新米歯科衛生士や、
コミュニケーションが苦手な
歯科衛生士の中には
「患者さんへ説明するのが難しい」
という悩みを抱えている人は
少なくありません。
治療の説明が下手で
なかなかうまく伝わらずに、
先輩やドクターに怒られてしまう。
説明が伝わらずに、
後で患者さんから聞いていない！
と怒られてしまう。
説明に時間がかかって、
患者さんがイライラしているのが伝わって、
余計に話せなくなってしまう。
コミュニケーションがうまくできる本とか読んでみたけどイマイチ上達もしない。
毎日、先輩にもできてないと言われて落ち込んでしまう……
どうすれば説明がうまくいくのかわからない。
患者さんと毎日接するので、
治療の説明などは必ずあることですよね。
毎日あるからこそなんとかしたい、
怒られたくない、
と思うことは当然ですが、
なかなか上手にできないままだと
辞めたくなってしまうこともあると思います。
経験が浅いからといって
患者さんは待ってはくれません。
では、
どうすれば経験が浅くても
うまく説明することができるのでしょうか？
説明を上手にするためには、治療の知識をどれだけ理解しているか？が重要です！
相手に伝わるように説明するために
一番重要なことは、
コミュニケーション方法などではなく、
まずは、知識の習得です。
わかりやすく、
相手が理解できるように説明するには、
知識を自分の言葉で噛み砕いて伝える
必要があります。
そのために、
まずは知識を理解することから始めましょう。
決して、
話し方や伝え方を向上させればいい
というわけではありません。
特に医療は、
患者さんが知らない言葉が多いため、
そのまま話をしても
伝わらないことがあります。
ですので、
説明しないといけない内容を
こと細かく話せるようになるまで、
自分が思っている10倍くらいの
理解を深めましょう。
業務をこなしているうちに得られる
知識もありますが、
その知識をわかりやすく伝えられるように
自分自身が理解を深める必要があります。
ですので、
伝えるのが下手と感じている方は、
しっかり知識を勉強することが
最初のステップです。
といっても、毎日忙しい中
勉強していくことは大変ですよね。
ここからは
新米やコミュニケーションが苦手な方に
こっそり教える
「伝わりやすい話し方」を
ご紹介します。
患者さんに治療の説明をわかりやすく伝えるための方法
相手に伝わりやすく説明するためには、
何をするのかを先に伝えるとわかりやすいです。
つまり、先に伝えるのは、
「結論」から。
治療の内容を先に伝えていくのでは
よくわからなくなるので、先に
こんな治療をします！
と結論から伝えることで
理解されやすくなります。
そのために役立つのが
「PREP法」です。
結論・理由・具体例・結論の流れで伝える
文章構成方法の一つ。
- Point（結論・要点）
- Reason（理由）
- Example（事例・具体例）
- Point（結論・要点）
の略。
PREP法を
患者さんへの説明に
当てはめると
このようになります。
- どんな治療を行うのか（結論）
- なぜその治療が必要なのか（理由）
- その治療で得られるメリットの具体例（具体例、事例）
- 最後にもう一度、だからこの治療が必要です（結論）
このような流れで説明をすると
新米の方やコミュニケーションが苦手な方でも
スムーズに説明できるでしょう。
もちろん、
スムーズな説明のためには、
知識を身につけるため
事前に学ぶことも必要です。
話す流れを事前に決めておけば
知識も習得しやすくなり、
論理的に相手に伝えられることができて
納得もしてもらいやすくなります。
ただし、ここで注意してほしいことは、
説明が一方的にならないようにすることです。
説明が苦手、
下手だと感じてしまっている方は、
「説明することが目的」
になってしまいがちです。
本来は、
患者さんに納得して治療を受けてもらうことが
説明の目的だと思いますので、
説明をしながら
患者さんの話を正しく聞くことも重要です。
一方的な説明は、
患者さんは置き去りにされてしまって
不信感に繋がってしまいます。
患者さんが感じている不安に
気づいてあげられる余裕を持つためにも、
知識は非常に重要になると思います。
毎日の業務も大変ですが、
正しい知識も習得しながら
患者さんには笑顔で
納得の治療を受けてもらえるように
なっていきましょう！
