【書評】歯科衛生士のトリセツ

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From:代表のあらい

よく出したなぁ…と思いました。

目次

大澤優子著「歯科衛生氏のトリセツ 女性歯科医師だからわかる歯科マネジメント」かざひの文庫

これ、
デンタルダイヤモンドとか
日本歯科新聞社とかならまだしも、
一般の出版社がよく
「歯科衛生士」とタイトルに入れて
ニッチ攻めようと思ったなぁ…と。

しかし、いざ手にとって開いてみると
なるほど。

著者の大澤先生は、
医院の副院長として
臨床にもマネジメントにも立ちながら
個性心理學にも通じており、
現場での生の経験を
83のtipsにまとめたものが本書です。

例えば、
ジョン・グレイ博士の
ベスト・パートナーになるために

とか、

アラン・ピーズの
話を聞かない男、地図が読めない女

みたいな立ち位置の本にしても
良かったくらい、

内容としては
『働く女性を束ねる日本の男の処世術』
として十分に濃ゆい読み物でした。

「広くビジネスジャンル一般向けに書いて」
って言われれば書ける著者さんだと思います。

HANOWAユーザーの院長は
全員買っておいて、
年に一度読み返してください 笑

でも、あえて「歯科衛生士のトリセツ」と
入り口を狭くしたことで、
細く長く、
毎年必ず数千部売れる、
20年後には10万部みたいな
ポジションを狙うのかなと思いました。

個性心理學

83個のtipsは、
どれかをここで取り上げるとかは
やめときます。

10 その涙に意味はない
12 「良い子」には裏がある
28 勉強会には「自腹」で生かせる
とかは特に個人的に好きです。

余談ですが、僕的には

「個性心理學」は
バカにできませんよ。

と思うことがありまして。

なんで「學」のところが「学」じゃないのか
よく分からないのですが、
ひと昔前に流行った
いわゆる動物占いがこれに当たります。

ええ、占いの類です。

歴史の中で
近代になって急速に
占いの価値は下がりましたが、

中国史においても
日本史においても、
じつは武将のすぐ近くには、
必ずと言って良いほど
風水師や陰陽師が存在しました。

この個性心理學も、
動物占いという
キャッチーな形で世に出ましたが、
この原型にあるのは四柱推命です。

僕のイメージでは
四柱推命の姉妹が算命学で、

これらの親にあたるのが、遡っていくと
陰陽五行思想に行き着きます。

陰陽師とか安倍晴明のやつですね。
木火土金水とかいうやつ。

ここから風水とかに枝分かれして…。

で、
これのさらにルーツを辿ると
インド哲学に遡り、
東に渡ったものが陰陽五行となって、
西に渡ったものが西洋占星術になったと。

これらはみんな
要は何かというと、

「人間の個性は
生まれた瞬間の星の位置で
25%くらいはすでに決まっている」

と、僕なりに
めちゃ乱暴に解釈したらこうなります。

チームビルディング

個人的に、過去のコンサル先で
チームビルディングを考える時に
いちばん使えるなぁと思ったのが、
ハーマンモデルです。

「効き脳」と言われるやつですね。

それと「ストレングスファインダー」、
あと「個性心理學」。

あとエゴグラムとかもありますし、
いずれもそのルーツや
研究方法がどうとか言うよりも、

「使えるか使えないか?」
先生にとっての実益で
判断するのが良いと思います。

歯科衛生士のトリセツのトリセツ

冒頭でご紹介した書籍
『歯科衛生氏のトリセツ』を読んでみて、

「83個を地道に適応させていこう」
「ひとつずつやっていこう」
と考えちゃうかも知れません。
真面目な先生なら。

著者の大澤先生は、
最後から2番目の

82番 歯科医師も働くモチベーションを自問する
~「働く理由」を見失っていませんか?~

とお書きになっています。

83個のtipsは
あくまで戦術的正解でしかなく、
その元にある戦略の部分は、

あなたはなぜ、この地域で
歯科医療を提供するのですか?

だと思います。

先生だけの「why?」にこそ、
戦略的正解があると思います。

先生のwhyに紐づく
理念(ミッション・ビジョン・バリュー)、
これらがまず整っていることが前提で、
その上で戦術を繰り出すから
効果を発揮するのであって、

理念なき戦術は意味をなさないと思うので、
82番は特に字面だけでなく、
その背景も深く一度考えてみられると
有益なのではと思いました。

結局、個別のtipsについても
書いちゃいましたね。。

オススメです。

『歯科衛生士のトリセツ』

では

あらい

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