デジタル化する歯科医療の現場|これから必要になる歯科衛生士のスキルとは?

歯科医院で年々進んでいるのが
デジタル化です。

さらにAI技術も進化し、
デジタルとAIは
歯科医療の現場でこれからさらに
欠かせない存在
になっていくでしょう。

そこで今回は
デジタル化とAI化によって
歯科衛生士に必要なスキルは
どのように変わっていくのか
を、
推測ではありますが
お伝えしたいと思います。

目次

歯科医療の現場はどう変わっていくのか?

歯科医療はこれからデジタル化へ
移行していきます。

歯科医療におけるデジタル化は、
治療の質を根本的に変える可能性
持っています。

デジタル化が中心となる技術には、
CAD/CAM技術、
3Dプリンティング、
デジタルX線などがあります。

参考:J-STAGE

このようなデジタル技術の進化で
期待できるのは
治療期間の短縮です。

手作業が少なくなり
今後は自費治療も
提供しやすくなっていく可能性

あります。

また、AIによって
画像解析や、診断の精度も
向上することでしょう。

デジタルやAI技術は
歯科医師の判断を補完するツールとして
重要になっていきます。

患者教育とコミュニケーションスキルの重要性

デジタル化は
業務の精度UPや時間短縮に
大きく貢献してくれます。

このように人を介さずに
回っていくようになると、
逆に「人」が重要になっていく
はずです。

これから重要になるのは…
  • 患者さんの話を興味関心を持って聴くこと
  • 歯科医師やスタッフ同士の連携
  • 患者さんの包括的なケアに貢献するための
    コミュニケーション
  • 他の医療専門家との連携

総合的な口腔健康管理や
疾患予防に対するアプローチとして
多職種連携」が必要に
なっていくでしょう。

参考:厚生労働省

総合的なケアの提供

口腔の健康は
全身の健康と密接に関連しています。

たとえば、
歯周病は心臓病や糖尿病など
ほかの全身疾患と
関連があることが知られています。

これからの歯科衛生士に
求められるのは、
口腔健康管理を通じた
全身疾患のリスク管理
です。

歯科衛生士の
知識やスキルを使って
総合的なケアを提供することが
期待されています。

患者教育の強化

超高齢化社会を迎えていく日本では、
8020運動などをはじめ、
患者さんやその家族に対する
口腔衛生に関する教育活動が
より必要となってくる
でしょう。

すでに
予防歯科を重視している
歯科医院は多くなっていて、
今後はよりその動きが
メインになっていきます。

正しいブラッシング方法、
食事と口腔健康の関係、
禁煙指導なども
予防歯科に含まれます。

患者さんの自己管理能力を高めるため、
歯科衛生士には
患者さんを教育する
スキルが求められます。

定期的なフォローに必要なコミュニケーション

定期的なメインテナンスを行うのが
予防歯科の重要なポイントです。

定期的なメインテナンスで
早期に異常を発見できれば、
必要に応じて適切な治療へと
つなげられます。

その際に必要なのが、
患者さんの健康状態やライフスタイルの変化に応じた
アドバイスを行うための
コミュニケーション
です。

患者さんとの
「適切な」コミュニケーションを
とっていくことは
患者さんの健康につながります。

歯科医療だけではない患者さんの健康への貢献

糖尿病患者や心臓病患者など、
慢性病を持つ患者さんの口腔ケア
今以上に重要になっていくでしょう。

健康状態の改善のために、
歯科衛生士はこれらの患者さんに対して、
特に注意深い口腔ケアと教育を提供することが
求められます。

そのためには
歯科医療だけではない医療知識も
必要になってくる
と考えられます。

このように、
歯科という観点だけではなく、
患者さんの健康への貢献も
歯科衛生士が担っていくことになるのです。

適切な医療を提供するために必要な「聴く力」

コミュニケーションスキルを高めて、
患者さんが本当に必要としている
適切な医療を提供するためには、
聴く力」を養っていく必要があります。

患者教育も、多職種連携も、
聴く力がないと成立できません。

話を正しく聴くことは
簡単なようでとても難しく、
多くの人は、
相手の話を正しく聴けていません。

  • 患者さんが何を考えているのか
  • どんな治療を求めているのか

それらをあらかじめ聴いておくことが大切です。

後から説明するのと、
患者さんが求めていることを
十分理解した上で治療を進めていくのでは
大きく印象が異なります。

正しく聴くことでクレームを回避し
患者さんが納得できる医療を
提供できるようになるでしょう。

このように、
これからの歯科衛生士には、
デジタル化に伴いより、
患者さん目線での
「つながり」が重視されていく
のではないかと
思います。

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