「また今日も怒鳴られた」
「私の何がいけないの?」
「これって、もしかしてパワハラ?」
「これってパワハラかも…」と思う一方
「気にしすぎかな」「自分が悪いのかな」と
自分を責めてしまう気持ちもある。
そのループは、
本当につらいですよね。
この小さな違和感は、
あなたの心が出しているサインかもしれません。
本記事では、
「パワハラかも」と感じた歯科医療従事者が、
まず取るべき行動を具体的にお伝えします。
パワハラとは何か
以下の3つの要素をすべて満たすもの
- 優越的な関係に基づいて
(優位性を背景に)行われること - 業務の適正な範囲を超えて
行われること - 身体的若しくは
精神的な苦痛を与えること、
又は就業環境を害すること
歯科医院でよく聞かれるのが、
- 先輩スタッフによる圧力
- 院長からスタッフへの心ない扱い
といった悩みです。
- 患者さんの前で怒鳴られたり、
恥をかかされる - ミスでもないことを
執拗に責められる - 挨拶を無視される
- 孤立させられる
- 「辞めればいい」「使えない」など
人格を否定する言葉を浴びせられる - 業務とは無関係な
雑用ばかりを押しつけられる
「これくらい我慢しなきゃ」
と思っている方も多いですが、
当てはまるものがあれば、
パワハラの可能性があります。
パワハラへの対処の第一歩は『記録』
パワハラへの対処でまず大切なのは、
記録を残すことです。
パワハラは「言った・言わない」の
水掛け論になりやすく、
後から証明しようとしても
難しいのが現実です。
その場で何も言えなくても、
記録があれば後から役立ちます。
記録に残すべき4つの情報
- 日時
- 場所
- 内容
- その場にいた人物
この4点を、
できるだけその日のうちに
メモしておきましょう。
書き方はシンプルで大丈夫です。
20XX年◯月◯日午後3時ごろ、
診療室にて。
患者さんの前で院長に
「何回言ったらわかるの」と
大声で怒鳴られた。
スタッフ〇〇さんも近くにいた。
記録するのは職場のPCや共有ツールではなく、
プライベートのスマホのメモアプリがおすすめです。
LINEで自分へメッセージを送っておくのも
手軽にメモを残せる方法のひとつです。
音声・画像記録を活用する場合の注意点
録音などの記録は、
相談や法的対応の際に
裏づけとして活用できます。
ただし、
使い方を誤るとトラブルになるため、
以下の点に注意が必要です。
- SNSなどへの無断公開はしない
- 録音データを無断で
インターネットに公開すると、
名誉毀損として
法的責任を問われる可能性があります。
- 録音データを無断で
- 就業規則を確認する
- 職場が「無断録音禁止」を
定めている場合、
懲戒処分の対象となる
可能性があります。
ただし、パワハラなどの
違法行為を立証する目的であれば、
解雇などの重い処分が、
状況によっては無効と判断される
ケースもあります。
- 職場が「無断録音禁止」を
- 相手を意図的に挑発しない
- わざと怒らせて
発言を引き出すような録音は、
証拠としての価値を
否定されることがあります。
- わざと怒らせて
記録が集まったら、次のステップへ
① 職場内の信頼できる人に相談する
身近な信頼できる人に
相談してみましょう。
共感が得られれば
「自分だけじゃなかった」とわかり、
気持ちがだいぶ楽になります。
ただし、
歯科院長と親しい人への相談は、
かえって状況を悪化させることもあるので
注意が必要です。
② 外部の相談窓口を活用する
外部の相談窓口を活用し
パワハラについて相談することで、
状況を客観的に整理できます。
- 労働基準監督署
- 労働条件の違反や
違法行為について相談できる
- 労働条件の違反や
- 都道府県労働局 総合労働相談コーナー
- パワハラを含む職場トラブルの
無料相談窓口
- パワハラを含む職場トラブルの
- 弁護士
- 法的対応を検討したい場合の
専門家相談
- 法的対応を検討したい場合の
③ 転職を選ぶことも、立派な選択肢
自分を守るために大切なのは、
記録を残すことや相談だけではありません。
職場を離れるのも、
立派な選択肢のひとつです。
「慣れた職場だから」
「転職先でも同じだったら」
という不安は自然な感情ですが、
心身が消耗した状態で
無理に続けることが正解とは限りません。
歯科医療従事者は求人が比較的多く、
転職の選択肢も広がりやすい傾向にあります。
今の職場だけが、
あなたの居場所ではないはずです。
まずは記録することから始めよう
どんな行動を選ぶにしても、
記録があることで選択肢は大きく広がります。
今すぐ転職しなくていい。
声を上げなくていい。
まずは起きたことをメモするだけで十分です。
「もしかしてパワハラかも」という感覚は、
大切にしてください。
あなたの働く環境が、
一日でも早く良くなることを願っています。





