HANOWAレター forDC 2023年11月号(vol.17)

HANOWAレター forDC 2023年11月号(vol.17)

こんにちは、HANOWAの新井です。
10月にご利用頂いた全国421医院の皆さま
ありがとうございます!

このお手紙は全国の
HANOWAにご興味をお持ち頂いた
およそ2,500ほどの医院全てにお送りしています。

財務省の「診療報酬引き下げ」方針の文書、
読みましたか?

私がこれを書いている11月6日(月)は、
タイムリーなことにXなどで医療クラスタの方々が
喧喧諤諤とやりあっているテーマがあります。

11月1日に財務省の財政分科会で話された
社会保障に関する資料
についてです。

中身としては少子化対策にまつわる予算配分に
関してでした。

私もまだ斜め読みですが、
とても興味深く拝見しました。

財務省としては
少子化対策の予算は概ねの方針として
新たな国債発行や増税ではなく、
既存の今ある予算の支出先を見直し
アロケーション(再配分)することで
人口増の政策に結びつけるべきだ。
との主張です。

その削減対象としての目玉が
「診療報酬のマイナス改定であるべきだ」
という結論を、
あの手この手で様々なエビデンスを元に
たくさんのカラフルなグラフと共に、
これでもかとボコボコにし続ける
といった内容だった為、
多くのドクターが
「これ以上俺たちを苦しめて
どうするんだー!!」
といった声を上げていました。

一通り見て私個人は思ったことですが、
現役世代の被保険者であり、
健康保険を通じて社員の保険料を
半分納める経営者として、
これにはさすがに賛成します。

ちゃんと読めば分かりますが、
勤務医や看護師の処遇改善や所得増大、
働き方改革についても言及しており、
必ずしも全ての医療人の
「所得や待遇を下げる」ことを
財務省も目的にしていないことは明らかです。

それどころか、
このコロナ禍以降病院や医療法人が
総体としてどれだけ各種補助金などを通じて
経常利益率を高め、内部留保を増やし、
異業種に比べて
いかに極めて良好な経営状況であるかを
ファクトベースでこれでもかと示しています。

医療機関の偏在化にも言及しており、
例えば診療所過密地域は1点=10円-α、
過疎地域は1点=10円+βとして
インセンティブを付与する提案や、
開業医を減らして勤務医を増やせば
更に偏在化は和らぐ、
などの言及もありました。

要は勤務ドクターや看護師など
コメディカルスタッフ達は処遇改善などで
保護をしていくものの、
開業医をもっと減らそうという方向性ですね。

「HANOWAは開業医からお金貰って
飯食ってるくせに代表のお前は
何を減らす方向に賛成してるんだ!
鬼畜が!サイコパスめ!恩知らずが!!」

って思われますでしょうか?
すみません、
それはそれ、これはこれってやつです…
僕も一児の父になっちまったんです…。

ただ先生になんと思われようと、
僕はそもそも歯科の市場規模が3兆円
という数字に納得してません。

だって3兆円って国民健康保険や健康保険から
強制徴収されたお金が
政府によって再配分された数字ってだけであって、
市井の日本国民が
「自分の歯を守りたい、良くしたい」
と願って動いた総量ではありません。

普通「市場規模」というのは
人々の欲求と紐づきますが、
日本の医療の市場規模は
欲求と紐づいていると言えるでしょうか。

先生にとっては
世知辛い資料かも知れませんが、
やることは変わらないはずです。

経営者として勝つ。
ただそれだけだと思います。

異業種の経営者は
みんな普通にやってることです。

そして王道は
保険料を如何に市場に
政治の力を通じて引っ張るか?ではなく、
いつも市井の人々を啓蒙し、
歯を守りたい、大切にしたい
という欲求を喚起して
それに応え続けることなんじゃないかな
と思ったりします。

余計な言及でしたね。
私は私でHANOWAを使う人に
より価値を届けられるよう、
お金を集めて人を集めて
今月も善く経営していきます。

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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