事にしたいな、と思ってるんです。
ハノワはパートナー歯科衛生士さんが時給や働き方をご自身でコントロールできるシステムなので、自院の常勤の歯科衛生士さんたちが「ハノワの働き方がいい」と思ったら、ハノワを使ってそのまま他院へ行ってしまう可能性があるじゃないですか、逆に。
歯科衛生士側もフットワーク軽くなりますよ、絶対。
だから、「そらいろ歯科クリニックでやっていてすごく良かったな。働けるのがすごく楽しいな。」という気持ちになってもらいたいと思っています。
お金とか物じゃなくて、「すごく面白いことやってるな」という気持ちになってほしいですね。
なるほど、常勤ならではのやりがいや満足度を上げていこうとお考えなのですね。
じつは先日、ハノワの歯科衛生士さんに衛生士業務を担当してもらっている間に、スタッフ全員で集まってホワイトニングのオフィスとホームを比較する勉強会や実習をやったんですよ。
「常勤スタッフの満足度を上げたい」というお考えがあるからこそのハノワ活用法ですね!
そうですね、メインテナンスの患者さんとかであればハノワの歯科衛生士さんにお任せできるので、その時間を自分たちの勉強に活用できたらなと思っています。
今のご時世は、勤務時間外に研修などの時間をとるのがむずかしいじゃないですか。
でもハノワを活用すれば、勤務時間内に研修や勉強会ができることも当院の強みとして打ち出せます。
編集後記
この記事をご覧の先生はどのような歯科医院を目指し、その実現のためにはどのような状況が理想だとお考えでしょうか?
小林先生が目指すのは、幅広い年齢層の患者さんが行きたくなる歯医者さん。
ご自身が2児のパパである小林先生は子どもの治療も得意だそうで、そらいろ歯科クリニックにはおもちゃがいっぱいのキッズルームが完備されています。
また、医療法人で分院長をされていた頃は高齢の患者さんも多く、義歯や入れ歯の対応をされていたことから、高い年齢層の患者さんの歯の悩みについてもさらに勉強を深めていきたいとおっしゃっていました。
このように、すでに様々な取り組みをされている小林先生ですが、より理想的な治療を実現するために大切にされているのは自院のスタッフの満足度だそうです。
つまり、患者さんが通いたくなる歯科医院を目指すためには、スタッフが活き活きとやりがいを持って日々勤務にあたることがとても重要だとお考えなのです。
歯科医院はドクターだけでは成り立ちません。
だからこそ常勤やパートのスタッフのことを第一に考えるのは、患者さんのためでもあり、経営者として間違えてはいけない部分だと小林先生は話してくださいました。
「自院の歯科衛生士さんにとってより働きやすい環境を作りたい」
「新たな経験を積んでもらえる機会を提供したい」
このようにお考えの先生には、ご自身が目指す歯科医院経営のためにも、ぜひともハノワを使い倒していただきたいと思っています。