先輩に「これ、前にも説明したよね?」
と言われ、うまく言葉を返せなかった。
患者さんへの説明も、
自分だけがスムーズにできない気がする。
仕事終わりの電車で、
今日の失敗を何度も思い返してしまう。


私、
そもそもこの仕事に
向いていないのかもしれない。
歯科医院で働くなかで、
そう感じたことがある方は
少なくないのではないでしょうか。
この記事では、
「向いていない」と感じてしまう背景にある
考え方のクセと、
捉え方を変える方法を紹介します。
読み終える頃には、
今の悩みをどう整理し、
次の一歩をどう考えればいいかが
見えてくるはずです。
仕事がうまくいかないとき、何がつらいのか
仕事がうまくいかないと、
人はすぐに「向いている・向いていない」
という話にしてしまいがちです。
けれど、本当につらいのは、
仕事ができないことそのものではないのかも
しれません。
「自分はダメな人間なんじゃないか」
と思ってしまうこと。
こちらのほうが、
実はずっと苦しいのではないでしょうか。
- ミスをした
- 説明がうまくできなかった
- 仕事が遅かった
本来はただそれだけの出来事です。
けれど、
疲れていたり自信をなくしていたりすると、
「仕事がうまくできなかった」が
「私は仕事ができない」に変わり、
やがて「私はダメだ」に変わっていきます。
そして最後には
「向いていないから辞めたほうがいい」
という結論にたどり着いてしまう。
ここには、実はかなり大きな飛躍があります。
『苦手なことがある=向いていない』ではない
たとえば、
次のようなことに心当たりはないでしょうか。
- 患者さんと話すのが苦手
- 仕事を覚えるのに時間がかかる
- スピードを求められると焦ってしまう
- 細かな作業が苦手
- 一度に複数の指示を受けると混乱する
これらは、あなたの苦手な部分かもしれません。
しかし、
苦手なことがある=その仕事に向いていない、
ということではありません。
歯科医院ごとに働き方は大きく異なる
歯科医院と一口に言っても、
働き方はさまざまです。
- 一日に多くの患者さんを診る歯科医院
- 一人ひとりに時間をかける歯科医院
- 予防歯科を中心とした歯科医院
- 訪問診療を中心とした歯科医院
- 患者さんとの会話を重視する歯科医院
- 効率やスピードを重視する歯科医院
同じ人でも、環境が変わるだけで
驚くほど働きやすくなることがあります。
つまり、
今の職場で評価されている一部分だけを見て、
自分自身の価値まで決めてしまう必要は
ないのです。
向いている仕事を探す前に
自分の特徴を知る
「この仕事に向いているのかな」と悩んだとき、
すぐに答えを出そうとしなくても大丈夫です。
それよりも、次のような視点で
自分を見つめてみてください。
- 何をしているときにつらいと感じるか
- 反対に、どんなときなら自然にできるか
- 患者さんとじっくり話すことは好きか
- コツコツ覚えることは得意か
- 誰かをサポートする役割が好きか
- 自分で判断して動くほうが好きか
一つずつ見ていくと、
「向いていない」という漠然とした言葉が、
少しずつ具体的になっていきます。
具体的になれば、
対処できることも増えます。
- 技術が不足している
練習で身につけられる - 知識が不足している
学ぶことで補える - 経験不足
時間が解決してくれる - 環境が合わない
場所を変えてみる
自分にとって働きやすい場所とは
「この仕事、向いていないのかも」
と思うほど悩むのは、
それだけ今の仕事に一生懸命に
向き合ってきた証でもあります。
どうでもいい仕事であれば、
できなかったことを家に帰ってまで思い出したり、
先輩と自分を比べて落ち込んだり、
「もっとできるようになりたい」と
悩んだりはしないはずです。
- 今の職場でうまくできないことがある
- 周りと比べて自信をなくしている
- 思うように成長できていない
そんな状態が続けば、
「向いていないのかな」と感じてしまうのも
自然なことです。
もしかするとあなたは、
「私はこの仕事に向いているのか」
という答えを知りたいのではなく、
このまま頑張っていて
大丈夫なのか、という不安を抱えている
のかもしれません。
今うまくできていないことだけで、
これから先の自分まで決めてしまう必要は
ありません。
仕事を続けるなかで、
さまざまなことがわかってくるはずです。
- 自分の得意なこと
- 自分が苦手なこと
- どんな人と働きやすいか、
- どんな環境なら安心して力を発揮できるか
そうやって自分のことを理解することで
『自分が心地よく働ける場所』が
明確になるでしょう。
まとめ
もし今、
「この仕事が向いていないかもしれない」
と感じているなら、
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
まずは
「私は何がつらかったんだろう」
反対に、
「楽しいと感じたときはあったかな」
と、自分の気持ちをひとつずつ
確かめてみてください。
そのなかに、
これからどんな働き方を選べばいいのか、
というヒントがきっと隠れているはずです。





