院長が経営的な危機感を持っていてミーティングなどでスタッフに打ち出しても、スタッフはいまいち反応もなく、あまり良い意見が聞けない。
ということはありませんか?
それよりも、スタッフからは
「もっと人を増やして欲しい!」
という声の方が多く、
毎日大変なのに
「院長は全然わかってない!」
と不満を言われる——。
しかし、院の経営から考えると、
チェアーの増設をすれば
スタッフを増やせしてもいいが、
この集患数であれば
これ以上のスタッフ増員は
経営的には利益を圧迫しかなねない…
と考えている。
これからスタッフ教育にも力を入れて
今の人員のスキルアップを図って、
オペレーションなどの改善で
十分に負担は軽減できる。
院経営の視点から
院長はそう考えている場合もあります。
一方、スタッフは経営者ではないので、
現場しか見ていません。
なので、毎日忙しく
大変な思いをしているのも
院長は知っているはずなのに、
「全然わかってくれていない」
と思っています。
このように、
現場と院長での考え方の違いは
どこの歯科医院でもあるのではないでしょうか。
この考え方の違いは、
お互いの不満を生み出して
離職へとつながってしまうこともあります。
なかには、辞められた方が困るから
利益を減らしてでも増員に踏み切る
院長もいるでしょう。
しかし、その結果
借金を背負うことになってしまったとしたら
本末転倒です。
スタッフにも医院の経営状況を少しでもわかってほしい。
そう考える院長も少なくありません。
健全な経営をしていく為には
スタッフの協力と理解は必須です。
そこでこの記事では、
離職を防ぐことにもつながる、
価値観のすれ違いを埋める方法を
お伝えしたいと思います。
なぜ院長とスタッフですれ違いが起こるのか?
このすれ違いはなぜ起こるのでしょうか?
それは、
経営者での視点である院長と、
現場の視点であるスタッフの立場の違い
が大きいです。
院長は
「どうすればもっと利益を出せて
患者様にもスタッフにも
還元することができるのか?」
と考えていると思います。
それは先も見据えた経営者ならではの
視点でしょう。
一方、スタッフは
毎日の業務の中での現場を見ています。
つまり、働く立場の違いから
価値観が大きく異なるのです。
その価値観の違いに気が付かずに、
院長もスタッフもお互いが
「わかってほしい」と思っています。
これがすれ違いを生む原因です。
立場が違うのですから
見方が異なるのは当然のことです。
スタッフとの立場の違いから来るすれ違いを埋める為には
院長はなにも
現場のことをわかってない
というわけではありません。
本当に回っていなければ、
求人・採用を考えています。
スタッフが「足りていない」
と感じていても、
経営上必要がないから考えない
ということでもあります。
しかし、それではスタッフは
院長の意図を理解することができないので、
不満は大きくなっていくでしょう。
では、院長が歩み寄っていけば
解決するのでしょうか?
答えはNOです。
では、どのように
すれ違いを埋めていけばいいのか?
それは、記事タイトルにもあるように
院長のヴィジョンを明確にし、
スタッフにも「意図」を伝えることです。
- なぜ増員しないのか?という理由と
- 院長が医院の未来をどのように考えているのか
ということを
スタッフ全員に伝えることです。
これまでに、
スタッフに院長が考えている「意図」を
きちんと説明したことはあるでしょうか?
医院は院長のものです。
どのように運営していくかの
方向性や先行きをスタッフに共有し、
その目的に一緒に向かっていくようにすることで
すれ違いはなくなるのではないでしょうか。
売上や集患目標だけではなく、
院経営の未来どのようにしていくのか?
その意図を明確にしスタッフと共有することで
チームとして同じ目的に進むことが
できるのではないかと思います。
ハノワは
アウトソーシングなども活用していますが、
外注先の皆さんにも同じように
ヴィジョンを明確に浸透させることで、
同じ目的を持ってチームとして機能しています。
ヴィジョンを明確にし、
チーム一丸となることで働きやすい環境を作ると、
離職も減ることにつながっていくのではないか
と思います。