歯科衛生士に限らずですが、
人は誰しも自分の心理傾向があり、
その傾向によって相性が決まっていきます。
これは恋愛でも当てはまる心理傾向なのですが
ほぼ全ての人間関係にも当てはまるので、
- いつも転職先でスタッフ間で衝突してしまう。
- 相性が合わない人が多い。
- 言いたいことが言えずに飲み込んでしまって窮屈でやめてしまう。
- 院長のパワハラがひどくなった。
- ダメな院長を見捨てられずになかなか辞められない。
など、
様々な問題を抱えて転職を繰り返すことも
あると思います。
このような問題は全て、
自分の傾向を知ることで
働きにくさから回避することができます。
実は
「院長のパワハラを助長するのは
自分が原因だった!」
ということもあるのです。
それでは、
どんな心理傾向があるのかを
解説していきたいと思います。
これからお伝えするこの傾向分類は
「恋愛依存症」にあるパターンで表現しますが
別に病気ではなく、
すべての人に持ち合わせた「傾向」になります。
自分がどの傾向に当てはまるのか
参考にしてください。
回避依存傾向の場合
回避依存傾向が強い人は、
人と深く関わることによって
自分が傷つくことへの恐怖や、
他人との接触を避ける一方で
寂しさや虚しさを感じている
という葛藤を抱えています。
なので、
親しくすることを避ける傾向にあるので、
仲がよかったと思ったら
急に疎遠になってしまったり、
関係が途切れてしまうこともあります。
わかりやすいのでは、
LINEアカウントなどを
急に削除してしまう人なども
こちらの傾向です。
回避依存傾向の特徴
回避依存傾向の人は
自己愛が強く共感力が乏しいとみられる
「俺様」タイプが多いです。
院長には
このタイプが比較的多いのではないか?
と思ったりします。
では具体的な特徴は
「人に本音を言えない」
嫌われることを
極端に怖がる回避傾向の人は、
自分が思っていることを素直に言えません。
相手になかなか心を開くことがないので
本音を言うことがなかなかありません。
周りから干渉されたくない
干渉されることが嫌いで
指示されることや指摘されることを嫌います。
ミスなどして指摘をされたら
逆ギレしてヘソを曲げてしまいます。
また、
自分の距離感のテリトリーを犯してくる
近い距離感の人は苦手で圧迫感を感じるため、
さらに距離を置こうとします。
相手との距離を保とうとする
傷つきたくないために
人と親密になることを避けるので、
他者との距離感は遠いです。
この傾向を持っている人から
近づいてくることはほとんどなく、
相手から親密になろうとすると逃げたくなり、
親密になることを避ける言動をしたりします。
連絡もマメではないので
なかなか連絡してこないのも
この傾向のタイプでもあります。
自分の思い通りにならないと不機嫌になる
自分のペースを重視をするので
マイペースな人と思われがちですが、
自分の思い通りに
物事を進めたいだけなので、
そのリズムを崩されることを嫌います。
本音を言わないので
本人がどうしたいか周りは理解できずに
急に不機嫌になったりする場合もあります。
なので、自分の主張を曲げずに
常に自分が正しいと思っています。
束縛を嫌います
相手の気持ちを考えることが苦手で
自分の思っていることが
相手も思っている
と思ったりしています。
自己中心的な性格
と捉えられる場合もありますが、
自分の気持ちや行動を
相手に合わせることができないだけです。
恋愛などでは
束縛がきついと感じたら
すぐに別れたくなります。
仕事の現場では
シフトに入れられすぎたら窮屈感を感じて
迫られる圧迫感を感じるため
辞めたくなります。
共依存傾向の場合
共依存傾向のタイプは、
相手の役に立って初めて
自己価値が見出せるような人で、
常に相手の顔色を伺い
主体的でない生き方をする人、
自分に焦点が当たっていない人。
自分の事より
他人の世話ばかりしている人
のことをさします。
他人の気分によって
自分の気持ちが左右されるため、
今度は相手の感情を支配(コントロール)
したくなります。
共依存傾向の特徴
医療従事者に多いタイプが
この共依存の傾向を持っている人です。
誰かの役に立つとことが
何よりの喜びを感じる人が多いので、
ボランティアや援助職などに
就く人が多いでしょう。
では、共依存傾向の特徴は・・・
人から頼まれると嫌でも断れない
相手の顔色を伺ってしまうので
頼まれごとは断れません。
なので、余計なものを抱えて
それがストレスになって、
一気に爆発してしまうこともあります。
自分より相手を優先してしまう
自分のこと以上に
他人を優先してしまいます。
そのため自分の意見というのものがなく
相手の意見に合わせてコロコロ変わります。
自分がないので
他人に振り回されやすい傾向にあります。
他人との境界線がない
他人の世話を焼きたがるので
距離感が曖昧で非常に近いです。
一見フレンドリーに見えますが、
相手が求めていないのに
何にでも入ってきます。
相手のことを考えずに
良かれと持って近い距離に入ってきます。
感謝されないと不安や怒りを感じる
相手から求められたり、
役に立ったという実感を得ることで
自分の価値を見出します。
そのため
誰かに何かをしてあげたときに
相手から感謝されないと
不安や怒りを覚えます。
また、求められていない場面でも
自分から介入したりアドバイスをしますが
受け入れられないと
怒りや不安を覚えます。
自分に自信がない
自己肯定感が低く
誰かの役に立たなければ自分の存在価値はない
と思っています。
なので誰かに求められること、
役に立つことに執着します。
回避依存傾向、共依存傾向から見る歯科衛生士と院長の関係性
いかがでしたでしょうか?
大まかに2つの分類にしましたが、
これ以外にも恋愛依存タイプもあります。
仕事の場合の相性で考えると
該当しない場合が多いので割愛します。
では、
これから何がわかるのかというと・・・
院長が回避依存傾向だった場合
例えば、
院長が回避依存傾向だった場合
を考えてみましょう。
回避依存傾向だと、
- 思い通りに動かしたい
- 干渉されたくない
- 本音を言えない
などが
働く側を惑わすことになりそうです。
院長が考える時間配分で
治療を行っていきたいのに、
自分の段取りが悪くて
時間配分が狂っていることを
歯科衛生士に八つ当たりする。
「〇〇を準備してないから
こんなに遅れているじゃないか!」
と自分を棚に上げて怒り出す
とかもあるのではないでしょうか?
予約の患者さんの名前が間違っていることを
院長に指摘した途端に不機嫌になって
しばらく無視される——
なんてこともありそうです。
歯科衛生士が回避依存傾向の場合
逆に、
歯科衛生士が回避依存傾向の場合。
自己開示が苦手で
人との関わりを持とうとしないので、
スタッフ間で盛り上がっていても
話に入ろうとせずに
コミュニケーションを取れなかったりします。
また、院長にミスを指摘されると
不機嫌になり一気に心を閉ざします。
それからすぐに辞める可能性もあります。
院長が共依存傾向の場合
院長は回避依存傾向が多いと思うので
共依存傾向は少ないはずですが、
もしいたとしたら、
感謝されないと拗ねます。
「やってやっている!」
という圧を出してきたり、
相手のことを思って……というお節介で
相手を支配しようとしてきます。
「〇〇さんのためだから、
〇〇しておいたから。」
と頼んでもないことで干渉してきたり、
距離感の近さが
セクハラに感じてしまう可能性もあります。
歯科衛生士が共依存傾向の場合
頼まれごとを断れずに
人の役に立つことが何よりの自己価値
と思っているのですが、
そのストレスでいきなり爆発し
ヒステリーを起こしてしまうことがあります。
いつもと同じつもりで依頼しているのに
そこに感謝などがないと
一気に怒りにつながったり、
不満になりその不満が蓄積していくと
逆ギレのようになります。
嫌だと思っても
なかなか辞めることができないのも
このタイプに多いでしょう。
自分の傾向や相手の傾向を知ることで対応を変えられる!
これらの傾向に当てはまる人や、
「ああ!あの人はこうだったから
私と噛み合わなかったんだ!」
と思った人もいるのではないでしょうか?
心理傾向を知ることで
今まで働きづらいと思っていた
職場の人間関係を改善できる
可能性もあります。
まずは「自分はどんな傾向なのかな?」
ということを知ると、
自分に合った歯科医院を
見つけやすくなるかもしれません。
いま人間関係で悩んでいる方は、
この傾向から相手のパターンを理解してみると
うまくコミュニケーションが
取れるようになるかもしれません。