面接の時はすごく期待して採用したのに、いざ働き出したら全く使えない。
とはいえ、すぐに辞めさせるわけにもいかないし、働かないスタッフ同士で群れを作って問題を起こし、出来るスタッフから辞めていってしまう。
このような状況で離職率が高い歯科医院も多く、
「やりたくない奴に言っても無駄」
と諦めてしまう院長も多いと思います。
しかし、経営をしていかないといけないので、
(もっとできるスタッフがいれば
売上も上がるのになぁ…。)
と頭を悩ませていると思います。
せっかく採用コストをかけて
採用したスタッフには、
しっかり仕事をやって欲しいものですよね。
では、
働かないスタッフは、本当に
あなたの医院の戦力にならない人たちで
いますぐ辞めてもらった方がいい
スタッフなのでしょうか?
もし、あなたの医院で
「働かないスタッフをなんとかしたい!」
とお考えでしたら、
ここから先にお伝えすることを行えば、
現状のスタッフのまま効率よく
戦力となるスタッフに変わるかもしれません。
働かないスタッフになってしまう理由
よくある働かないスタッフは、
このような感じでしょう。
こんなスタッフ
あなたの医院にもいませんか?
- パートは仕事の覚えが悪く、アシストも受付業務も中途半端な出来
- 歯科衛生士は「定期検診の患者しか見たくない」と仕事を選び、検診患者がいなくて暇な時間は治療のアシストを手伝わず、携帯を触ったりお喋りするだけ
- 器具洗浄、滅菌も決まった人ばかりがやり、役に立たない人達は何もしない
何度注意しても改善せずに、
個別ミーティングでは、その時は
「しっかりやっていきます!」
なんて言葉を言っているでしょう。
しかし、2、3日もすればまた元通り。
そんな繰り返しに、
院長の思考も麻痺してきてしまうと思います。
もっとこう動いてほしいと伝えても
なかなか思ったように動いてくれない……。
そんな不満を毎日のように抱えていたら、
怒鳴りたくもなりますよね。
「給料を払ってるのだから働け!」
と思う気持ちはよくわかります。
このようになってしまっている原因は、
実はオペレーションの考え方にあるのです。
なぜ言ったこと通りに動けないのか?
働かないスタッフは、
働かないのではなくて働けないのです。
ちょっと意味がわかりませんよね。
もっとわかりやすく言えば、
本人はやっているつもりなのです。
例えば、
「整理整頓をしましょう!」と伝えたとします。
そのスタッフは、
自分が思う「整理整頓」をしています。
しかし、それを見た院長や
何も言わずとも出来る上司は、
「全然できていない!」となってしまいます。
そうなると、本人は
(やっているのに口うるさくいつも怒られる…)
と不満を持ちます。
一方、院長や上司は、
「あいつはいっつも言ってもちゃんと仕事をしない!」
と不満を持つのです。
これはどちらが悪いのでもありません。
強いていえば、
整理整頓の意味を決めていない
院長に非があるかもしれません。
これが、細かく
「整理整頓」とは、
〇〇を〇〇にしまって
〇〇することである
と意味を決定することで、
どこまでやればOKなのかが理解できます。
そこまで決めていけば、
「やった」、「やってない」という評価も
明確にすることができます。
思った通りに働かないスタッフを戦力に変えるためには?
面接ではよくても
実際に働かないスタッフが多ければ、
感化されて「真面目にやるのがアホらしい」
と、良いスタッフまで
働かないスタッフとなってしまう
かもしれません。
そうさせない為にも、
今いる働かないスタッフを
戦力に変える必要があります。
その為に必要なことは、
「業務にまつわる言葉の意味を決定すること」
です。
- 歯科衛生士の仕事とは何か?を明確にする
- 受付パートの仕事は何か?を明確にする
- 歯科助手の仕事は何か?を明確にする
その上で、
それらの仕事にまつわる行動での作業も
明確に言語化することです。
たとえば、
- 滅菌とは、何をどこまでやるのが滅菌なのか?
- 手が空いた人はどのような行動を取るのか?
などを明確にすることです。
ここまで決めないといけないの?
と思う方も多いでしょうが、
そこまで決めないと、
人はこちらが思ったように行動してくれません。
院長がどのように動いて欲しいのか
という全ての言葉の意味を明確にすることで、
働かないスタッフは
動けるスタッフに変わっていきます。
それでも、動かないスタッフは
本当に使えないスタッフとなると思うので、
その際は新たなスタッフの採用を考えましょう。