患者さんへのメインテナンスは
気を使うものです。
- メインテナンスの技術
- 声掛け
- 痛みへの配慮
- コミュニケーション
など、
気をつけるべきポイントはたくさんあります。
そこで本記事では、
メインテナンス時に患者さんに喜んでもらうために
どんなことを意識していけば良いのか
について解説していきます。
技術の前に「いかに安心してもらえるか」が大切
技術はもちろん大切です。
器具が歯にあたるなど、
技術面を患者さんに指摘された場合は
改善できるようにスキルアップが必要です。
ただ、技術以外でも大事なことがあります。
それが「患者さんの不安を取り除く」ことです。
施術中に痛みを感じていないか?
振動や出血などへの配慮をしているか?
など、
安心感を持ってもらえる配慮は
不安を取り除くために必要です。
メインテナンス中に意識すべき6つのポイント
①丁寧なコミュニケーション
メインテナンスの流れや目的、
使用する器具について簡潔に説明します。
「何が行われているのか」を理解できると
患者さんの安心感が高まります。
「これから歯石を取ります。
少し音がしますが痛みはないので
リラックスしてくださいね。」
患者が不安そうな場合や質問をした際には、
丁寧に答える姿勢を意識しましょう。
②優しい声かけ
今何をしているのか、
あとどのくらいかかるのかを
時折伝えると安心感が得られます。
「少しチクッとしますが
すぐ終わりますよ。」
「あと5分くらいで終わりますので、
がんばりましょうね。」
痛みや不快感に気を配り、
必要に応じて
「大丈夫ですか?」
と優しく尋ねることで
信頼感が生まれます。
③リラックスできる雰囲気作り
マスクをしていても
目元の表情や声のトーンで
笑顔を伝えられます。
笑顔で落ち着いた優しい声で話すと、
患者さんはリラックスできます。
また、
清潔感のある身だしなみは
患者さんからの信頼感にもつながるため
白衣や手袋、器具の清潔さに気を配りましょう。
④痛みや不快感の配慮
患者さんが不快に感じていないか
常に気を配り、
必要に応じて施術を調整します
「痛みがあればすぐ教えてくださいね。」
また、器具の『ガチャガチャ』
という音に不快感を覚える人もいるので、
器具は優しく丁寧に扱いましょう。
⑤患者さんの状態に合わせた対応
初診の患者さんや不安が強い人には
特に丁寧に接し、
リピーターの患者さんには信頼関係を意識した
対応を取ります。
表情や体の動きで
患者さんの緊張や不安を察知し、
一人ひとりに合わせた声掛けや休憩を提供
しましょう。
⑥メインテナンスに来て良かったと思って帰っていただく
メインテナンス中や終了後、
患者さんのケアについて
ポジティブなコメントを伝えます。
「毎日しっかり歯磨きされていますね。
歯茎がとても健康です!」
改善点を伝える際も、
否定的にならないよう心がけましょう。
「この部分は少し磨き残しがありますが、
今日お話した方法で大丈夫です!」
来院してくれたことに対して
常に感謝の気持ちを示すことで、
より喜んでもらえるのではないでしょうか。
終わりに
勤務年数など、経験の差にかかわらず、
患者さんを考えて思いやる「心」は
誰でも今すぐ持つことができますよね。
その心持ちの意識だけで
患者さんに喜んでもらえるメインテナンスに
一歩近づけるはずです。
意識できる方はぜひやってみてくださいね。