長く同じ歯科医院で働いていると、
経験や知識が増えて
新人スタッフや後輩に
指導する立場になりますよね。
指導の方法については
マニュアルがある歯科医院も
ありますが
なかには自分で試行錯誤して
教えなければいけない歯科医院も。
後輩がすぐに仕事を覚えて
戦力として働いてくれれば
心強いですが、
教えても教えても
失敗ばかりする人もいます。
先日こんなご相談をいただきました。
出来の悪い歯科衛生士がいる場合、
どうしますか?そのスタッフは
5年目の歯科衛生士ですが、
失敗ばかりでTEKも
1時間はかかります。先日は床に落としたミラーを、
フ~ッと息をかけて、
洗いもせずに
そのまま使おうとしました。私は最年長の歯科衛生士です。
自分としては、
指導してきたつもりなのですが…院長の耳に入れてしまうと、
話が大きくなって
彼女が働きにくくなったり
辞めさせられたりするかもしれない…
と思ってしまい、悩んでいます。私の立場では、
どうするのがベストでしょうか?
自分の仕事以外に
後輩スタッフのことも
考えないといけない毎日は、
とても大変ですよね。
しかし
自分以外のスタッフの問題を背負い
あなたが辛い思いをするのは
健全な状態とは言えません。
本記事では
後輩歯科衛生士が成長しない理由と
スタッフ教育で大切にしたいこと
についてお話ししていきます。
後輩が失敗ばかり…原因は過保護!?
後輩が失敗ばかりするのを
悩んでいるあなた。
このとき、もしかしたら
あなたの心のなかには
後輩の失敗について
先輩である自分に責任があると
言われるのではないか…
という気持ちが
あるのかもしれません。
自分が責められるのを
避けるために
こんな行動をとっていませんか?
- 過保護になって干渉する
- ミスする前に細かく口出しする
- 新人の行動を見張る
後輩へ過剰に干渉するあなたの行動は、
彼女たちにとって
プラスとなっているのでしょうか?
実は過保護な指導は、
後輩が失敗を繰り返す
原因のひとつでもあるのです。
過干渉がもたらす後輩への影響
先輩は良かれと思って
あれこれ世話を焼いていても、
後輩はそれをよく思っていない
可能性があります。
- 仕事への意欲が低下
- 信頼されていないと感じる
- 指示待ち人間になる
なんでも干渉する先輩が
過保護になって世話をすると、
後輩は仕事への情熱を
失ってしまいます。
また、失敗を防ぐために
先輩が先回りをしてばかりだと
後輩は失敗の経験がなくなり
成長のきっかけを失ってしまう
可能性もあるのです。
仕事での失敗は誰にでもあり、
失敗そのものは悪ではなく
成長するために必要なことでもあります。
上手くいくための改善策や解決策を自分で考え、
行動して学んでいくのは
1人前の歯科衛生士になるための
大切なステップです。
過保護になり干渉してしまっては
その成長を奪うことになってしまいます。
過保護を止めて後輩に成長してもらうために
もし、
過保護が原因で後輩が失敗ばかりしている場合は、
あなたが過保護を止め、
干渉しなくなれば自然と後輩は独り立ちし、
あっという間に失敗しなくなっていきます。
そのためには、
あなた自身が後輩との距離感を
学ぶ必要があります。
まずは自分が過干渉であることを認め、
後輩が失敗しても見守る勇気を持ちましょう。
それができるようになると
後輩の失敗は減って、
成長していく姿を見られるはずです。
大変なことではありますが、
ぜひ取り組んでみてほしいと思います。