朝、歯科医院へ向かう道で、
「今日はどんな一日になるだろう」
と考えることはありませんか。
患者さんの予約状況や治療内容を
思い浮かべる人もいれば、
「今日は忙しそうだな」
と気合いを入れる人もいるでしょう。
その一方で、
「今日は院長の機嫌はどうだろう」
「先輩、怒っていないかな」
と、人の顔色を気にしながら
出勤している人も少なくありません。
もし、それが毎日のように続いているとしたら、
本来仕事で使うべきエネルギーが、
別のところに向いてしまっているのかもしれません。
歯科医院は『空気』が伝わりやすい職場
歯科医院は
少人数で運営されていることが多く、
一人ひとりの距離が近い職場です。
そのため、
誰かひとりの表情や言葉、態度が
歯科医院全体の雰囲気に影響を与えます。
- 院長が忙しそうにしている
- ベテランスタッフが無口になっている
- 誰かがイライラしているように見える
そんな空気を感じて、
「今は話しかけない方がいいかな」
「質問は後にしよう」
と考えてしまった経験はありませんか?
もちろん、誰にでも余裕がない日はあります。
患者さんの来院が多い日もあれば、
思うように診療が進まない日もあるでしょう。
しかし、
その「話しかけづらい空気」が日常になってしまうと、
少しずつスタッフ間のコミュニケーションは
減っていってしまいます。
人の機嫌を気にすることが仕事になっていませんか?
本来、
歯科医療従事者の仕事は、
患者さんのために力を発揮することです。
治療の準備をしたり、
患者さんに安心してもらえるよう声をかけたり、
チームで協力して診療を支えたりすることが仕事の中心です。
それなのに、
「今日は誰に何を言われるだろう」
「このタイミングで聞いても大丈夫かな」
と考える時間が増えてしまうと、
仕事への集中力も少しずつ削られていきます。
- 質問したいことがあっても我慢する
- 確認したいことがあっても後回しにする
その小さな確認不足がミスにつながるかもしれません。
つまり、「空気を読むこと」が増えるほど、
患者さんへ向けるべき意識が減ってしまう可能性があるのです。
『機嫌』と『雰囲気』は違います
誰でも忙しい日もあれば、疲れている日もあります。
忙しそうにしていたり、無口になっていたりする人を見ると、
つい「機嫌が悪いのかもしれない」と感じてしまいます。
たとえば
「忙しそうだとわかっているけれど、急用で声をかけた」
というとき
| Aさん | 「今少し立て込んでいるから、 あとで一緒に確認しようね」 |
|---|---|
| Bさん | 「今忙しいんだけど。 見てわからない?」 |
Aさんのように答えてもらえたら、
また後から話をしようと思えますよね。
しかしBさんのように
冷たい対応をされたりすると、
「自分は話しかけてはいけないのかな」
と、必要以上にネガティブに
受け止めてしまうかもしれません。
このように、
同じ状況でも必ずしも機嫌が悪いわけではないのです。
冷たい対応から自分を守るために、
声をかけるときに見るべきは目の前の人の機嫌ではなく、
安心して話しかけられる雰囲気があるかどうかなのです。
働きやすい職場とは、安心して相談できる職場
給与や休日ももちろん大切ですが、
毎日働く場所だからこそ、
「安心して相談できるか」はとても重要です。
- 分からないことを聞ける
- 失敗したときに相談できる
- 忙しいなかでも、お互いを気遣える
そんな職場なら、自然とチームワークが生まれます。
逆に、誰も本音を言えず空気ばかり読んでいる職場では、
小さなストレスが積み重なり、
「仕事は好きなのに、この職場はつらい」
と感じてしまうでしょう。
環境を変えることは、後ろ向きな選択ではありません
責任感が強い人ほど、
「自分が我慢すればいい」「どこの職場も同じだろう」
と考えがちです。
しかし、本当にそうでしょうか。
歯科医院によって雰囲気は大きく異なります。
スタッフ同士が自然に声を掛け合っている歯科医院もあれば、
忙しくても質問しやすい空気を大切にしている歯科医院もあります。
実際に複数の歯科医院で働いてみることで、
「こういう職場もあるんだ」と気付く人も少なくありません。
今いる環境だけが、すべてではないのです。
自分らしく働ける場所は、きっとあります
毎朝、「今日は誰が機嫌悪いんだろう」
と考えながら出勤することが当たり前になっているなら、
一度立ち止まって考えてみてください。
本来、仕事とは人の顔色をうかがうことではなく、
自分の力を発揮し、患者さんのために働くことのはずです。
自分らしく働ける環境は、ひとつとは限りません。
ハノワでは、スポット勤務を通じて
さまざまな歯科医院で働く経験ができます。
「今の職場しか知らない」という状態から
一歩踏み出してみることで、
自分に合った職場や働き方が見えてくるかもしれません。
働く環境を知ることは、
自分自身を大切にすることにもつながります。
毎日を気持ちよく働くために、
環境を変えてみるという選択肢にも
目を向けてみてはいかがでしょうか。





