歯科衛生士が職場で感じる理不尽な悩み〜攻撃的な歯科助手との向き合い方〜

毎日患者さんのために
丁寧に仕事をしている歯科衛生士の皆さんへ。

歯科医院という
小さなチームのなかで働いていると、
こんなふうに感じることはありませんか?

  • 歯科助手の言動がきつくて、
    仕事に集中できない…
  • なぜいつもあんなに攻撃的なんだろう?
  • 歯科衛生士だからって、
    敵視されている気がする…

今回は、そんな「攻撃的な歯科助手」との関係に
悩んでいる歯科衛生士に向けて、
その背景と上手な向き合い方をお伝えします。

目次

よくあるパターン1:「長く働いているから偉い」という勘違い

こんな発言を耳にしたことはありませんか?

  • 「私がここで一番長く働いているんだから」
  • 「あなたは最近入った人でしょ?」

まるで自分が歯科医院のオーナーかのように
振る舞う歯科助手。

確かに勤務年数が長いことは立派なことですが、
それが他のスタッフを見下す理由には
なりません。

大切なのは勤務年数ではなく、
それぞれの専門性を活かしたチームワークです。

歯科衛生士には歯科衛生士の、
歯科助手には歯科助手の重要な役割があります。

お互いの立場を理解し、
尊重し合う関係こそが、
患者さんにとって心地よい環境を
作り出す
のです。

よくあるパターン2:法律を無視した越権行為

こんな場面を目撃したことはありませんか?

  • 予防処置を歯科助手が行っている
  • スケーラーを使って歯石除去をしている

これらは明らかに歯科衛生士法違反です。

歯科衛生士の免許を持っていないスタッフが
専門的な処置を行うことは
法律で禁止されています。

歯科医院側がそれを黙認している場合もありますが、
だからといって許される行為ではありません。

こうした状況を指摘すると、
「新人のくせに生意気」
「あなたに言われたくない」
と逆ギレされることも…。

でも、
法的な問題を指摘することは当然の権利です。

よくあるパターン3:職種への偏見からくるいじめ

本来はチームメイトとして協力すべき関係なのに、
一方的な偏見や妬みからいじめに発展することがあります。

  • 「歯科衛生士は偉そうにしている」
  • 「歯科衛生士は楽な仕事をしている」
  • わざと器材を準備しない
  • 休憩中に無視する
  • 院長の前だけ態度を変える

こうした攻撃的な行動に
心を痛めている歯科衛生士は少なくありません。

でも、これはあなたが悪いわけではありません

むしろ、あなたが誠実に
仕事に取り組んでいるからこそ、
標的にされている可能性もあるのです。

すべての歯科助手が問題なわけではありません

ここで強調したいのは、
すべての歯科助手が
このような問題を抱えているわけではない
ということです。

実際には、
気配りができて後輩にも丁寧に接してくれる、
人間的に信頼できる歯科助手
もたくさんいます。

そういった方々は職種に関係なく相手を尊重し、
「チームで仕事をしている」という意識を持って
接してくれます。

だからこそ、
問題のある歯科助手との差が
際立って見えてしまうのかもしれません。

心がラクになる向き合い方

1. 適切な距離感を保つ

攻撃的な歯科助手と
無理に関係を深める必要はありません。

仕事上必要な会話だけをして、
心理的な距離を保つこともひとつの方法です。

「この人はこういう人」と割り切って、
自分の感情を巻き込まないことが大切です。

2. 職場全体を客観視する

その歯科助手だけでなく、
医院全体の雰囲気もチェックしてみてください。

  • 職場全体がピリピリしていないか
  • スタッフの定着率はどうか
  • 院長は適切なマネジメントをしているか

もし「この環境では改善が難しそう
と感じる場合は、
我慢しすぎずに環境を変える選択も必要です。

3. 自分を責めることをやめる

何度でもお伝えしますが、
あなたが攻撃される理由は
「あなたのせい」ではありません。

理不尽な態度に傷つくたびに
自分を責めてしまう方も多いですが、
問題があるのは
「大人として、人としての適切な振る舞い」
ができていない相手
です。

あなたの誠実さを、大事にしてください

攻撃的な歯科助手に振り回されて、
自分はこの仕事に向いていないのかな
と感じる人もいるでしょう。

でも、それは違います。

あなたが誠実に、真剣に仕事をしているから、
理不尽な状況に対して
「おかしい」と気づけているのです。

だからこそ、
あなたの真面目さ・丁寧さ・思いやりの心を、
決して手放さないでください

もし今の職場がそれを評価してくれないなら、
あなたを大切にしてくれる場所を選んでください。

あなたのような歯科衛生士が、
のびのびと働ける職場は必ずあります。

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