傾聴力とは?患者さんとのコミュニケーションに『傾聴力』が必要なスキル

傾聴力とは?患者さんとのコミュニケーションに『傾聴力』が必要なスキル

最近、
さまざまな現場で注目される『傾聴力』。

経済産業省が2006年に提唱した
『社会人基礎力』でも
傾聴力は社会人基礎力の能力要素として
重要視されている、
ビジネスコミュニケーションで
大切なスキルのひとつです。
(参考:経済産業省、人生100年時代の社会人基礎力パンフレット

そんな傾聴力ですが、
一般的に
うなずきやあいづち、おうむ返し、同調、肯定する
といったこととセット
になっています。

しかし、
これらはあくまでテクニックであり、
そのまま職場で使ってしまうと
逆にトラブルになってしまう場合も

そこで今回は
患者さんとの関係性が一気に深まる
傾聴の本質について解説していきます。

目次

傾聴とは?

傾聴という言葉を聞いたことはあっても
実際の意味を理解できていない人も
多いのではないでしょうか。

傾聴とは
集中して相手の話を聴くこと。

積極的に相手に関わる能動的な行為であり
積極的傾聴』とも言います。
(参考:厚生労働省 こころの耳

相手が本当に伝えたい、
心から訴えていることに対して、
同じ視点に立って共感し
理解を示すことでもあります。

しかし、
セミナーなどでは

  1. うなずき
  2. あいづち
  3. 繰り返し
  4. 言い換え 

などを、『傾聴の技術』
として教えているケースも
少なくないようです。

たまにいませんか?

話をしていたらかぶせ気味に
「ウン、ウン、ウン、ウン」
と言ってくる人。

これ、絶対聞いてないだろうな…

と思ってしまいますよね。

傾聴の本質を理解せず、
技術として使っていては
相手との心の距離が離れてしまうかもしれません。

傾聴の本質とは?

では、傾聴の本質とはなんでしょうか?

傾聴の生みの親である
心理学者カール・ロジャースは、
傾聴の基礎となる3条件を挙げています。

  • 自己一致
    • 聴き手が相手との関係において
      心理的に安定し、
      ありのままの自分を受容する
  • 無条件の受容
    • 相手をありのままに受け入れ、
      善悪の評価や好き嫌いの評価をしない
  • 共感的理解
    • 相手の立場に立ち、
      相手の気持ちに共感する

詳しくはこちら

これが傾聴の本質
とも言えますが
とても難しいですよね。

多くの人は
人の話を自分の経験や体験などから、
勝手に想定し
憶測で相手の話を聞こうとします。

または、勝手に
「こう言いたいんでしょ?」
と相手が伝えていることを理解せずに、
変換して決めつけてしまっています。

部下や友人、パートナー、子どもの話など、
相手の視点に立って聞けていますか?

興味関心を持って聞けていますか?

自分に関係のない話だと面倒臭そうに
聞いているふりをしていませんか?

もしくは、
そのように相手にされていませんか?

「できていない…」
「耳が痛い…」
と感じる人は多いでしょう。

これでは健全なコミュニケーションを取ることは
できません。

そこでおすすめなのが
相手の話に興味関心を持って聴くことです。

なになに?と耳を傾けて興味を示す。

そうするだけで
相手は「もっと伝えよう!」
という意識になります。

患者さんが訴えることに対しても
興味関心を持って聴く。

ただそれだけで
劇的に患者さんとのコミュニケーションが深まるでしょう。

是非お試しください。

傾聴力とは?患者さんとのコミュニケーションに『傾聴力』が必要なスキル

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