注意するとすぐ泣いてしまうスタッフへの向き合い方|歯科医療従事者に対する指導のポイント

注意するたびに涙が出てしまう
そんなスタッフに対して、
どう接すればいいか悩んでいる方は
多いのではないでしょうか。

何度も同じミスをするスタッフへの
対応で悩んでいます。

ミスをするたび時間をつくって説明し、
「次はこうしようね」と伝えてきました。

でも、少し注意しただけで
すぐに泣いてしまう
ので困っています。

泣いてしまうと話が止まってしまい、
結局ミスの原因まで踏み込めないまま
終わってしまい、
また同じミスが起きる、という繰り返し


院長からは
「ちゃんと指導してほしい」
と言われるのですが、
指導しようとすると泣いてしまうので、
どうすればいいのかわからないんです。

今回は、
すぐに泣いてしまうスタッフへの対応に
疲弊しているあなたのために、
向き合い方や指導のポイントをお話しします。

目次

そもそも、なぜ泣いてしまうのか

涙の理由はひとつではありません。

本当に傷ついている、
悔しさが溢れている、
緊張で涙が出やすい、
無意識の自己防衛として涙が出ているなど、
さまざまなケースが考えられます。

「繊細なんだ」「甘えているんだ」
と決めつけないことが大切
です。

同時に、「泣くのだから仕方ない」
で終わらせないことも同じくらい大切
です。

問題は、涙ではなく指導が止まること

泣くこと自体が問題なのではありません。

問題は、涙が出た瞬間に
指導が中断してしまうことです。

泣かれると、どう感じるでしょうか。

怖い、というより
また面倒なことになった
という感覚に近いかもしれません。

空気が止まる、
周囲が気を遣う、
患者さんの前では指導できない、
後でフォローもしなければならない——

そうした負担が重なると、
心のどこかで「今日はもういいか」
と思ってしまうのは自然なことです。

しかし毎回「次から気をつけてね」
で終わらせてしまうと、
その場は収まっても

  • 何がいけなかったのか
  • どう直すのか
  • どこまでが基準なのか

が、あいまいになってしまいます。

改善点がわからないままだと、
同じミスを繰り返してしまうことに。

そして再び時間をつくって指導をしても、
また泣かれて「次は気をつけてね」
で終わらせてしまったら、
振り出しに戻ってしまいます。

このループこそが、
現場を消耗させてしまうのです。

感情は受け止めつつ、話のテーマは動かさない

泣いている相手の感情を
否定する必要はありません。

感情を受け止めつつ、
テーマを手放さないことが重要なのです。

たとえば
「私、向いていないのかもしれません…」
と泣き始めたとき、
「そんなことないよ」と返してしまうと
本題に戻れなくなります。

こういった場合は、
次のように声をかけてみてください。

向いているかどうかは、
今は置いておこう。

今日の話は、
ダブルチェックが抜けたことだよね。
そこを一緒に整理しよう。

そして一言添えます。

泣いてもいいよ。
でも話は続けるね。

これは冷たい対応ではありません。

泣いても話が終わらないという経験を
繰り返すことで、
「泣けば場が終わる」という
無意識のパターンが薄れていきます

涙に揺さぶられず、
淡々とテーマに戻すこと。

それが、
長期的にスタッフ自身のためにもなります。

板挟みの間で揺れているのは、ちゃんと向き合っているから

院長からは指導を求められる。
でも、泣かれると踏み込めない。

板挟みになって揺れているのは、
あなたが無責任だからではありません。

ちゃんと向き合おうとしているから、
揺れる
のです。

怒りたいわけでも、
突き放したいわけでもない。

ただ、スタッフに成長してほしい。
職場がちゃんと機能してほしい——

その気持ちがあるから、
悩むのだと思います。

おわりに

泣くことは悪いことではありません。

感情が出ることを
否定する必要もありません。

ただ、泣いた瞬間に指導が終わる、
という習慣だけは変える必要があります。

  • 何が問題だったのか
  • どうすれば防げるのか
  • 次に何を変えるのか

そこまで話しきること。

それができると、
泣けば終わる」から
泣いても進む」に変わります。

これは厳しさではなく、
基準を守ることです。

そして基準が守られている職場のほうが、
結果的にスタッフ全員にとって
働きやすくなります

「どう扱えばいいかわからない」

その答えは、涙の理由を探すことではなく、
止めないと決めること
です。

まずはそこから始めてみてください。

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