


From:代表のあらい
面白いなーと思って読み込んでしまった記事がありましたので、ご紹介します。
大手料理レシピ検索サイトの凋落
戦国時代の日本や中国にせよ、
企業間のシェア争いにせよ、
王者が負ける時って、
だいたい過去の成功が原因なんですよね。
料理レシピ検索サイトの絶対的王者だった●ックパッドが、ピーク時から比べて1,000万人の利用者が減少しているようです。
▼私が読んだ記事はコチラです。
「クックパッドの凋落、利用者1千万人減で赤字転落…人気のクラシルと真逆の方向」
変化への柔軟性の欠如
かつては素人ユーザーから
圧倒的な量のレシピを集め、
その全てにSEO対策を施し、
大手検索サイトからの
検索流入のほぼ全てを独占していたのが、
今や逆に、その大量の素人レシピによって
苦境に立たされています。
一方で、いま人気のクラ●ルは、
プロが作ったクオリティの高い
シンプルなレシピ動画を低コストで作成し、
このタイミングをずっと待っていたようです。
この10年で、
スマホやSNSの発達によって
情報にアクセスする方法が、
「検索」から
↓
「シェア」に変わりました。
ユーザーの嗜好も、
「たくさんあって選べる」から
↓
「プロのイチオシだけ知りたい」へと変化し、
もはや選ぶのが面倒なのだと…。
対岸の火事ではありません
ひるがえって、
歯科業界もこんな例は多々あるはずです。
例えば
インプラントなどの補綴治療。
前置きをすると、
もちろん歯科医院経営は
ビジネスでもあり医療でもあるので、
一概に一括りでいうのは難しいかも知れません。
しかしながら、
この四半世紀で日本の歯科の保険市場は
2.5兆円から3兆円弱まで緩やかに伸びてきました。
この期間 ——いわゆる「補綴」は、
全体シェアの約50%から33%くらいまで減少したようです。
(参考:「歯科ラジオ」 石田悟先生 )
約1.25兆円から1.0兆円前後までの減少ですから、
およそ2,500億円の市場の縮小です。
全体のパイは広がっているはずなのに、
局所的には縮小しています。
かつ、
60代の日本人の残存歯数も
50年前や30年前に比べれば向上し、
そもそもの欠損が少なくなれば
「補う」必要もなくなってくる……。
(ゼロになることは無いでしょうが)
一方で、
大手美容外科グループが目をつけるように、
歯の審美性や矯正治療はどうでしょうか。
HANOWAも考えています
国が進めていきたい予防領域などを考慮すると、
当然ながら縮小していく市場もあれば、拡大していく市場もあります。
例えば、私たちHANOWAは、
(早期退職してもしなくても)
一回の採用でまとまった費用がかかる、
旧来型の人材紹介業社が
「イノベーションのジレンマ」
(≒過去の成功体験)
に挟まって動けないでいる間に、
隙を突いて市場を塗り替えるつもりで
事業を進めています。
今回の●ックパッドの凋落から、
失敗する理由は過去の成功にあることを
再認識させていただきました。
先生にとっての過去の成功は何でしょう?
逆に、今後のリスクとは?
では。
あらい