院長から
「リコール率をもっと上げてほしい」
と言われたことはありますか?
予防歯科に力を入れている
歯科医院にとって
リコール率を上げることは
とても重要です。
またリコール率を上げることは、
歯科衛生士としてのスキルアップや
評価を上げることにも直結します。
しかし
経験が浅い歯科衛生士にとって
リコール率を上げるのは
簡単なことではありません。
先日、リコール率について
悩んでいる歯科衛生士の方から
相談をいただきました。
予防歯科がメインの歯科医院に
勤めはじめました。
今まで勤めていた歯科医院でも
定期検診などの呼びかけは
していたのですが、
積極的にやっていたわけでは
ありませんでした。
知識も技術もまだまだで
なかなかリコールにつながらず
落ち込んでしまいます。
どうすればリコール率を
上げることができますか?
知識や技術に自信がない
歯科衛生士でも
リコールにつなげることは
できるのでしょうか?
そこで本記事では、
経験が浅い歯科衛生士に伝えたい
リコール率を上げるために必要なことを
お話していきます。
リコール率を上げるために重要なこと
リコール率を上げるためには、
技術や知識がもっとも重要だ!
と考える人もいるでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
実際は、入社したての歯科衛生士でも
バンバン指名が入ることはあります。
私の方が経験豊富なのに
なんで新人の子に指名が…?
と思ったことはありませんか?
なぜこのようなことが起きるのかというと、
リコール率を上げるために重要なことは
知識や技術だけではないからです。
結局、若さが重要ってこと?
なんて思うかもしれませんが、
そうではありません。
リコール率を上げるために
もっとも大切なのが、
コミュニケーション力です。
そのなかでも「聴く力」
「傾聴力」が大切なのです。
バンバン指名が入って
リコール率が高いスタッフは、
しっかり患者さんの話を聴き、
コミュニケーションをとっているはずです。
患者さんが
「わかってほしい」と思っていることを
聴き取り応える。
これだけで
リコール率は上がります。
知識や技術が増えてくると、
患者さんの「わかってほしい気持ち」を無視して、
患者さんに対して「わからせよう」としてしまう
ことがあるんです。
- 患者さんが聞いてもいないのに
定期検診の必要性を説明して説得する - 患者さんの不安を聞き流す
- 自分の伝えたいことばかりを話す
など、自分目線で話をして
患者さんを置き去りにしていませんか?
リコール率を上げるための鍵は「患者さんは何を求めているのか」を知ること
技術や知識はもちろん大事です。
しかし
歯科医院は患者さんからすれば
「怖いところ」「痛いことをされる」
というイメージが強いですよね。
なのでまずは
「安心して気楽に通える」ということが
大切ではないでしょうか。
安心して通える歯科医院であれば
自然とリコール率も高くなります。
なぜなら、
患者さんは自分の気持ちを
「わかってほしい」
と思っているから。
歯科医院はチェアータイムが長いので、
コミュニケーションを
いかにとれるかが大事です。
その時間で
患者さんの話をしっかり聴くことができれば
それだけでリコール率は変わってきます。
リコール率が上がってバンバン指名が入れば
経験値も増えていくので
勝手にスキルアップしていくでしょう。
コミュニケーションの本質は聴くことです。
いかに患者さんの話を明確に聴き
応対していくかが重要なのです。