歯科業界は離職が多い業界でもあり、
その多くは激務や給与面以上に
対人関係での問題が離職理由となる場合が多い
です。
その中でも
退職してしまう原因に多いのが、
院長による「パワハラ」です。
パワハラは
やっている本人にはその意識がなく、
指導の一貫だと思っていたりもします。
ですが、受けている本人は
傷つき苦しんでしまいます。
こんな相談をいただいたことがあります。
院長の暴言やパワハラに悩んでいます。
どのように対処したら良いですか?
「小学生以下か。猿でもできることを俺にやらすな。」
「医師免許がなくてもできることは俺にやらすな。」と言われるのは日常茶飯事です。
指示するときは主語がなく、単語で言います。
検査も検査名しか言いません。
誰に?いつ?やれば良いのか、
それを理解できないと「わからんのか!」
「考えろ!考えたら分かるだろ!」と怒られます。
なので、必死に考えて行動すると、「違う!何も考えてないからこうなるんだ!」
「分からんのだったら聞け!」と怒られます。
先生の指示の声が
たまたま聞こえにくくて聞き直すと、「1回しか言わん。考えろ!」
「つんぼか!」と言われます。
いつも怒鳴られて怒られるので、
一つ一つ改善しようと思っているのですが、
日によって言うことが違うので
どうしたら良いのかわかりません。
辞めたら他のスタッフに迷惑もかかると思うので、
なかなか決心がつきません。
このように毎日のように言われてしまうと
常に院長の顔色を伺いながら
過ごさないといけないので、
辛いですよね。
院長の機嫌に振り回されてしまい、
業務どころではなくなってしまう
歯科助手さんは多いと思います。
本来仕事は、
あなたの人生が幸せになるためのただの手段
のはずです。
その手段で
あなたが苦しむことはありません。
歯科助手の仕事とは?
歯科クリニックなどにおいて
歯科医師の診療補助(アシスタント)を
おこなう仕事を指します。
多くの場合、診療補助業務以外にも
受付・会計・カルテの準備・診療報酬の請求など、
いわゆる「医療事務」の業務も担当し、
歯科クリニックにおいて欠かせない存在です。
ただし、歯科助手は無資格のため、
おこなえる業務には制限があります。
歯科助手の仕事内容
歯科助手の方は無資格なのですが、
業務は多岐にわたり
覚えることも多いでしょう。
- 受付業務(診察券や保険証の受領、カルテの作成など)
- 会計業務(診療費(一部負担金)の受領、診療費に関する質問への回答など)
- クラーク業務(問診票の記入依頼、ユニットへの案内など)
- レセプト業務(診療費の計算、レセプトの作成・点検など)
- 予約管理
- 電話応対
- 院内清掃
- 定期健診の案内
- 歯科材料の在庫管理・発注
- 治療に使用する器具の準備
- 治療に使用した器具の洗浄・滅菌処理・片付け
- 簡単な診療補助
患者さんとも
コミュニケーションを取らないといけないので、
気持ちよく働ける環境の方が、
当然ですが患者さんのリピート率も向上します。
無資格でもできる仕事とはいえ、
歯科医師や院長を支え、院経営では
なくてはならない存在です。
本当は、
辞められたら困る職務でもあります。
しかし、
毎日のようにパワハラを受けていれば
辞めたくもなる気持ちはわかりますし、
なんとかしたいと思いますよね。
でもすぐに辞められないから葛藤し、
悩んでいるのだと思います。
これから、院長のパワハラに対して
どのように対処すれば良いのか
をお伝えしたいと思います。
もし、これをお読みのあなたが
パワハラで苦しんでいるのなら、
ぜひ参考にしてみてください。
院長からパワハラを受けやすい人
パワハラは、100%行う人が悪いです。
ですが、結果的に助長させてしまったり、
パワハラを受けやすい人がいます。
パワハラを受けやすい人には特徴があります。
パワハラを受けやすい人の特徴
・真面目な人
・自信がないタイプの人
・コミュニケーションを取るのが苦手な人
・マイペースな人
・自分のせいだと責任を抱え込んでしまう人
など様々です。
特に、
自責してしまう人はパワハラにあいやすく
苦しむことが多いでしょう。
自責をしてしまう人とは?
自責をしてしまう人は、
「パワハラを受けてしまう、
怒鳴られてしまうのは自分が悪い」
と自分を責めてしまう傾向にあります。
院長から、
「お前は毎回ミスをしてできないやつだ!」
「何も考えないからわからないんだ!」
と言われ続けてしまうと
(やっぱり私はダメなんだ……)
と、自分の能力の無さに
自信を失ってしまいますよね。
(私はできないからもっと頑張らないと!)
と余計に空回りし、
精神的にも辛くなってしまいます。
なんでも「私のせいだ」と思うことで
パワハラを助長させてしまいます。
では、このように
自責からパワハラを受ける人は
どのようにすれば良いのでしょうか?
院長の機嫌に振り回されないための対処法
パワハラは
もちろん相手が100%悪いです。
ですが、
助長してしまっている、
自分が悪いと責めてしまうことで、
相手にとってカモにされてしまいます。
一緒に働く歯科助手の中にも
パワハラを受けない人もいるはずです。
相手が怒るのは相手の問題なのです。
院長がイライラするのは、
院長はイライラすることを
常に考えているからです。
なので、
あなたが気にすることはありません。
わからないものはわからない。
1回で言われても理解できないので、
理解できるように説明をお願いします!
と毅然と言えるようになれば良いのですが、
それができずに困っていますよね。
そこで、
相手の立場に立って考えてみましょう。
もしあなたが
コミュニケーションが苦手な場合、
相手は
・どう伝えたら良いのかわからない
・何を考えているのかわからない
という恐怖を感じています。
怒りは恐怖からくるものでもあるので、
その場合はまず、
双方の言語・非言語のやり取りを記録し、
分析してみることです。
そうすると、
自分がどんな態度や言動をとっている時に
パワハラを受けるのかを客観視することで
対処することができます。
他人より自分を大切にしませんか?
対処法というものは、
あくまでも「対処」です。
根本の解決にはつながりません。
パワハラを受ける方は
とても心が優しい方が多いと思います。
なので、
「今の院長の元では苦しくて辞めたいけど、
同僚や他のスタッフさんのことを考えると
辞められない……」
という葛藤で苦しんでいるのですよね。
他の人のことまで
あなたが背負う必要はありません。
なぜなら、
仕事はあなたの人生を幸せにするための手段
なのですから。
自分をもっと大切にするためには、
自分に合った環境でストレスなく働ける方が
いいでしょう。
私たちハノワは、
歯科業界で働く人たちが幸せに、
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