女性のライフスタイルは、結婚や育児、介護などの影響を受けやすく、正社員やパート勤務で「時間や場所など、条件が固定されていると働きづらい」と感じる方が多くいらっしゃいます。
ハノワへ相談される歯科衛生士さんが「働きたくても復帰できない」とおっしゃる理由には、下記のようなお声があります。
・急な休みが必要なときに頼れる人がいないので、職場に迷惑をかけてしまいそう。
・家庭のスケジュールに合わせた働き方ができない。
・「週2日でもOK」「お子様がいても働きやすい職場」と求人情報に書いていても、面接に行くと歓迎されていないことが伝わる。
・引越しのたびに勤め先を探すのが大変。
今回インタビューしたAyumiさんもそんなおひとり。
親の介護をしながら週2~3日の勤務を両立できると考えていたものの、実際は突発的な休みが必要になることもあり、難しいと悩まれていたそうです。
そんな時にハノワと出会い、単発勤務で自分のスタイルに合わせた働き方ができることに魅力を感じて、活用されています。
インタビューでは、Ayumiさんの現在のハノワの使い方や、子育て・介護と両立するポイント、ハノワをオススメしたい歯科衛生士さんなどを伺いました。お楽しみください!
動画も配信しています
患者さんとのエピソードを、そのときのやり取りが目に浮かぶほど具体的に話してくださるAyumiさん。
その様子から、Ayumiさんのお人柄や熱心な仕事ぶりが伝わってくる動画になっています。
ぜひご一緒にどうぞ!
プロフィール
ハノワ NAME:Ayumi
歯科衛生士歴26年。
日本歯周病学会認定歯科衛生士。ホワイトニングコーディネーター取得。
歯科医院だけでなく、デイサービスや歯科メーカーの営業などのキャリアも持つ。
現在は、親の介護をしながらハノワを使い、ライフスタイルに合った働き方を実現させている。
歯科衛生士&動画編集者のわだやんです!
『常勤の歯科衛生士』という働き方に息苦しさを感じていたときにハノワと出会いました。
ハノワでの勤務を通して、「こんな働き方もあっていいんだ!」「様々な働き方の選択肢があるんだ!」と心が救われたことを覚えています。
- 「歯科衛生士だから、ひとつの医院で長く働かなければいけない」と自分を縛らずに、もっと“自分らしい人生”を叶える人を増やしたい。
- ハノワを通して自己実現に近づく歯科医療従事者のリアルな声を、1人でも多くの人に届けたい。
そんな想いでインタビュー&動画制作に取り組んでいます!
現在の働き方について
Ayumiさんの現在の暮らしや働き方について、教えていただけますか。
いまは、親の介護をしている関係で扶養の範囲内で働いていますので、月に5〜6回ぐらいハノワを利用させていただいています。
ハノワを利用する前は、どのような働き方をされていましたか?
新卒で就職したところは一般の開業医さんでした。
ただ、あんまり歯科衛生士業務をさせていただけなかったんですよね。
(嫌だなー)って思ってたんですけど、親に「“石の上にも三年” だから、3年は働け」と言われて、3年は頑張りました。
その後、本来の歯科衛生士業務ができるような所を探して、予防型の診療所で13年くらい働かせていただきました。
その診療所では、口腔内写真を撮ったりサリバテストを行ったり、カリエスフリーの子を育てたり、いろんな歯科衛生士業務に携わらせていただけました。
また、『日本ヘルスケア歯科学会』に所属していたので、私も一緒に所属しました。
充実されていたことが伝わってきます。
そんななか、どうしてご退職されたのですか?
もう楽しくて、つい頑張りすぎちゃって、自分の体調を崩して退職することになってしまいました…。
楽しくて、体調を崩しちゃうほど頑張りすぎたのですね(苦笑)
その後はどうされたのですか?
ちょうどその頃、父親の病気の関係で摂食嚥下に興味があったので、口腔機能の向上のリハビリを行うデイサービスに歯科衛生士として入りました。
その後、歯科器材メーカーの営業補佐を経て臨床に戻り、自分の力をつけるために3年ぐらいかけて日本歯周病学会の認定を取りました。
また臨床に戻ろうと思った理由をお伺いできますか。
13年勤めていた医院にいるとき、結婚・出産・離婚・親の病気など色々あって…。
一人で子供を育てていたので、(経済力をつけないといけないな…)と思い、安定した仕事を考えた結果、臨床に戻ったわけなんです。
様々なライフステージをご経験されているのですね。
仕事と子育てや介護などを両立するためのポイントはありますか?
ついついプライベートでも仕事のことを考えちゃったりしますが、「プライベートはプライベート」と頭のスイッチを切り替えたほうが、お仕事も家庭も上手く両立できるんじゃないかなって思います。
私は、休みの日は夫と趣味である登山へ行っています。一緒に自然の中でリフレッシュして、切り替えちゃうようにしています。
プライベートのときは、仕事のことを引きずらない方が良いですよね。。
患者さんと向き合うときに大事にしていること
Ayumiさんが、患者さんと向き合うときに大事にしていることを教えていただけますか。
プロとして、体はもちろんですけど、できる限り心も全力で支えることを大事にしています。
自分のプライベートでも経験したように、人間は生きていると色んなことがあるわけで…。
目の前の患者さんがどのライフステージにいるのか、どういう生活をされているのかなどを考え、お聞きしています。
患者さんとの具体的なエピソードがあれば、お聞かせいただけますか。
先日、ハノワでお世話になっている歯科医院さんで、40代の女性を診せていただいたときのエピソードです。
しっかりケアされているけどカリエスリスクが高かったので、「一緒に原因を探していきたいので、思い当たることありますか?」とお話したら、甲状腺の病気を患っていらっしゃることがわかりました。
そのため体重が減っちゃって、増やさなきゃいけないから…と、甘いものをちょくちょく摂っているのだと伝えてくださったんです。
そのお話を踏まえて、その方の状況に合ったアドバイスができました。
Ayumiさんのモットーである「患者さん一人ひとりを丁寧に診る」という言葉が思い浮かびました。
会話のキャッチボールからいろんな解決の糸口が見えてくると思っているんですよね。
相手の気持ちに寄り添って理解した上で、「あなたのこと、ちゃんとわかっていますよ」という共感のメッセージを伝えて、支えていけたらいいなっていう風に感じています。
ハノワの魅力
実際にハノワを使ってみて、どの辺りに魅力を感じていらっしゃいますか?
① 代表者の信念
一番の魅力は、代表の新井さんだと思っています。
“歯科業界じゃないところから来られた方” っていうところがポイントかなって。
お若い頃に起業されて、いろんな失敗や成功を経験されている方って、歯科業界にとっては新しい風というか。
歯科業界は、自分も含め社会常識を知らない人が多かったり、非常識がまかり通っちゃったりするような世界だと思うんですよね。
でもハノワのコラムや連絡のやり取りを通して、新井さんは人の心の機微を読み取ってくださる方だと私は感じました。
その点が魅力で、信頼できるなって思うんですよね。
② 自分のスタイルに合う歯科医院を探せる
あとは、自分のスタイルに合った歯科医院を探せるところも魅力だと感じています。
いい先生と出会いたいなって思っているので、お見合い感覚っていうんですかね、色んな先生と初回の『30分お試しマッチング』を活用して働いてみて、自分のスタイルに合うかを確かめています。
ちなみに、ハノワを使って変わったことはありますか?
ハノワのパートナー歯科医院さんに入って診させていただくので、いい意味での緊張感とプロ意識というか、今までよりも心を引き締めて働いているような感じはあります。
今までインタビューした歯科衛生士さんは、皆さんそうおっしゃいます。
やっぱり次もご依頼をいただくには、勤務したときにしっかり力を発揮する必要がありますもんね。
ハノワの活用方法
Ayumiさんのハノワのプロフィールを見たとき、とても整っていらっしゃる印象を受けました。
プロフィールで気をつけていることはありますか?
そうですね…、自分が得意なことや具体的にできることは、明記するようにしています。
そういえば、パートナー歯科医院さんから「“何ができる人なのか” がわかった上で依頼できるのはありがたい」というお声を耳にします。
では、Ayumiさんがハノワで勤務するときに心がけていることは何ですか?
たとえば、
「今日は助手さんが一人お休みなんですよ」みたいなことを聞いたら、自分から「何か手伝うことありますか?」と言って、洗濯物を畳んだり器具戻しのお手伝いをさせてもらったりとか、全体の診療がうまく回るように心がけています。
皆さんとなるべく仲良く働けるように、何か自分がお役に立てるようにと思って仕事をしていますね。
そういった心がけが、パートナー歯科医院さんからの高評価につながっているんですね。
こんな歯科衛生士さんにハノワをおすすめ
どんな歯科衛生士さんにハノワをおすすめしたいですか?
たとえば、
・旦那さんが転勤族の方
・フリーランスとして働きたい方
・お母さん歯科衛生士さん
ですかね。
転勤族の方へ
転勤族の方の場合、勤務実績や歯科医院さんからのレビューである『アリガトウ』(※)が残るので、引越し先でもマッチングしやすいと思います。
フリーランスとして働きたい方へ
フリーランスで仕事を始めた当初は、実績や人とのつながりがないと、急には仕事は来ません。
そこで、ハノワを活用して歯科医院さんで勤務し、実績や信頼関係を築いていかれるといいと思います。
お母さん歯科衛生士さんへ
私は、お母さんたちってすごく能力が高いと思うんです。
子育てをしながら日々の献立を考えて、買い物に行ってご飯を作り、子どもが元気のない顔をしていたら「どうしたの?」って話を聞いてあげたり。
さらに、旦那さんの晩酌に付き合いながら武勇伝を聞かなきゃいけなかったりとか(笑)。
家族みんなのために時間を使っていますよね。
そんな素晴らしい能力を、ぜひ社会でも使っていただきたいなって。
きっと、空いている時間もあると思うんです。
そんなときにハノワを活用してみてほしいです。
ハノワを使って社会とつながると、人生がもっと楽しくなるんじゃないかなって。
今後のビジョンについて
では最後に、今後の働き方やビジョンを聞かせてください。
今も模索したり悩むこともありますが、今後は、もっと自分を高めて「教育ができる歯科衛生士」になりたいです。
昨日も研修のご依頼をいただいて、フリーランスの下積みだと思って受けさせていただきました。
また、私はハノワを通して出会った方々のおかげで、今までの経験を誇りに思えるようになりました。
今後はそのご縁を大事にしながら、患者さんの健康を支えることでも恩返しをしていきたいです。
編集後記
インタビューを通して歯科衛生士さんのリアルな声を伺えば伺うほど、
・家事や育児、介護など、自分の時間の大半は家族に費やしている
・そんな生活を送っていると、社会とのつながりが作れずに孤独を感じる
・いざ働こうと思っても、条件に合う職場が見つかりにくい
といった悩みを抱える女性が多い、という事実を教えていただきます。
Ayumiさんがおっしゃるように、日々マルチタスクをこなされる世のお母さんたちの能力は、歯科業界の現場でも活かされる場面が大いにあるでしょう。
だからこそハノワは、そんな自分の能力を活かせずに “眠っている歯科衛生士さん” たちが、
- 自分のスキマ時間に合わせて
- 複数の歯科医院で
- 自由に働ける
ような社会を目指し、歯科医院とのマッチングプラットフォームを作っています。
ハノワを活用することで、Ayumiさんのように、ご自身のこれまでの経験を誇りに思いながら夢を抱き、患者さんの支えとなる歯科衛生士さんが増えれば幸いです。
Ayumiさん、貴重なお話をありがとうございました!