ハノワレター 2024年5月号(vol.50)

パートナーのあなたへ。
先月もお仕事お疲れ様でした!

今日は5月21日(火)。
北新地のオフィスからこのお手紙を
書いています。

初めての方にご挨拶すると、
このお手紙は毎月25日
(ハノワの代行給与振込日)
前後をめがけて、
パートナーさんにお送りしています。

基本的には先月ハノワをご利用頂いた
全国952名のパートナーさんはもとより、
一度でもハノワにログイン
してくださった方には原則送付しています。

先日わたくし、ハノワラジオで
「エレベーターの角で『開』押してる人
あれなんなん?」と余談で話しました。

言葉足らずだったことを
補足させてくださいm(_ _ )m。

いいんですよ。別に。
『開』押して周りの人を先にどうぞ、
って言える人、優しいじゃないですか。

ただ私が指摘したいのは、
『開』を押す優しい自分に酔いながら、
その余分な贅肉で
ドアの半分を塞いでいる人に言いたい。
先に絞れ。

あるいは、先に出てから、
進路を邪魔しないように腕だけ伸ばして
ドアのカクンカクンするやつを抑えるのも
いいと思います。

私もよくそれをやります。

なんででしょうね。
多分子どもが生まれてからなのか、
エレベーターの出入り口は特に
以前よりもベビーカーと車椅子の方たちの
神聖な動線と思うようになった気がします。

ついでに言うとベビーカーを押しながら
デパートの上の階に行きたい際、
明らかにエスカレーターで移動できそうな
若者たちで一杯になっているエレベーターを
何度も見送る時、
映画『セッション』のフレッチャー教授みたいに
1人ずつビンタして
「ファッキンエスカレーター使えやァッッ!」
と叫びたくなります。

ただその時いつも
自分の人としての卑小さを感じます。

必ずしも若いからといって
皆健常者であるとは限りません。

人を見た目で判断してはいけない
といくら習っても、
アンコンシャスバイアスを自覚するのは
難しいなといつも思います。

【買い手が独占する市場で
何にやりがいを見出すのか?】

今年読んだ漫画で一番の当たりが、
ヤンマガの「王の病室」という作品です。

3巻で本当にスッキリ日本の医療の問題が
描かれていて、
先日ハノワ社内メンバーにも
オススメしました。

舞台は二次救急病院の総合内科。
研修医の赤木と先輩や患者との
問答形式で進みます。

終盤は特に今のあらいの課題認識に
近い描写がありました。

日本の医療という市場は、
売り手による独占ではなく、
買い手による独占がなされている状態なのだと。

例えば
GoogleやAmazonには独占禁止法の疑いがある。
といったニュースを見ると
多少はイメージがつくと思います。

売り手が市場を独占すると、
価格決定の自由を握ってしまい、
消費者の選択肢が奪われ、
適切な市場を形成できなくなる。

なので、政府としては
いくつかの企業が競争し合って、
互いに牽制し合う方が健全な経済を回せる、と。

一方、買い手による独占とは、
日本国民全員が
「この価格じゃないと私たちは買いませんよー!」
と医療人に向かって
国民総動員の一律買い叩きを行う行為です。

露悪的な表現に見えますか?
しかし現実とどう違うのでしょう。

この市場にいる人たちは
何を心の拠り所にして
スキルアップに励めばいいのでしょう。

「この価格でしか買いませんよー!」
と宣言されながら、
それでいて世界最高水準の医療を
お届けする日本の医療人。

この現状に違和感を覚え、
もし個人単位で具体的な行動に移すのであれば、
やれることは医療業界から出ることしか
ないんじゃないかなと思います。

逃げるってやつです。
いいと思います。
ボイコットもストライキも、
よその国ではざらにあります。

逃げるのもれっきとした不信任投票の形です。

問題は政府やオカミにあるのではなく、
日本人一人一人の勇気の問題なんだろうな
と思います。

なんか言いっぱなしですが
(エレベーターで紙面使いすぎた!)
今月はこんな感じです!
来月もどうぞよろしくお願いします。

株式会社HANOWA 代表取締役 新井翔平

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