ハノワレター for DC 2025年6月号(vol.36)

こんにちは、ハノワの新井です。

5月にご利用頂いた
全国およそ1,000医院の皆さま
ありがとうございます!

このお手紙は全国のハノワに
ご興味をお持ち頂いた
およそ5,000ほどの医院全てにお送りしています。

令和の米騒動なんて事件が発生していますね。

私は普段お米は
ふるさと納税でしか買わないので
あまり市場価格がいくらぐらいか
詳しくありません。

日本経済がインフレしてるのは分かりますが、
お米は直近1年で2倍くらいまで
価格高騰してるだなんて話も聞きます。

ちなみにふるさと納税でお米を買えば
来年の住民税の先払いで
お米がゲットできるので、
実質年間負担2,000円ちょっとです。

おすすめです。

敵は何か?本当の課題は何か?

冒頭の話に通じますが、
課題の本質は何か?を見極めないと、
打つ手が無駄になることって
往々にして歯科医院経営でありますよね。

採用が課題と思っていたら、
実は定着が問題だった。

みたいな。

SNS上でとある米農家が言いました。
「米の値段が高いというが、
米農家の収入はもっと低くて良いと
言いたいのか!」と。

消費者たちの
「お米の値段が高い!高い!」
のコールに心中穏やかではなかったのでしょう。

同じくして、
とあるお医者さんも言いました。

「社会保険料のうち、
医療費や介護費の6割以上は人件費です。
『社会保険料が高い!!』と言われると、
お前らの給料は、もっと安くていいんだ、
ツベコベ言わずに黙って働け!と同義で、
すごく悲しくなります」と。

こちらも
「社会保険料が高すぎる!」の庶民の声に、
胸中穏やかでなかったのでしょう。

両者は、国家の統制経済によって
供給の制限、
あるいは価格決定の制限を課せられていて、
自由競争が機能していない産業同士です。

構造として通じるところがあるのでしょう。

この構造を俯瞰で見たときに共通するのが、
本来消費者と供給者は争い合う関係ではない
ということです。

悪いのはシステムであって、
消費者が供給者に対し
アンチの矛先を向けるのは無駄です。

こういった本来争うべきでない双方を争わせて
植民地支配する手法として
「デバイドアンドコンカー」
というものがあります。

イギリス等がかなり得意なものです。
侵略した土地の民族を
AとBに分けて争わせ、力を削ぎながら
自分たちはクリケットしながら
紅茶を飲んで楽しみます。

デバイドアンドコンカーを仕掛けられてる側が、
それを解除する方法は
「いや、そもそも悪いのって
イギリスじゃないか?」
とメタ認知して、団結して、
そもそも悪さをしているシステムエラーを
冷静に改善する以外に方法はありません。

経営の現場でこのメタ認知して
「そもそも課題って何だっけ?」
と問う力を見せつけてくださったのが、
すでに亡くなられた経営コンサルタントの
石原明さんでした。

彼がクライアントの経営者に対して
実際に行ったアドバイスに
「社長、格闘技を習いましょう」や
「社長、恋愛をしましょう」
というものがありました。

クライアントの経営者は
人生相談がしたかったわけでも、
石原先生自身がセラピストでもなんでもないです。

本気で悩める経営者が業績アップの相談をして、
目の前のコンサルタントから
格闘技や恋愛を勧められるのです。

で、嘘のように本当に業績が上がってしまう。

石原先生の勉強会に生前お邪魔した際に
話していらしたのが、
「常に課題解決の『扇の要』は何かを探してる」と。

いわば、本当の課題は何か?
米や社会保障の供給体制への
世間の反応のように、
本質でないところに
リソースを割いているヒマは、
忙しいクリニック経営者の先生たちには
ないはずです。

目の前の現実に振り回されず、
本当の課題は何か?
本当の敵は誰か?
惑わされることなく、
人生の有限のリソースを適切に、
医院経営の本質部分に対して
配分したいものですね。

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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