ハノワレター2025年7月号(vol.64)

パートナーのあなたへ。
先月もお仕事お疲れ様でした!

今日は7月16日(水)、
梅雨があけたはずなのに
ほぼ毎日夕方にゲリラ豪雨に見舞われる
大阪よりお届けしています。

初めての方にご挨拶すると、
このお手紙は毎月25日
(ハノワの代行給与振込日)
前後をめがけて、
パートナーさんにお送りしています。

原則先月ハノワをご利用頂いた
全国1,882名のパートナーさんはもとより、
一度でもハノワに
ログインしてくださった方にも送付しています

【ブランクのないキャリアなんてつまらない】

先月は「第4回わたしとハノワアワード」に
たくさんのエピソードの投稿
ありがとうございました!

このお手紙があなたの手元に届く頃には
受賞者の発表が
すでに済んでいるかも知れません。

去年から始まって4回目の開催ですが、
毎度毎度運営側としては
感動するエピソードも多数で、
社内で選考委員に選ばれたスタッフは
頭を悩ませながら受賞者を選定しています。

過去の回でいずれも頻出ワードだったのですが、
今回の応募作品を見ていて
改めて目についたのが
「ブランク」という言葉です。

応募作品の実に1割から2割が、
「ハノワで10年ぶりの歯科業界勤務が叶った」
などなどのお言葉を頂戴しました。

皆、異口同音にして「ハノワのおかげで」
と仰いますが、
勇気を持って自分の人生を生きようと願い、
動いたあなた自身の功績です。

我々はハノワを作ってはいるかも知れませんが、
もはやここで起きている毎日の奇跡は
とっくの昔に我々のコントロールを
超えたものです。

さて。「ブランク」という言葉です。
皆一様にこの言葉を
望ましくないもののように語りますが、
そもそもを疑ってみてください。

何で空白があっちゃダメなんでしょう?
何となくですが日本の職業観
(終身雇用、年功序列、労働組合)が
確立されたのは高度成長期の1960年代です。

主観的な憶測ですが、
この頃は国家としても上り調子であり、
やればやるほど豊かになる時代、
国民に対して脇目も振らずに
労働力を投下し続けて欲しい下心でも
あったんじゃないですかね。

何も考えなくていいから、
休まず、間断なく働け。と。

それに従って国家も国民も
豊かになったので良かったと思います。

ただ現在の文脈では
この国は成熟期を超えて衰退期にあります。
本当に個々人が考えなしに
仕事を続けていいんでしょうか?

キャリアに空白を持ちながらも
偉業を成した人など枚挙に暇がありません。

坂本龍馬もチェ・ゲバラも
28歳までフリーターです。

スティーブ・ジョブスは
創った会社を追い出された空白の2年で
恐ろしくパワーアップして帰ってきました。

ホリエモンも2.5年の刑期を終えて書いた
「ゼロ」という書籍で一回りも二回りも
人間味溢れる名著を残しています。

ネルソン・マンデラに至っては
アパルトヘイトによって
働き盛りの44歳から27年の服役を経て、
70代にして国を和解と平和に導く
稀代のリーダーに変貌します。

ガムシャラに坂を登れば
みんなが豊かになれた時代は
とっくに終わりました。

AIやロボットの進化は
今の職業の常識をいかに塗り替えるのか、
予測が立つものではありません。

こんな時代に、キャリアに空白なく、
思考することなしにただただ働き続けることに
意味はないどころか、
たった一つの技術革新で
自分の積み上げた単一のキャリアが
陳腐になりかねません。
危なくてたまったものじゃありません。

同じ職業だとしても、
複数の環境で適応できる自分を作る。
あるいは、異なる職業を
もっとカジュアルに経験してみる。

リスク分散的にたくさん試し、
時代の風が吹いたものを賢く選択して、
そこに自分の資源を投下する。

キャリアに余白や空白、
色々試す期間を持つということを、
もっと処世術として肯定的に捉えた方が
いいように思います。

何より処世術として置いといたとしても、
何の失敗も余白も無駄もないキャリアなど、
つまらないでしょう。

今月はこんな感じです、
来月もよろしくお願いします。

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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