この記事を読んでくださっているあなたは、今の歯科医院に勤めはじめてどのくらい経ちますか?
3か月や1年という方もいれば、5年以上という場合もあるでしょうか。
今回インタビューした「chiさん」は、歯科衛生士歴16年目。歯科衛生士学校を卒業してすぐに就職した歯科医院では、12年間勤められたそうです。
そんなchiさんだからこそ、『ひとつの歯科医院に長く勤めることが弊害になる』場合もあったと話してくださいました。
「自分がやってきたことは、他の医院でも通用するのかな?」
「ほかの医院でも働いてみたいな」
と考え出したときからハノワを活用し、いろんな歯科医院を見る機会を得たchiさん。
ハノワに感じている魅力や転職活動をしながらハノワを使うメリット、どんな歯科衛生士さんにオススメなのか etc…、気になることをたっぷりお聞きしました。
それでは、お楽しみください!
動画も配信しています
歯科衛生士歴16年目のchiさんの体験談は、どれも共感の嵐!
「このままで良いのかな…」と今の環境に違和感があるあなたの、背中を押してくれる言葉がたくさん詰まっていますよ。
北海道の大自然のような大らかさをもつchiさんの魅力を、ご一緒にどうぞ!
プロフィール
ハノワ NAME:chi
北海道生まれ。
歯科衛生士歴16年目。
新卒で入った旭川市の歯科医院に12年勤め、上京。都内で2か所の歯科医院を経験した後、転職活動中にハノワを利用。
就職先が決まった今も、歯科衛生士を一生続けるために不定期でハノワを使って、いろんな医院で学びを得たいと画策中。
歯科衛生士&動画編集者のわだやんです!
『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたときにハノワと出会いました。
ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われたことを覚えています。
- 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
- ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。
そんな想いでインタビュー&動画制作に取り組んでいます!
ハノワとの出会い
まず、chiさんのハノワとの出会いを教えてもらえますか?
以前に勤めていた歯科医院の後輩から、「友達がハノワさんを使ってる」って聞いたのが最初でした。その時は「へぇ〜」と思っただけでしたけど(汗)。
でもその数か月後、いざ自分が転職活動をするときにハノワさんを思い出して、初めて登録しました。
転職活動をしながら併用されていたのですね。
chiさんは北海道のご出身とのことですが、上京された経緯を教えていただけますか?
最初は旭川の歯科医院で12年間勤めました。とても働きやすくていい職場だったのですが……。
“田舎あるある” と言うんですかね、もっと刺激というか学びがほしいというか。
「自分が今までやってきたことは、他の医院でも通用するのか?」とずっと気になっていたので、紹介エージェントさんに相談させていただきました。
するとそこの担当者さんが「どうせだったら全国から探しませんか?」と、都内の歯科医院を見つけてくださいました。それが2番目に勤めた医院です。
え、めっちゃ良いエージェントさんじゃないですか。転職するために上京って、すごい行動力ですね。
そうですかね。何も知らなかったからできたんだと思います。
そこではホワイトニングなどを学んで、その後もう1院で勤めてハノワと出会い、いまに至ります。
ハノワの魅力と活用方法
chiさんは、どんな風にハノワを利用されていましたか?
週5日くらいの勤務を、約2か月間は利用しました。
面接を受けながら、スポットでいろんな医院で働かせてもらっていましたね。
それなりに通勤時間がかかる医院へもお勤めされていたとお聞きしたのですが、何か理由はありますか?
じつは私もハノワパートナーでたまに勤務するのですが、遠くのオファーだと断ってしまいがちで(笑)。
そうなんですね。
特に理由はないですが、(ひょっとしたら何かいい出会いになるかな?)とは思っていました。
あとは、(せっかく依頼をくださっているのだから、私でお役に立てるなら……)という気持ちです。
北海道から上京してきてまだ4年なので、こんな機会でもなければどの医院も行けませんからね。
電車に乗ってしまえば勝手に連れて行ってくれるので、道中は○etflix観てれば気にならないです(笑)。
めちゃめちゃおおらかですね!笑
ハノワで働くときに多い業務って、やっぱりメインテナンスですか?
ほとんどメインテナンスですね、スケーリングとか。たまに印象採ったりなどもあります。
アシストは先生のスタイルなどもあるので、初めての勤務で先生の好みにすぐに合わせるのは難しいのかな、と思ってます。
初日からいきなり働くことに、抵抗はありませんでしたか?
『30分お試しマッチング』が便利でした。
お試しマッチングでうかがったときに、先生からアポ帳を見せてもらい、患者さんの状態などを教えていただきました。
あとは、器具の場所も把握できるから、だいたいのイメージが事前に共有できます。
私、もう10回くらいハノワで働いてますが、『お試しマッチング』したことないんです……。
そうなんですか!?
『お試しマッチング』は良いと思いますよ。
たとえば、最近ってユニフォームもパンツスタイルが多いじゃないですか。でも事前にワンピースだって分かったら、(ストッキングも用意しとこう)って、あらかじめ準備ができますし。
もちろんハノワ内のメールでも聞けるんですが、現場の方が情報量は多いですよね。
たしかに事前の確認は大事ですよね。
勤務後に、パートナー歯科衛生士と歯科医院がお互いを評価し合う『アリガトウ』の機能は、どんな風に活用されていますか?
「あ、これいいな」という医院の特徴とかを、素直に書かせていただいています。何度か働いていくうちに見えてくる感じですね。
他の歯科衛生士さんがご覧になったときに、役に立てば良いなって。
逆に『アリガトウ』を書いてもらえると、私もとても嬉しいです。
『アリガトウ』を書いてもらえると、嬉しいですよね!
ハノワを使って得られたもの
3つの歯科医院で働いた16年間と、ハノワを使って働いたこの2か月間の自分を比べて、変わったことはありますか?
これまでは、“長く続けることが正義” だと思ってました。「どんなに辛くても、長く続けていればなんとかなるよ」みたいな。
でも今は、なんか時間がもったいないというか、、自分のなかで判断・決断することも大事なのかなって思います。
じつは、事情があって3番目に勤めた医院を4か月で辞めることになってしまって……。
自分でも初めてのことで、「こんなに早く辞めてしまったんだ」って、かなりショックを受けてたんです。だから今年の6月〜7月は、どん底な気分でした。
そんなときにハノワを使い始めていろんな医院と出会って、「あ、こんなにたくさんの選択肢があったんだ」と前向きになれました。
辛いですよね。
私も、最後に勤めたところで色々あって辞めることになって(※)。精神的ダメージが大きかったときにハノワと出会ったんです。だからすごく分かります。
もっと早く知ってれば!って。
今までこだわってた価値観は何だったんだろう……って。
※詳細はこちらのラジオで語っています
あとは、ハノワを利用して埼玉や神奈川の複数の医院に行ってみて、「院長先生」のイメージも変わりました。
こんな優しい人たちもいるんだって。
いや、これまでの勤め先の先生が恐かったとかじゃないんですけど(苦笑)
笑
ハノワで出会う院長先生たちは、物腰が柔らかい方が多い印象です。
転職活動をしながらハノワを使うメリットって、どんなことがありますか?
「私はどんな風に働きたいんだろう?」と、改めてじっくり内省できたことです。
ハノワを “保険” にしながら働けたことで、人生で初めて『どこの歯科医院にも所属しない』という期間が2か月もできたので。
もしハノワを使っていなかったら、どんな転職活動だったでしょう?
ハノワで働いてなかったら、焦って妥協して決めていたかも知れません。
今回決めた就職先の医院は、気持ちに余裕をもって5〜6院ほどじっくり選べたので、今の時点で納得できる選択です。
chiさんは、これからは一つの医院へ就職することになりますが、ハノワを体験したことで考えられるようになった未来はありますか?
できるだけ長く歯科衛生士として働きたいなら、いろんな場所で学びを得ることが大切だと考えています。
ハノワを通じていろんな歯科医院で働くことで、自分の力になるものや、武器を身につけていきたいなと思っています。
学ぼうとする意欲が素敵です!
これからハノワを使う歯科衛生士さんへ
歯科衛生士歴16年目のchiさんが考える、「歯科衛生士の世渡り術」ってありますか?
ひとつの医院に長く勤めると、狭い世界が “自分にとっての常識” になってしまう恐れがありますよね。
なので、もし自分の働き方に少しでも不満や違和感を感じているのなら、ハノワみたいなサービスを使って、外の空気を吸ってみるのは大事だと思います。
それってやっぱり、北海道で12年間働いてから東京へ来て、違う世界を体感したchiさんだからこそ、という気がします。
あぁ〜、そうかも知れないですね。
今だからわかるんですが、北海道や旭川にいた頃は、周りに若い歯科衛生士しかいなかったんですよ。
院長先生はどこかで「結婚したらどうせ辞める」と思ってるところもあるし、私たち歯科衛生士も「結婚して妊娠したら辞めるのが、歯科衛生士のいちばん良いキャリアパス」みたいな考えがあって……。
残念ですけど、長く働きたいと思ってる歯科衛生士にとっては、働きにくい環境や文化があった気がします。
とても悲しいですね……。
ちなみに、どんな方がハノワに向いていると思いますか?
今の状況にちょっとでも違和感がある方ですね。
そういう方は、試しに使ってみてほしいなと思うんです。
ハノワで行った歯科医院の常勤やパートのスタッフさんに、「毎日違うところで働いて、大変じゃないですか?」とか「え?ハノワだけで生活してるの?」とかよく言われるんですが——
あぁ〜わかる!
あと、「すごいですね」って言われることあります。何もすごくないのに(笑)
そうそう、何もすごくないのに(笑)
そして最後には「私には無理だな〜」っておっしゃるんですが、たぶん気になってると思うんですよね。
だから(一度やってみたらいいのに)って思っちゃいます。
常勤でもハノワを使えますか?
たとえば、お休みの日のたった4時間で良いと思うんです。
私は「1日通しで来てほしい」って言われることはあまりなくて、午後だけとか患者さんが多い時間帯だけという依頼がほとんどです。
だから、4時間だけって考えたら、そんなに無茶なことでもないかなって。
良い機会だと捉えて、一度でも試してみてほしいなって思います。
たしかに、そうですよね。
いつもと違う医院に行って働いてみたら、じつはそれが、自分の人生を変える出会いになる可能性だってあると思います。
編集後記
とてもおおらかで、素直で、まじめ。
常に笑顔が絶えない。
一緒にいると、遠い北海道のゆったりとした時間が流れるような空気感。
そんなchiさんもいれば、
人材エージェントさんの「じゃあ全国から探してみたら?」というひと言で2か月後には上京したり、オファーがあれば、多少遠くてもフットワーク軽く電車で (○etflixを観ながらw) 出勤する、アクティブなchiさんもいる。
そんな二面性を垣間見る、とても不思議なインタビューでした。
いまの彼女を形作る表現があるなら・・・
ひょっとしたら何かあるかも?
と捉えて、なにごとも
自分で可能性を狭めることなく一歩を踏み出してみる純粋な好奇心なんじゃないかな?と私は思いました。
ひょっとしたら何かあるかも?
と思って上京し、
ひょっとしたら何かあるかも?
と思ってハノワに登録し、
ひょっとしたら何かあるかも?
と思って少し遠くてもオファーを受けてみる。
そんな彼女の一つひとつの行動の積み重ねが、
本人さえも想像しない未来につながりそうな期待を感じました。
「たった4時間で歯科衛生士人生が変わる可能性がある」
chiさんだからこそ出てきたこの言葉を裏切らないように、ハノワをより多くの人に愛される素晴らしいサービスにすべく、私たちも頑張っていきたいなとつくづく思いました。
chiさん、ありがとうございました。