HANOWAレター forDC 2024年3月号(vol.21)

こんにちは、HANOWAの新井です。
2月にご利用頂いた全国490医院の皆さま
ありがとうございます!

このお手紙は
全国のHANOWAにご興味をお持ち頂いた
およそ3,000ほどの医院全てに
お送りしています。

【令和6年 診療報酬改定】

すでにみなさま
ご覧になられていますでしょうか?

埼玉の山本達也先生が運営される
youtube番組「歯科ラジオ」の
「『令和6年 診療報酬改定』石田悟先生」回。

1時間半に及ぶ大作ですが、
まだの方は一度お目通しされるのが
おすすめだと思います。

外来患の変更に伴う
・歯科助手も含めた人件費アップ
・か強診の名称変更
・薬局との連携
・光学印象
などの実務的なところではなく
その背景にある、
保険診療の真のお客様である
保険者(=けんぽ協会etc…)の希望や、
その希望を実現せしめる中医協の思惑、
霞ヶ関文学の機微の解説など、
非常に興味深い内容でした。

(少し脱線しますが、
栄養士法第5条の5「管理栄養士は、
傷病者に対する療養のため必要な
栄養の指導を行うに当たつては、
主治の医師の指導を受けなければならない。」
ってみなさん知ってましたか?
動画内でさらっと爆弾発言をされたように
僕などは感じました。
むむ?某コンサル会社などは
歯科助手が足りない時は栄養指導の立て付けで
管理栄養士を雇いましょう!
的なセミナーを昔やってましたよね…。
あくまで医師の指導であって、
歯科医師ではないのに
歯医者で働く管理栄養士さんって…ん?)

興味深く見させてもらったのですが、
終わってから被保険者としては
少し複雑な気持ちにもなりました。

そもそもこの情報化社会の中で、
政策のPDCAサイクルに
なぜ2年もかかるんでしょうか。

また中医協が人件費を参考にしている
医療機関実態調査も、
n数が200とか300って少なすぎませんかね。

マイナンバーや保険算定情報が
一元管理されたら
もっと爆速でPDCAサイクルを回せる体制が
整うんじゃないかと思ったりします。

一方、改めて思いましたが
中医協と共に、
霞ヶ関の官僚さんたちって
本当に抜群に優秀な方たちですね。

疾病、傷病の医学的な知見を汲んだ上で、
データを参考にし、政策を考え、
どのようなインセンティブ設計を
医師/歯科医師たちに提供することで
この国の健康観を導いていくのか。

限られたリソースと情報や、
打ち手を誤った時のリスクパターンなども
膨大に出した上で、
狙いたい方向に向けて
産業を動かしていくプレッシャーは
想像がつきません
(やっぱり2年は適切なのかも知れません)。

ただ一番なんだかなぁ…と思ったのは、
官僚も中医協も国民の健康のため、
また歯科の政策立案に携わる業界団体関係者も
人材の確保などの為に
一所懸命に持ち場で頑張っているものの、
当の主役の国民自身は
何を思っているんだろうか、
全く欲求が見えて来なかったことです。

当の国民は本当に健康になりたいと
願っているのでしょうか。

動画の中では
「糖尿病になって人工透析が始まると
400万円のコストがかかる。
歯科はそれを予防出来る可能性があるから、
その分の財源を得る価値がある。」

といったニュアンスの表現がありました。

理屈は分かります。
ただ、私の理解では糖尿病は
40〜50%程度は遺伝もあるものの、
50〜60%は生活習慣で予防ができる病気です。

400万円のコストを防ぐ大義より、
好きなだけ暴飲暴食した人の為に
みんなで400万円拠出する仕組みってそもそも。
と思います。

制度設計も大事ですが、
当の国民向けのPR広報に
ビジネス最前線のプロを配置する方が
大幅にコスト削減できるんじゃないか
と思ったりします。

散文失礼しました。
国民への啓蒙啓発でも
何かできることをしたいな
と思った次第です。

今月もありがとうございました!
来月もよろしくお願いします!       

 株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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