なぜか仕事の疲れが抜けない…歯科医療従事者の負担は患者さん対応だけじゃない

最近、ずっと疲れている気がする。

仕事が終わって家に帰ると何もしたくない。
休日も寝て終わる。

休んでいるはずなのに、
また月曜日になる頃には疲れている。

歯科医療従事者のなかには、
こうした悩みを抱えている人も
少なくありません。

そして多くの場合、その原因を
「患者さん対応が大変だから」
「忙しすぎるから」
「人数が足りないから」
だと考えています。

もちろん、
それもひとつの要因かもしれません。

しかし実際には、
患者さんの対応そのものよりも、
もっと見えにくい部分で
エネルギーを使っているケースがある
のです。

それは気遣いです。

歯科医院の仕事は、
目に見える業務だけで成り立っているわけでは
ありません。

見えない部分ほど、
知らないうちに
人を疲れさせることがあります。

「なぜか疲れが抜けない」

その正体は、
仕事量だけではないのかもしれません

目次

疲れの原因は「見えない気遣い」かも?

歯科医院で働いていると、
一日中さまざまな人と関わります。

それは患者さんだけではありません。

  • 院長
  • 歯科医師
  • 歯科衛生士
  • 歯科助手
  • 受付スタッフ
  • 歯科技工所

など、
多くの人と関わり合いながら
仕事をしています。

例えば、
こんなことはないでしょうか。

「今忙しそうだから話しかけるのをやめよう」

「機嫌が悪そうだから今は避けよう」

「空気が悪くならないように言い方を考えよう」

「患者さんが不安にならないように笑顔でいよう」

1つひとつは小さなことです。

ただ、この小さなことが一日中続きます。

処置件数や診療時間は数字になりますが、
空気を読んだ回数は数字になりません

だから本人も気づきにくいのです。

身体的にはそこまで動いていなくても、
家に帰る頃にはぐったりしている。

それは、
頭と感情がずっと働いていたからかもしれません

気遣いできる人ほど、自分の限界に気づきにくい

少し意外かもしれませんが、
疲れやすいのは仕事が苦手な人とは限りません。

むしろ逆です。

周囲への気配りができる人ほど、
知らないうちに消耗していることがあります。

なぜなら、
気遣いが当たり前になっているからです。

例えば、

  • 患者さんの表情を見て声のトーンを変える
  • スタッフ同士が気まずくならないように間に入る
  • 忙しい人を見て先回りする

こうしたことが自然にできる人がいます。

周囲から見ると
「気が利く人」「仕事ができる人」
と評価されるでしょう。

しかし

「みんなやっていることだから」

「自分がやれば早いから」

「私が我慢すればいいから」

そういう小さな我慢が積み重なることで、
本人は苦しくなっていくのです。

最初は問題ありません。
ただ、半年、1年と続くと、
少しずつ疲れが蓄積していきます。

そしてある日
もう無理かもしれない
という状態になってしまうのです。

まるで、
突然限界が来たように見えますが、
実際には突然ではありません。

小さな負担が
ずっと積み重なっていただけなのです。

仕事内容ではなく『環境』が疲れを作っていることもある

疲れていると、
自分の能力不足を疑ってしまう人もいます。

「自分が遅いから」

「自分が弱いから」

「もっと頑張らないと」

そう考えてしまうのです。

ただ、本当にそうでしょうか。

例えば、同じ人が別の歯科医院で働いたら
「前より楽になった」
「前より働きやすい」
と感じることがあります。

仕事内容は大きく変わっていないのに
負担が減ったように感じるのはなぜか。

それは、
今までの疲れの原因が
仕事内容ではなく環境だったから
です。

  • 質問しやすい空気がある
  • スタッフ同士でフォローし合える
  • ミスを責める文化がない
  • 院長とのコミュニケーションが取りやすい

こうした違いは想像以上に大きいものです。

仕事は同じでも、
環境が違えば疲れ方は変わります。

だから
「疲れている=自分が悪い」
とは限らないのです。

おわりに

歯科医院の仕事は技術職であると同時に、
人と関わる仕事でもあります。

そして人と関わる仕事は、目に見えない消耗を生みます。

だからこそ大切なのは、「自分が弱いのか」
ではなく、「自分は何に疲れているのか」を考えることです。

仕事内容ではなく環境。
仕事量ではなく気遣い。

そこに原因があるなら、解決方法も変わってきます。

もし今、「何だかずっと疲れている」
と感じているなら、
一度疲れの正体を整理してみることも
大切かもしれません。

働く環境や関わる人が変わるだけで、
同じ仕事でも驚くほど
気持ちが軽くなることもあります。

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