
From:代表のあらい
労働者側である
歯科衛生士のあなたは
そこまで実感はないかもしれませんが、
院長先生たちは
いろいろ戦々恐々としています。
働き方改革関連法案
2019年から具体的に
法律面での整備が始まった
「働き方改革」ですが、
衛生士の皆さんは
歯科医院の現場で働く中で、
いまいちピンと来ないことも
ひょっとすると多いかも知れません。
僕としては、
意識した方がいいかな〜と思うことが
2つあったので、
ちょっとお伝えしたいなと思います。
3つの柱
このサイトとか
とても分かりやすいと思うのですが、

基本理念は
「労働力の減少から日本をどう救うか?」
という問いからスタートしており、
大きな方針として3つの柱があります。
①長時間労働の是正
②正規・非正規の不合理な処遇差の解消
③多様な働き方の実現
例えば、
いま歯科医院の経営者の中でも
ホットなトピックになっている
有給休暇の取得義務化とかは
①に該当しますし、
同一労働・同一賃金とかは
②に該当します。
(ちなみに、
HANOWAはめちゃめちゃ自腹で
歯科界で③を推進しまくってるので、
もっと国は僕らにお金出すべきだと思う)
歯科衛生士への影響
この法整備が
働く歯科衛生士たちにとって
どんな影響を及ぼすかというと・・・
総じて、
いい方向に流れていくものと思います。
歯科界はながらく、
自分のことを経営者と思っていない
(=医療人だと思っている)
院長先生の目隠し経営のもと、
労務面の整備も
恐ろしいほど遅れていましたので。。
例えば純粋に、
有給休暇の取得義務化とか。
年10日以上を保有する
歯科衛生士や歯科助手には、
必ず5日以上取得させなきゃいけないし、
破ったら法律違反になるので
かなり処遇改善への圧力になります。
同一労働同一賃金も、
パートと常勤の待遇差を説明する責任が
院長に対して猛烈に発生するので、
その辺の整備をせざるを得なくなります。
働く側にとって、
納得感が増すことはあっても
不満になることはないでしょう。
僕からのお願い①「院長に圧力をかけてほしい」
ぶっちゃけ、
「働き方」の改革なのですが、
それに着手できるのは、
ちゃんと儲かってる、
余力のある医院だけなんですよね。
何も、汚いことをしてお金儲けする
院長だけが生き残るのではなく、
自分の家族にも提供したい治療を
きちんと信念を持って提供していれば、
それ相応の自費診療も出るでしょうし、
本気で予防を大切にしてたら
それ相応のリコール率になるはずです。
そうすると、利益も残って
働き方改革も進められるのですが、
信念を持たない
その日暮らしの院長先生は、
- 自費診療も増えず
- キャンセル率も高く
- 人材も定着しないから求人広告費も増えて
- 患者さんもリコールしないから利益も残りません。
そんな医院は
働き方改革に着手する余裕もないので、
人が集まらずに閉院せざるを得なくなります。
これ、
別に悪い意味じゃなくて、
信念もたない院長は
さっさと閉院すればいい
と思うんですよね。
なので皆さんにも、
院長に圧力をかけてほしいんです。
働き方改革の有給所得義務化って、ウチの医院は大丈夫なんですか?
とか、
ウチの医院って同じ仕事やってるのに、パートと常勤で格差あるのなんでですか?
これって法律違反ですよね?
と。
僕からのお願い②「選ばれる自分を作ってほしい」
そうやって
自然淘汰が進み、
信念を持たない人たちが
市場から消えたらどうなるか?
残った院長たちがみんな、
- 理念を持って
- 向上心があって
- 労務環境も素晴らしくて
- 利益もたくさん出していて、、、
そんな
イケてる院長が、
あなたを選ぶ理由ってなんでしょう?
ここなんですよ。
大きな視点で見れば、
働き方改革によって
経営者の自然淘汰を
加速させることになるのですが、
その淘汰した後の世界で、
果たして自分は選んでもらえるのか?
その視点を持って
日々自己研鑽に励む、
向上心のある
ひたむきな歯科衛生士が、
これまた最終的に
生き残っていくんだろうなぁと
思うわけです。
業界の健全化のためにも、
院長先生も
歯科衛生士も、
みんなが今持てる以上の力を
発揮するようになることは、
日本国民のために
とてもいいことだと僕は思います。
そんな視点を一緒に持って、
歯科業界の働き方改革を進められる
仲間が増えればいいなぁと思います。
では
あらい