動的平衡の採用論

From:代表のあらい

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動的平衡

中二病をこじらせてるのか、
なんか難しいタイトルですけど、
最近思った企業の採用に関しての考え方です。

福岡伸一さんという生命科学者さんの書籍で、
動的平衡』というのがあって、
ひとことで言うと、

生き物は動きながら止まっているし、
止まりながら動いている。

みたいな本です。
(絶対違う)

意味不明ですよね。

私たち個々人の身体は、
窒素や炭素や水素などの
基本的な元素の塊で出来ています。

その配列が異なることで、
皮膚になったり
髪の毛になったり
骨になったり血液になったりします。

そして、
「新陳代謝」というシステムを通じて
それらは一定期間は留まるけれど、
ある時間が経過すると
排泄されたりめくれたりして、
新しい皮膚や髪や身体を形成します。

止まっているように見えるんですが、
長い時間軸では動いてる
んですよね。

そして、動いているのに
なぜか形が崩れることなく、
そこに”存在”している。

でもこれって、生き物だけじゃなくて、
水も空気も地球も全部そうなんですよね。

それを「動的平衡」と呼ぶらしいです。

とてもイケてる経営者の身に起きた事件。

私の知人の
会計事務所所長さんのところで、
つい最近、新卒2〜3年目の
人柄もよく
スキルも高く
やっとこれから主戦力になっていく
2名の所員が
ほぼ同時期に退職することとなりました。

その所長さんは、
客観的評価としても、
経営者としての手腕がとても評価されていて、
顧問先の成功のみならず、
職場の定着率としてもとても成功を収めている
素晴らしい経営者さんの1人です。

採用の仕組みも完成されていて、
事務所のカルチャーにフィットしなかった
人を採ったとも到底思えませんし、
その所長も
「間違いなく自社の価値観を
 体現してくれる2名だった」
と語っていました。

じゃ、なんでこの2人は退職したのか?

新卒で働いて、
他の世界を知らないまま結婚したくない。

もっといろんなことがしたい、
海外にも行きたい、
広い世界を見てみたい。

これが2人のコメントでした。

なんかよくある風景かも知れませんが、
そのとき僕の中でストンと腹落ちしたのが、

定着を採用のゴールにするのは
今の時代はもうリスクなんだな

と思いました。

「定着」ではなく「動的平衡」。

当然ですが、
新卒2〜3年目の2人なので
常勤です。

パートタイムではなく、
これから主力を張るであろう人材だった為、
事務所としてのダメージも小さくありません。

しかも、人材の質と言ったら失礼ですが、
“苦し紛れに取らざるを得なかった”
などではなく、
面接時から最も優秀で
最もカルチャーフィットした2人を厳選して、
この結果です。

これってもはや、
この会社や
この経営者や
この会社の人事担当者などの
無能さに起因するエラーなどではなく、

常勤やパートでチームを構成し
「定着」を採用活動のゴールに置くという、
これまでの枠組みそのものが機能しない
んじゃ
ないかと。

明確にパラダイムをシフトさせて、
「定着」を前提にするのではなく
「出ていくこと」を前提に、
高速に出入りしたとしても
動的平衡しながら価値提供が可能になり続ける
強い組織作りが求められるんだろうな
と思いました。

ちょっと
フワフワした概念を話してると思います。

多くの歯科医院では今、
目先で満足に人材がいなくて
まずは「定着」を目指しているのに、

『定着』は目指すな、『出ていくこと』を前提に組織を作れ

って言われても、
課題意識が追いつかないと思います。

さらに言えば、
出入りすること前提って
結局どんな人でもいいってわけ?
っと誤読させそうですが、

強力な動的平衡を実現するには、
強力な”理念”の存在も欠かせない
はずです。

院長が掲げる強力な理念に
強力に共感するスタッフを集め、
でも相反する概念として
「出ていくことを前提で組織を作る」です。

スーパー難易度マシマシマックス
だと思います。

でも、この時代を生きる我々経営者が目指す
採用活動のあるべき姿って、
それなんだろうなぁと思った新井でした。

では

あらい

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