ハノワレター for DC 2025年5月号(vol.35)

こんにちは、ハノワの新井です。
4月にご利用頂いた全国995医院の皆さま
ありがとうございます!

このお手紙は
全国のハノワにご興味をお持ち頂いた
およそ5,000ほどの医院全てにお送りしています。

G.Wがあけました!
大阪本社、大阪住まいのあらいは
開幕1ヶ月の大阪万博に
すでに3回行って来ました。

絶対におすすめです。

猛烈に社内でも周りの人たちにも
猛プッシュしています。

自分でもおすすめしておいて
アレなんですが、何がいいんでしょうね。
あまりうまく言葉にできていません。
なんせ、会場全体から
ポジティブなワクワクする空気が出てます。
未来に向かってる感というか、
なんかエネルギッシュな感じです。

通期パスを買って何度も行ってますが、
行く度に浮いたチケット代以上の
ご飯やビールやコーヒーやお土産を買って
加速度的にお金がなくなります。

やばいです。「景気が良い」って
こういうことなんですかね。

昭和末生まれには馴染みのない世界です。
ぜひ先生も体験してみてください!

【「医院を1億円で売却しましょう!」というメッセージの違和感】

歯科医院のM&A事業も始めましたので、
このあたりの仲介会社の広告メッセージなども
最近とみに目につくようになって来ました。

業界の流れとしては
当然これから大量廃業間違いないですから、
終わりの前に
地域や患者さんやスタッフに対して
迷惑をかけずに、
いい形で医院が引き継がれていくことに、
なんら反対も異論もありません。

そこに対して愚痴やくさす気はありませんが、
財源として税金や健康保険料を
7〜10割あてがって貰って
売上高にすることが出来る
保険診療の医院を経営して、
最後に医院を売って個人の資産にしましょう!
みたいな仲介会社の広告メッセージって、
なんか、どうなんでしょうねぇ。

別に脱税しているとか、
わかりやすく法を犯したわけではなく、
国の制度に則って、正しく算定して、
きちんと7割から10割の報酬を
売上高として計上している以上、
お金に色はありません。

悪いことをしていないので、
堂々として頂ければと思います。

人間ですので、
「老後資産としても、
これまで頑張ったご褒美としても、
5,000万円とか6,000万円で売れたら嬉しいなぁ」
みたいに思うことは止められないと思います。

ですし、思っていいと思います。

頑張ったんですから!

ただ、なんというかこっちは納税者でもあるし、
健康保険の被保険者でもあるし、
なんか思ったとしても言わなくてよくない?
みたいな。
なんでしょうね、
なんか引っかかる感覚を持ってしまいます。

医院の値決めとは、
ある意味永遠に答えの出ない、
哲学や宗教論争のようなものに
近い気がしてきます。

経営学のピータードラッカーは
「株式会社と違って、
公的機関の評価とは利益によって
なされるものではない。
財源が公金である以上、
利益以外で評価されねばならない。」
みたいなことをマネジメントの中で言ってます。
「利益によって評価はされるべきではない」
なんて言われちゃ、M&A仲介屋的に、
医療機関ってどう値決めすればいいの?
となります。

ご存じのように平成19年以降は
医療法人の「持分」という制度もなくなり、
それ以降に設立された医療法人に蓄積された
利益剰余金は国家の財産となります。

「利益剰余金+営業利益2〜3倍」が
M&Aでの売却価格の相場と言われる中、
医療機関は算定式の左も右もゼロとゼロです。

とは言っても、税務上会計上、
また社会通念上おおむね説明がつくなら、
前述の算定式に沿うケースも往々にしてあります。

ある意味、国家運営の中で医療機関に関しては
「継承」が想定されていないとも
解釈ができそうな気がしてきます。

そんな、ある意味社会からの借り物を
売却して個人の資産にしましょう!
みたいな広告メッセージは、
なんだかなぁと個人的に感じた
エピソードでした。

先生はいかがお感じですか?
もし思うことがございましたらお聞かせください。
来月もよろしくお願いします!

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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