

毎日忙しく働いているのに
成長している気がしない…
そう感じたことはないでしょうか。
歯科医院には毎日多くの患者さんが来院するため、
診療補助や予防処置、説明業務、片付けなど、
やることは次々にあります。
新人の頃は覚えることばかりで、
一日が終わる頃には頭も身体もいっぱいになります。
それでも数年経てば、
経験も増えて仕事に慣れていくものです。
しかし…
仕事は前よりできるようになっているはずなのに、
自信がない。
自分は本当に成長できているのだろうか?
そんな不安を感じる人も少なくありません。
実はがんばっている人ほど、
この感覚に陥ることがあります。
その背景には、
「作業化」という状態が隠れているかもしれません。
毎日忙しく働いているのに不安になる理由
多くの人は、
忙しければ忙しいほど
その分だけ成長していると感じます。
しかし、
忙しいことと成長していることは同じではありません。
たとえば歯科衛生士であれば、
患者さんへの声掛け、スケーリング、説明など、
最初は1つひとつ考えながら行います。
ところが慣れてくると、流れを体が覚えて
次に何をするか考えなくても行動できるようになります。
もちろんこれは悪いことではなく、
仕事ができるようになっている証拠です。
ただ、それと同時に考えることが少なくなり、
仕事が作業化してしまうのが問題なのです。
次の行動については考えていても、
「なぜこの説明をするのか」
「患者さんは何を感じているか」
「もっと良い方法はあるか」
こうした思考は減っていきます。
仕事をこなしている感覚はあるのに、
成長している実感がないのは、このためです。
経験年数と成長スピードは別もの
「3年経験しています」
こう聞くと、
多くの人は経験豊富なイメージを持ちます。
ただ、実際には同じ3年でも大きな差があります。
たとえば、
「ただ3年間続けただけの人」と、
「毎日振り返りながら3年間積み上げた人」は
同じではありません。
差になるのは経験年数ではなく、
考えた回数です。
たとえば患者さんが不安そうな顔をしていたとします。
そこで、「今日は機嫌が悪かったのかな」
で終わる人もいます。
一方で、
「説明の仕方が分かりづらかったのかもしれない」
「言葉の選び方を変えた方が良かったかもしれない」
と考える人もいます。
こうした小さな積み重ねが、
数か月後、数年後には大きな差になるのです。
環境を変えると、自分の現在地が見えることもある
もうひとつ、見落としやすいことがあります。
それは「基準」です。
同じ歯科医院に長く勤めていると、
その環境が当たり前になります。
比較対象がないと、
自分ができていることが見えなくなったり、
逆に自分に自信がなくなったりするのです。
実際、
別の歯科医院に転職したりスポット勤務をしたりすることで、
「自分って意外とできていたんだ」と気づく人もいます。
あるいは、「もっとこういうやり方もあるんだ」と
視野が広がる人もいます。
比較対象を持つことで、
自分の現在地が見えやすくなるでしょう。
成長が止まったのではなく、成長を感じる機会が減っているだけかもしれない
「成長していない気がする」
そう感じると、
自分に問題があると思ってしまう人もいます。
でも実際には、
成長が止まっているわけではなく、
成長を感じる機会が減っているだけなのかもしれません。
毎日同じ環境で、同じ流れで、同じ仕事をしていると、
変化は見えにくくなります。
だからこそ、
ときには違う環境や働き方を知ることが大切です。
違う景色を見ることで、
自分では気づかなかった
強みや可能性が見えてくることがあります。
「今のままでいいのかな」
そう感じたときは、自分を責める前に、
一度視点を変えてみるのもひとつの方法かもしれません。





